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みなさん、こんにちは。VMware で金融機関のお客様を担当している SE の氏田と申します。
本ブログでは、多くの金融機関のお客様で課題となっている仮想デスクトップ上での電子サインについて検証しましたので、その結果をご紹介します。

 

〜 はじめに 〜

近年、金融機関のお客様を中心に、契約書や決裁の署名電子化に対する需要が高まっており、その中核を担う電子サインソリューションが注目されています。また、最近流行の “働き方改革” と相まって、「タブレット端末を顧客先に持ち出して利用したい」というお客様も多くいらっしゃいます。
電子サインというと、端末上でお客様にサインをしていただくイメージがあるかと思いますが、そのサイン自体が個人情報となるため、セキュリティへの配慮が欠かせません。
そこで注目されているのが、仮想デスクトップ上での電子サインです。
今回のブログでは、複数の電子サインソリューションベンダ様にご協力いただき、実際に VMware Horizon 上で検証を行いましたので、その結果をご紹介します。
※ VMware Horizon 単体で、Client OS ( Windows 10 や Linux ) をベースとした仮想デスクトップ環境と、Server OS ( Windows 2012 R2 や 2016 ) をベースとした公開アプリケーション環境の両方を提供することが可能です。
 

〜 ご協力いただいた企業様 〜

・株式会社ワコム様
  製品: STU-430、STU-530 (液晶サインタブレット)
・株式会社スカイコム様
  製品: SkyPDF Touch Ink for Win、SkyPDF Web API (PDFファイルと手書きサインの連携)
・株式会社コネクトワン様
  製品: DoCAN ブラウザ、DoCAN ゲートウェイ
・ニッセイ情報テクノロジー株式会社様
  製品: インプラス (保険窓販管理システム)
 

〜 検証結果 〜

・株式会社ワコム様
  製品: STU-430、STU-530 (液晶サインタブレット)
 
今回ワコム様にお借りしたのは、図 1 の 2 種類の液晶サインタブレットです。

図 1. ワコム社製 液晶サインタブレット

 
今回は、液晶サインタブレットを Horizon Client 導入済みの端末に接続し、Horizon 上の仮想マシンで電子サインを実施できるか検証しました。また、筆圧や筆跡などの情報も併せて取得できているかどうか検証しました。
検証構成は、図 2 のとおりです。
 

図 2. 液晶サインタブレット 検証システム構成

※ クライアント端末に接続されている液晶サインタブレットは、Horizon の USB リダイレクト機能により、 VDI 側の OS から直接認識されます。
 
 
結果は、図 3 のとおり、物理クライアント端末と同様に電子サインできるということが分かりました (STU-430、STU-530 両方で確認済み)。

図 3. 液晶サインタブレット 検証結果

 
また、単なる筆跡だけでなく、ワコム製品の特長である高精度な読み取り機能により、サイン固有の特徴 (筆圧、ペン先の速さ、書き順など) も取得できていることが確認できました (図 4)。したがって、仮想デスクトップ (公開アプリケーション) 上であっても、生体認証に利用可能な信頼性の高いサインを得ることが可能です。
 

図 4. 液晶サインタブレット 筆圧情報などの取得

 
 
 
 
・株式会社スカイコム様
  製品: SkyPDF Touch Ink for Win 、 SkyPDF Web API (PDFファイルと手書きサインの連携)
 
SkyPDF Touch Ink for Win は、Windows 10 向けのパッケージ ソフトウェアであり、PDF ファイルへの手書きサインを可能にするソリューションです。
SkyPDF Web API は、Web システム上でスカイコム社の PDF 技術を柔軟に利用できる Web API であり、手書きサインのストローク情報や文字情報などを Web 上の PDF に埋め込むことができます。
今回は、Horizon 上で SkyPDF Touch Ink for Win および SkyPDF Web API を利用した電子サインを実施できるか検証しました。
検証構成は、図 5 のとおりです。クライアント端末には、HP Pro x2 612 G2 を利用しています。
 

図 5. SkyPDF 検証システム構成

 
結果は、図 6 、7 のとおり、仮想デスクトップ、公開アプリケーションに関わらず、正しく電子サインできることが分かりました。

図 6. SkyPDF 検証結果 (仮想デスクトップ + SkyPDF Touch Ink for Win)

 

図 7. SkyPDF 検証結果 (公開アプリケーション + SkyPDF Web API)

 
SkyPDF では、電子サインに対してリアルタイムで OCR 処理が実行され、認識された文字がテキストボックスに表示されます。図 7 の場合、「空田晴雄」と手書きサインしている途中ですが、テキストボックスには「空田晴広」のようにリアルタイムで認識された文字が表示されています。
なお、ブラウザで位置情報の取得を許可している場合、SkyPDF Web API を利用することで、電子サインが行われた場所の情報 (経度、緯度) を PDF に埋め込むことが可能です。
 
 
 
・株式会社コネクトワン様
  製品: DoCAN ブラウザ、DoCAN ゲートウェイ
 
インテリジェント ブラウザである DoCAN ブラウザは、通信を制御するゲートウェイ技術 (DoCAN ゲートウェイ) を利用することで、強固なセキュリティを実現しています。このため、保険代理店向けのシステムにも利用されています。
保険の契約の際には、電子サインを利用することが多いため、Horizon 上の DoCAN ブラウザで電子サインが実施できるか検証しました。
構成は、図 8 のとおりです。
 

図 8. DoCAN ブラウザ + DoCAN ゲートウェイ 検証システム構成

 
結果は、図 9 のとおり、Horizon 上の DoCAN ブラウザでも正しく電子サインできるということが分かりました。
 

図 9. DoCAN ブラウザ + DoCAN ゲートウェイ 検証結果

 
 
 
 
・ニッセイ情報テクノロジー株式会社様
  製品: インプラス (保険窓販管理システム)
 
保険窓販管理システムであるインプラスは、金融機関特有の実績管理や顧客管理、コンプライアンスチェック機能などを備えており、これまでの一般保険代理店向けシステムでは成しえなかった「保険窓販専用」システムならではの利便性、現行業務への高い適合性を実現しています。
保険窓販のシステム化にあたり、電子サイン ソリューションを導入される保険会社様が多くいらっしゃるため、Horizon 上のインプラスで電子サインを実施できるか検証しました。
構成は、図 10 のとおりです。
 

図 10. インプラス 検証システム構成

 
結果は、図 11 のとおり、Horizon 上でもインプラスを利用して正しく電子サインできることが分かりました。
 

図 11. インプラス 検証結果

 
 

〜 まとめ 〜

検証結果をご覧いただいたとおり、電子サインソリューションは Horizon 上でも問題なく動作します。
HP の Elite シリーズやマイクロソフトの Surface シリーズなど、2 in 1 タブレットの導入をお考えのお客様は、ぜひ検証済みの Horizon をご活用ください。
今後、Horizon だけでなく、VMware のモバイルデバイス管理製品である VMware Workspace ONE との連携ソリューションについてもご紹介していきますので、ご期待ください!