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みなさまこんにちは! VMware Educationチームです。

日本初のVCDX取得を成し遂げました、VMwareプロフェッショナルサービス統括本部
新納 克彦がお届けする『VCDX取得体験記』、後半は『実践編』です。

VCP / VCAPはあらかた取得済みで、今後はVCDXを目指したいクラウドエンジニアの
みなさまはもちろんのこと、自社で抱えるエンジニアのスキルアップをお考えの
マネジメント層の方にもご参考情報としていただければ幸いです。


VCDX取得体験記
後編:VCDX受験 実践編

 

前編となります、VCDX資格概要と準備編はこちら

 

1. アプリケーション試験

VCDXを受けるための前提条件のうち、VCP、VCIXを既に取得していましたので、VCDXの
アプリケーション試験に着手しました。当時NSX for vSphereの標準的な設計を採用した仮想顧客
のドキュメントを作り始めました。

国内にVCDXホルダーが居ないため、何をどのレベルで文書化すればよいかが分からず、最初は
途方に暮れながら日本語でドキュメントを起こし、それを英訳する作業を続けました。

アプリケーションは年4回の提出日があるのですが、提出前に文書が仕上がっていないときには
休暇を取得し、ドキュメントの仕上げをしたこともありました。しかしながら、3回の提出を行い、
結果は全てFailとなりました。
3回失敗すると、新たにドキュメントを刷新する必要があり、さらに膨大な時間を費やさなければ
なりません。

上長とも相談し、もう少し情報を集めたほうがよいとアドバイスを貰い、海外研修のときにVCDX
MocというPrivate sessionに参加しました。このセッションはVCDXのディフェンスを模擬した
ものです。3名のパネリスト(試験官)が矢継ぎ早に質問をし、受験者がそれに回答するというもの。
同時に複数のパネリストが質問することもあり、受験者はそれぞれに適切な回答を行う必要があります。
私はオブザーバーとして見ているだけでしたが、この時に試験のハードルの高さを思い知りました。

また、このセッションの後、参加者15人位でPubに飲みに行く機会があり、いろいろな話を聞くことが
できました。さらに、アジア地域でも受験を考えている社員を紹介してもらい、いくつかの情報を得る
ことができ、結果的にこれらの人の繋がりが合格への後押しとなりました。

これらを糧として、新たに仮想顧客を想定した文書の作成に入りました。難易度の高い複数案件を組み
合わせた環境を想定後、文書化を行い、自らの経験値をアピールする形でアプリケーションフォームを
作り直しました。メンターと呼ばれる指導者は最後まで見つけることができませんでしたが、部分部分を
拾ってアドバイス貰える人に指導を仰ぎながら、ドキュメントを完成させることができました。

この頃には、VCDXチャレンジによって体調を崩すことが無いよう、平日は通常の業務に集中して平日
夜間に文書作成は行うことを止め、土日のどちらかを文書作成の時間に充てるという生活リズムを確立
しました。

2019年9月に4回目のアプリケーション(英語文書で本文350ページ、Appendix 100ページ程度)を
提出し、11月にPassしたとのメールを受領しました。

アプリケーション試験をパスするまでに2年と9ヵ月かかりました。
振り返ると文書作成の約7割は英訳作業でした。

 

 

2. ディフェンス試験

11月中旬にアプリケーションの合格通知を貰ってから、パロアルトでのディフェンス試験まで1ヵ月無い
状況で、長期間支援させていただいるお客様のカットオーバー直前という大事な局面を迎えていました。
出張手続だけは早々に済ませ、まずはお客様対応を優先して行うこととしたのが結果として良かったと
思います。12月は早めにパロアルトに入ることとしました。成田空港からサンノゼ行きの飛行機に乗る
前に文書はまだ8割しか完成しておらず、少し焦りましたが、パロアルトのホテルで缶詰めになって
文書を完成させ、英語での説明を1人で練習しながら当日の試験に臨みました。

試験会場に持ち込めるのはUSBメモリにコピーした文書のみで、パソコン、Pad、端末の類は一切
持ち込む
ことが出来ません。

2日前に文書は完成したので、試験前日に会場の下見をした後、地域の観光をしてきました。

パロアルトオフィスは広大な敷地で駐車場も複数あるため、パロアルトで受験される方は必ず前日の
下見を
強くお薦めします。

パロアルト本社の地図と集合場所のロビー

 

 

ロビーから最寄りの駐車場。
早朝につき、まだ車は止まっていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

試験は12/10 の9:00集合と書かれていたため、8:15に集合場所に着いたところ、受付の女性が
試験官を呼んでくれました。広いオフィスを5分程歩き、試験会場である広い会議室に案内して
くれました。

 

 

 

 

 

 

 

受付から会場へ向かう道。往路はとても長く感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会議室に準備されたパソコンには、自分の渡したUSBメモリのデータがコピーされており、試験説明の
後すぐにディフェンス試験が始まりました。

パネリストは通常VCDXホルダーが行うため、高い技術を持っています。さらにアプリケーションで提出
した文書を隅々まで目を通していて、技術的視点から本文の内容を十分に把握しており、受験者からの
自己紹介、プロジェクト概要説明の後、深いレベルの質問を次々に投げかけてきます。

私はアプリケーションで提出した文書の中から、質問されそうな項目をさらに詳細な文書に落とし込んで
山を張りましたが、パネリストの質問はそれを超えるものであり、山が当たったのは半分以下でした。
外れた部分はホワイトボードで絵を描きながら回答しました。

自分の設計がいかに正しく、顧客要件、製品仕様を満たしており、デザインの選択がベストである
ことを
丁寧に説明すると、75分間はあっという間に終わっていました。

 

休憩をはさんだ後、45分間のアーキテクト、トラブルシューティング試験を行います。題目、前提条件の
説明を終えた後で質問に回答しなければなりません。私は前提条件をホワイトボードに書きながらいくつ
かの質問に回答しました。こちらの45分間も一瞬で終わってしまいますので、自分自身が考えたことは
時間内に表現し尽くして、自らの知見をアピールすることが重要だと感じました。

 

3. VCDXを取得して

2019年12月中旬にVCDXディフェンスの合格通知がメールで届きました。チャレンジを始めてから実に
2年10ヵ月の長い旅が終わりました。歓喜するというよりは、肩の荷が下りてホッとしたというのが
実感でした。

合格メールにはプロフィールを提出する旨の記載があり、早速催促がきたのでプロフィールを送ると、
VCDX Directoryに掲載されました。

また、自らのSNSにVCDXホルダーであることを記載したところ、海外のかたからのコンタクトが増える
ようになりました。日本で最初の合格者ということで、社内での認知度もアップし、日本だけでなく
アジア地域の仲間からの祝福のメッセージをいただきました。

6年間NSXという製品に関わり、様々なお客様の支援をさせていただいたことが今回の資格取得に
役立っており、自分が支援させていただいているお客様に育てていただいたと改めて感じております。

引続き様々なご支援を通し、お客様に満足いただけるよう努めて行きたいと思います。また、日本の
お客様が様々なユースケースで弊社製品を使いこなしていただきながら、高いレベルで運用されている
ことを海外にも発信していきたいと思います。

 

おわり