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#1 VDI のセキュリティを支える Guest Introspection のご紹介

#2 インスタントクローン環境での vCenter Server の同時操作の制限

#3 Guest Introspection のログ及び Tips

はじめに

 

今回の記事では、インスタントクローン環境において、プロビジョニングやメンテナンス操作を安全に管理する方法を、VMware 七澤 がご紹介致します。

VMware Horizon 7 では、vCenter Server と連携し、仮想マシン(デスクトップ)に対し同時にプロビジョニングやメンテナンス操作が実施されます。
この同時操作数は、手動により制限を設けることができ、vSphere 環境のコンピュートリソースの利用量をコントロールすることができます。

■Horizon Administrator – View 構成 – サーバ – vCenter Server – 編集
     

同時操作を制限することで、利用されているコンピュートリソースの上限に対し、適切な負荷となるよう調整が可能となります。
例えば、最大同時プロビジョニング操作数の値を増やすと、プロビジョニングが早く完了する可能性が高くなりますが、反面プロビジョニングエラーの発生率も高まります。
値を減らした場合、プロビジョニングエラーの発生率が下がりますが、プロビジョニングの完了が遅くなる可能性が高まります。


 

それでは、Horizon Administrator 上の設定項目が、プロビジョニングがメンテナンス操作でどのような挙動となるかをご紹介致します。
Horizon Administrator 上の設定項目は、公式ドキュメントでも説明されていますので、基本的な各項目の動作は [vCenter Server と Horizon Composer の同時操作の制限数] よりご確認下さい。

※上記のドキュメントの説明には、[最大同時 Horizon Composer メンテナンス操作数]の項目に “この設定はリンク クローンにのみ適用されます。“という文言がありますが、ドキュメントの更新ミスであり、実際はインスタントクローンでもこの値が適用されます。

挙動に関して大きく 3 つのパターンがあり、それぞれ適用される設定項目が異なります。
以下では、パターンごとに挙動をご説明致します。

 

1.デスクトップ プールのプロビジョニング

インスタントクローン デスクトップ プールの作成時のプロビジョニングでの動作を説明します。

 

[フローティング割り当て]と[専用割り当て] 双方で、同様の動作となります。

 

新規プロビジョニング処理として、[インスタント クローン エンジンの最大同時プロビジョニング操作数] の値が適用されます。

 

2.デスクトップ プールのプッシュイメージ操作

インスタントクローン デスクトップ プールの管理タスクでの動作を説明します。

 

[フローティング割り当て]と[専用割り当て] で、異なる動作となります。

 

[フローティング割り当て]
デスクトップの [削除] と [再作成] で個別に処理が分かれており、[削除]は [最大同時 Horizon Composer メンテナンス操作数] の値が適用されます。
[再作成] は、[インスタント クローン エンジンの最大同時プロビジョニング操作数] の値が適用されます。
ただし、一連の処理の最大同時実行数は、上記2つの値のうち少ない方の設定値が採用されます。

※例えば、[最大同時 Horizon Composer メンテナンス操作数] は”5”で、[インスタント クローン エンジンの最大同時操作数]を”1”に設定した場合、”1”が適用されます。

 

[専用割り当て]
[削除] / [再作成] / [再同期] (MAC アドレスの保持は再同期の中の処理の一つ)の処理が実施されます。
フローティング割り当てと異なり、個別に処理とならず一貫した処理として扱われます。
よって最大同時実行数は、 常に [インスタント クローン エンジンの最大同時プロビジョニング操作数] の値が適用されます。

 

3.ユーザーログオフに伴うデスクトップの再作成

ユーザーのログアウト時に必ずデスクトップが現在のイメージから削除され、再作成されます。 ここでは、ログオフに伴う再作成の動作を説明します。

 

[フローティング割り当て]
[削除] と [再作成] の動作となり、プッシュイメージ操作の [フローティング割り当て] と同様の動作となります。

 


まとめ

 

3 つのパターンで、適用される項目がそれぞれ異なる事をご理解頂けましたでしょうか。
vCenter Server の同時操作の制限は、健全な Horizon 運用のために重要な要素となります。
インスタントクローンの環境では、高速なプロビジョニングを実現しますが、それにより一時的なリソースに対する負荷も上がります。

限られたリソースの中で安全に運用するために、エラーが発生したりリソースが逼迫した場合は、ご紹介した設定項目をお試し頂ければ幸いです。

次回は Guest Introspection のログを確認する方法や 既知の問題に対応する Tips をご紹介いたします。お楽しみに︕