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Monthly Archives: February 2014

ThinApp をつかってみよう(準備編)

ヴイエムウェアにはアプリケーションの仮想化というソリューションでThinApp という製品があります。ThinApp はHorizon Suite の各製品(Horizon View ,Horizon Mirage ,Horizon Workspace )のすべてに含まれておりますが、単体での購入も可能です。ThinApp の製品概要やメリットにつきましては、こちらのリンク(わかるThinApp )の記事をご参照ください。ThinApp の良さを体感していただくためには、ご利用いただくのが一番の近道となります。
このブログエントリでは、ThinApp をつかってみるための準備について記載します。

◆ 準備するもの ◆
1.ThinApp の検証用ライセンスとバイナリ
下記サイトから申請していただくと入手可能となります。
2.比較的スペックのいいPC
(このブログエントリでは、VMware Workstation などを使用してゲストマシンとしてパッケージング環境を動作させます)
3.パッケージするアプリケーションとインストール手順
4.パッケージするアプリケーションが通常動作するOSのうち一番古いOS
(リカバリディスクではなく、OSのみのインストール媒体)

パッケージングしていただく環境は、ThinApp パッケージャライセンスに同梱のVMware Workstation をはじめVMware Player, VMware Fusion, ESXi, 物理PCのいずれかからご都合に合わせて選んでいただくことになります。スナップショット機能を利用するとより効率的に作業をすすめることができますので、VMware Workstation をご利用いただくことが一番多いです。
実際の作業手順に入る前に、ThinApp のアーキテクチャについて少し説明します。
アプリケーションの動作の違い
 通常のアプリケーションはOS にインストールされます。インストール時にOS のレジストリにアプリケーションが使用するキーを書き込んだり、OS のファイルシステムにdll (ダイナミックリンクライブラリ)を配置します。
インストールされたアプリケーションは、レジストリキーを読んだりファイルシステムに配置したdll やコンポーネントを使用してOS の一部を使用して動作します。このため、直接Win32 APIをコールします。アプリケーションのつくりによっては、ユーザーモードではなくカーネルモードでコールすることもあります。(図左)

これに対して仮想アプリケーションは、OS にインストールされません。パッケージ内の仮想レジストリや仮想ファイルシステム(パッケージの設定により、実ファイルシステムのファイルを読み書きさせることも可能です。)を使用して、ThinApp VOS上で動作します。(図右)
仮想アプリケーションは動作の際に、OSの一部を直接使用しません。すべてのWin32 API のコールはThinApp VOSを経てユーザーモードで実行されます。

◆ エントリポイント ◆
エントリポイントはパッケージされた仮想アプリケーションへの入り口です。パッケージされた仮想アプリケーションの中には、エントリポイント以外からアクセスすることはできません。

エントリポイント  エントリポイントは普段はかくしておいて、メンテナンス時だけ利用することも可能です。たとえば、cmd.exe, regedit.exe, iexplore.exe を準備しておき、トラブルシュート時に備えるといった使い方ができます。
エントリポイントは、複数定義することもできますし単一で定義することもできます。セットアップキャプチャー画面では、インストール前後の差分で発生した「エントリポイント候補」が表示されますので、その中から選択してエントリポイントを決めます。

◆ 分離モード ◆
分離モードはパッケージングされた仮想アプリケーションが動作する際のファイルシステムとのアクセスを定義します。WriteCopy、Merged、Fullの3種類ありそれぞれ下記の表のようにアクセスします。分離モードは基本的にはフォルダ単位で設定します。

WriteCopy Merged Full
実際のファイルの参照 参照可能 参照可能 参照不可能
仮想ファイルへの変更 SandBoxに反映 SandBoxに反映 SandBoxに反映
実際のファイルの変更 SandBoxに反映 実ファイルに反映 参照不可能
新規作成したファイル SandBoxに作成 実環境に作成 SandBoxに作成

分離モードの設定方法はプロジェクトフォルダにキャプチャーされたフォルダ構成に対して##Attributes.iniファイルを配置し、その中に下記のように記述して定義します。

[Isolation]
 DirectoryIsolationMode=Merged

なお、現在のセットアップキャプチャーのデフォルトはMergedです。

◆  準備手順  ◆
1.検証用PC にVMware Workstation をインストールします。
インストーラにしたがってインストールを実施します。

2.VMware Workstation でキャプチャー用ゲストマシンを作成して、OS をインストールします。
ThinApp ではインストールの前後の差分をキャプチャーしてパッケージを行います。このときにOS に余分なツールやアップデートファイル等が入ってしまうと、一緒にキャプチャーされてしまいます。ここで使用するOS にはツール類が入っていないものを使用します。

