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PCoIP」タグアーカイブ

標準設定で帯域を30%削減!Horizon 6 のPCoIP

今回の投稿は、下記URL の日本語化並びにVMworld 2014 EUC1476 What’s New with View and PCoIP in Horizon 6の内容を元に、補足説明を追加し、全2回でHorizon 6 PCoIPについてご紹介を致します。

Horizon 6 with PCoIP—Up to 30% Bandwidth Savings out of the Box!
http://blogs.vmware.com/euc/2014/06/vmware-horizon-view-6-pcoip-optimization-bandwidth-changes.html
Posted on June 9, 2014 by tonyhuynh

まず、はじめに、既にご存知の方も多いと思いますが、PCoIPプロトコルの特徴をおさらいします。

  • PCoIPのプロトコルの特徴
    Build to Lossless(可逆圧縮)、QOS/COSにももちろん対応もしていますが、最大の特徴の1つは、最初の画面表示の際に回線帯域の空き状況に合わせて、下記の3段階で表示画質を上げる事です。
    1 .  最初に高い圧縮率の非可逆(粗い)イメージがクライアントに送信され、イメージコンテンツがクライアント側にキャッシュされる
    2 .  知覚的可逆圧縮のイメージが表示される
    3 .  高品質(可逆圧縮)のイメージが表示される
    その為、初期画面表示する際にアクセスが集中化しても回線帯域に併せて少しずつ表示画質レベルを向上させています。このように回線使用率の向上と、ネットワーク輻輳を軽減し、自動的に最適化を行うことが可能なプロトコルと言えます。
    さらに、Flash Playerを使用している場合に、回線帯域が少ない環境では、画質を落とし、Flash Player上の表示画面にマウスがある時のみ画質を向上するといった事も可能です。

ここまでは、ご存知の方も多いのではないかと思います。 さて、今回の投稿では、Horizon 6にてリモートディスプレイプロトコルであるPCoIPにおける一部のアルゴリズム変更とデフォルト値の変更による効果をご紹介します。

  • Horizon 6 PCoIP拡張機能
    Horizon 6を導入するお客様環境に合わせた画面描画及び使用されるネットワーク帯域幅を最適化する事ができます。 PCoIPは、可能な限り、ユーザー環境を快適に提供するために、ネットワークの利用可能な帯域に合わせて柔軟に適応するプロトコルです。しかし、特定条件のネットワーク環境において、特にワイドエリアネットワーク(WAN)環境等の低帯域幅の場合には、ネットワークに合わせた設定をした方が良い場合がありました。というのも、従来PCoIP ( Horizon View 5.3まで)では、可逆圧縮設定とし、完全な画像描画を行う設定がデフォルト設定でしたが、お客様やパートナー企業の声を反映し、VMwareとTeradici社のPCoIPはデフォルト設定に変更を加えました。その内容は、Horizon 6 PCoIPにおいてネットワーク輻輳及び非可逆圧縮におけるネットワーク帯域幅管理機能の強化です。これにより、特に、WANおよび無線ネットワークにおいて最良のパフォーマンスを提供する事ができるようになります。無線デバイスを利用される方々に従来のネットワーク使用帯域幅の30%削減する事ができます。また、Horizon 6ユーザは、この機能強化より新たな設定をせずこの恩恵を受けることが可能となります。

※補足説明 : データ圧縮レベルの違いによる特徴
・  完全な可逆圧縮:データをロスさせることなく、元のデータを圧縮データから完全に再構築できます。
・  知覚的可逆圧縮:元のデータの完全性は多少失われますが、目に見えない部分のデータを削除してあたかも全ての描画をしているかのように表示します。そして、完全な可逆圧縮よりも帯域幅とコンピューティングリソースを節約できます。

  • ネットワーク帯域幅管理の機能強化
    次のグラフは、新たな帯域幅管理アルゴリズムの強化により改善された結果を示しています。
    グラフ内には、パケットロスの無い環境において、レイテンシ 50msの5Mbpsネットワークでは、新たな帯域幅管理アルゴリズムにより、480pの映像において20%以上のフレームレート(frame/sec)を向上させ、17%のフレームレートの標準偏差を減少させる事で安定的なフレーム送信が可能となり画像描画の滑らかさを維持することができる事がわかります。
    さらに、1%のパケットロスをしてしまう環境においても、40%以上のフレームレート(frame/sec)を向上させ、59%のフレームレートの標準偏差を減少させる事で、大幅に機能改善した事を示しています。

480p_NB1※RTT : ラウンドトリップタイム

という事で、前半部分については、PCoIPの基本的な特徴とHorizon 6 PCoIP帯域制御アルゴリズムの変更と初期設定変更による効果をご紹介しました。
次回、Horizon 6 のPCoIP を使いこなすポイントをご紹介させて頂きます。