準備はここまでとなります。次回は実際にThinApp のパッケージを作成してみましょう。

VMware End User Computing のビジョンとHorizon Suite

VMware EUC ブログ第一回の続きです。

前回のブログでは、今日現在、市場で起こっているトレンド、そしてそのトレンドに対して取られているアプローチについてお話をしました。 また、現在取られているアプローチは、様々な課題を抱えており、Vmwareは、これらの課題を解決するためには、全く新しいアプローチが必要であると考えているところまでお話をしました。 それでは、VMwareの考える新しいアプローチとは何でしょうか。 VMware EUCの製品戦略をご紹介します。

vmware_euc_vision

まず最初に、VMwareでは、EUCには以下の4つのコンポーネントがあると考えています。

  • デスクトップ: ユーザが利用するPC環境
  • データ: ユーザが利用(作成、閲覧)するデータ
  • アプリケーション: ユーザが利用したい(させたい)様々なアプリケーション
  • デバイス: 上記にアクセスするデバイス

上記4つのコンポーネントをベースに、VMwareのアプローチをもう少し詳しく見ていきます。

  • Transform: 従来、PCにデスクトップやデータ、アプリケーションは紐付いています。 つまり、物理的なデバイスにしばれれて、とても管理しずらいものでした。これをソフトウェア的に分離して、柔軟な管理が可能なプラットフォームへと変革します。 また今日、アプリケーションは様々な場所に存在しています。 あなたのPCの中だったり、クラウド上のどこかだったりです。 これら、様々な場所に存在するアプリケーションをアプリケーション カタログとして統合します。 このことで、デスクトップ、データ、アプリケーションをITサービスとして再定義することができるのです。
  • Broker: 「Broker」には、2つの目的があります。 まず1つ目は、「Transform」でITサービスとして再定義したデスクトップ、データ、アプリケーションを集中管理することによって、よりセキュアでシンプルな管理を実現することです。 2つ目は、これらのITサービスをエンドユーザにポリシーベースで配信することです。 ここで言うポリシーベースでの配信とは、ユーザの属性(例えばID、所属する部門/部署、職位/職責など)によって最適なITサービスを提供することを言います。 従来、クライアント環境は、デバイス中心の管理が主流でしたが、本来あるべき姿は、デバイスを利用するユーザ中心に管理すべきでした。 ユーザによって、使用するアプリケーションやアクセスするデータは違います。 VMwareは、ユーザ中心の管理を実現することにより、そのユーザに最適なサービスを提供することを実現しているのです。
  • Delivery: 「Transform」で再定義したITサービスは、最終的にエンドユーザの利用する様々なデバイスに配信されます。 VMware EUC ソリューションでは、デバイスの違いを理解して適切なアプリケーションを配信するなど、インテリジェントな配信が可能になっています。

これらのVMware EUC のビジョンを具現化したのがVMware Horizon Suiteです。

HorizonSuite

VMware Horizon Suite は、複数の製品から構成されています。 以下、簡単にそれぞれの製品を紹介します。

  • VMware Horizon View: VMwareの仮想デスクトップ ソリューションです。 以前は、VMware Viewと呼ばれていた製品です。某リサーチ会社さんの最新の調査によると、お陰さまで日本でNo.1のシェアをいただいています。
  • VMware Horizon Mirage: 元々、物理PCのWindows イメージを階層型に集中管理できる製品でしたが、最新のバージョンでは、仮想デスクトップのイメージ管理もできるように進化しています。 この製品の特徴は、Windows イメージを論理的に階層型に管理できることです。 これにより、例えば、OSをWindows XPからWindows 7へ移行する際、ユーザのデータやプロファイルに影響を与えることなく、OSのみの移行が可能になります。 VDIを導入したとしても、物理PCは結構な割合で残るのが現実かと思います。 Mirageによって、仮想デスクトップと物理PC双方のWindows イメージを集中管理できるようになるのです。
  • VMware Horizon Workspace: マルチデバイスから業務に必要なアプリケーション、データ、そして仮想デスクトップにシングルサインオン(SSO)でアクセスできるポータルを提供します。 したがって、デバイスの種類や場所に囚われずに、いつでも、どこからでも業務に必要なリソースにアクセスすることが可能になります。
  • VMware ThinApp: 本来、アプリケーションとOSは深く紐づいていますが、アプリケーションを仮想化することによって、OSのバージョンから独立したアプリケーションを実現できます。 例えば、Windows XP上で稼動していたアプリケーションを、変更を加えることなく、Windows 7上で稼動させたり、バージョンの違う同一のアプリケーションを同じOS上で稼動させたりすることが可能になります。
  • VMware vCenter Operations Manager for Horizon View (V4V): 仮想デスクトップの環境は、様々な構成要素から成り立っています。 特に大規模環境では、日々のモニタリングとトラブルの際に迅速に対応できることが必須です。 V4Vは、既存のVMware vCenter Operations Managerを利用することにより、Viewの環境だけではなく、仮想化基盤も含め事細かにモニタリングできます。 また、トラブルが発生した際には、どのコンポーネントにトラブルが発生しているのかを的確に指摘してくれます。 V4Vによって、日々のVDIの管理、運用が非常に簡素化されるとともに、トラブルにも迅速に対応できるのです。

以上、VMware End User Computing のビジョン、そしてそのビジョンを具現化したHorizon Suiteをご紹介しました。 次回以降は、各製品やテクノロジーに関して、もっと深く紹介していきたいと考えています。 ぜひ、楽しみにお待ちください。

VMware End User Computing Japan 公式ブログを開始しました

このたび、VMware End User Computing (EUC) Japan の公式ブログを開始しました。 EUCは、VMwareにおける仮想デスクトップなどのクライアント環境向けの製品/ソリューションの総称です。

本ブログは、VMware EUC のビジョンやソリューション、そして最新の製品情報やテクノロジーに興味のある方々を対象にしています。 また、ブログを使って、皆さまへ直接発信することで、新製品や最新の技術情報などを、よりタイムリーにお届けするのを目的にしています。 プレス リリースや製品ドキュメントなどではお伝えしきれない、機能やテクノロジーの具体的な情報についても、わかりやすく補足していきます。

それでは、VMware EUC Japan ブログの第一回として、VMware EUCの簡単な紹介とEUC を取り巻くマーケット トレンドについて、お話をしたいと思います。

皆さまの中には、「VMwareってサーバー仮想化の会社でしょ?」と思われる方も多いかもしれませんが、実はデスクトップ仮想化などのクライアント環境向けの製品やソリューションも持っています。 しかも、現在VMwareのフォーカスする3本柱の1つがEUCなのです。 お陰さまで、某リサーチ会社さんの調査結果によると、2012年と2013年上半期の仮想デスクトップ ベンダーシェアでは、トップのシェアをいただいており、VMware EUCは、知る人ぞ知るクライアント仮想化製品なのです。

「なぜ、VMwareが仮想デスクトップ?」と疑問をお持ちになられる方もいらっしゃるかと思いますが、サーバ仮想化だけではなく、クライアント仮想化などのソリューションを持つことは、VMwareとしては、非常に自然な流れでした。 VMwareは、サーバ仮想化によって、ITインフラの設備投資や運用コストの削減、ITインフラの俊敏性の向上などを実現するソリューションを提供させていただくことで、多くのお客様に貢献してきました。 ただ、企業のITインフラ全体を考える場合、それはサーバだけではなく、PCなどのクライアント環境も含まれます。 したがって、サーバ側とクライアント側の両方を最適化することにより、より一層の相乗効果が得られると私達は考えています。 特に近年、ワークスタイルの変革や業務のモバイル化を通して、業務の生産性を上げつつ、運用コストなどを削減したいとする要望が大きくなってきています。 VMware EUCは、当にこの分野にフォーカスしたイノベーションをお客様に提供することを目的にしてます。

それでは、最近のマーケットの状況を見てみましょう。 今日現在、私達は以下のような3つのトレンドがあると考えています。

  • 多種多様なデバイスの業務での使用 - Windows PCに加え、タブレット端末やスマートフォンの業務使用
  • アプリケーションの数と種類の急増 - Windowsアプリに加え、Webアプリ、SaaSアプリ、モバイルアプリの増加
  • 新しいエンドユーザーニーズ - 自宅や通勤途中で業務を行いたい、個人所有のデバイスを使用したい、コンシューマ向けのストレージ サービスなど個人で利用しているITサービスを業務でも使用したいなど。

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このブログを読んでいられる皆さんは、このようなトレンドを既に体験しているか、肌で感じていることかと思います。 それでは、これらのトレンドに対して、現在どのような対策が取られているのでしょうか。以下は、現在取られている主な対策です。ただ、これらの対策には、大きな落とし穴があります。

  • 黙認する → 見て見ぬ振りをするのは簡単ですが、IT部門のコントロールが効かず、セキュリティのリスクが発生します。
  • 禁止する → やみくもに禁止しても、ユーザの不満は高まります。 なかには内緒で認められていないデバイスやITサービスを使用するケースも出てくるでしょう。いわゆる、シャドーITと言われるものです。 この場合もセキュリティなどのリスクが高まります。
  • 必要な管理ツールを都度導入する → 一見適切な方法に見えますが、これは管理ツールの数が不必要に増えてしまうリスクがあります。 管理ツールが増えると、管理が複雑になり、よりコストがかかってしまうリスクや、将来新しいデバイスやアプリが出現した場合、対応が難しくなってしまう場合なども考えられます。

VMwareは、これら今までの対策では、今日現在市場で起こっているトレンドもはやに対応しきれないと考えています。 そこで、新しいアプローチを取ることによって、これらの課題に対応する必要があるのです。

VMware EUC ブログの第一回は、ここまでです。 次回は、VMwareの考える新しいアプローチとそのビジョンをご紹介するとともに、VMware EUC ビジョンを具体化したEUC 製品群をご紹介したいと思います。 ぜひ、楽しみにお待ちください。

今後とも、多くの皆さまにご購読いただければ幸いです。このような情報を新たに扱ってほしい等のご要望がありましたら、ブログのコメント欄やTwitter などでフィードバックをぜひお願いします。

それでは、次回みなさまにお会いできるのを楽しみにしております。