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作成者別アーカイブ: Kenji Aoyama

「早い!簡単!コンパクト!」だけじゃない! EVO:RAIL の隠れた魅力をご紹介

「みなさんこんにちは。

VMware EVO:RAIL は、EVO:RAIL 認定パートナーを通じ、ハードウェア、ソフトウェア、およびサポートが提供されます。今回は EVO:RAIL 認定パートナーであるネットワンシステムズの川満 雄樹様より、EVO:RAIL の具体的な利点や国内事例をご紹介いただきます。それでは川満様、よろしくお願いいたします。」

 

こんにちは。ネットワンシステムズの川満です。

EVO:RAIL というキーワードを聞いたとき、おそらく多くの方は「 15 分で簡単にvSphere をセットアップ」、「初心者でも簡単な仮想マシンの運用」、「外部ストレージ不要のコンパクトなアプライアンス」などの「早い!簡単!コンパクト!」な特徴を思い浮かべると思います。

前回の「電源投入から 15分で仮想マシンを立ち上げ! EVO:RAIL 最新情報」で紹介されているように、発表から10 ヶ月が経過し、EVO:RAIL もバージョン 1.2 がリリースされ、アプライアンス拡張数も 8 アプライアンス( 32 ノード)へとサポートされる上限数が広がりました。

ネットワンシステムズは昨年より、いち早く VMware EVO:RAIL の日本国内での取り扱いを開始し、EVO:RAIL システムの評価検証と、多くのソリューションとの連携検証を実施してきました。

今回は評価検証で実証した EVO:RAIL の利点のうち、今まであまり紹介されていなかった運用に直接関わってくる「EVO:RAIL のバージョンアップ方法」「 EVO:RAIL の拡張方法」と、 EVO:RAIL を活用頂いているお客様の導入事例をご紹介します。

・EVO:RAIL のバージョンアップ

通常の vSphere のバージョンアップは、 vCenter Server と連携した Update Manager を利用するか、各 ESXi 、 vCenter のソフトウェアを個別で入手し、それぞれのコンポーネント毎に CLI 、 GUI を駆使してバージョンアップ作業を実施する必要があり、非常に技術力と運用負荷が要求される作業でした。

EVO:RAIL の大きな特徴として、 EVO:RAIL rapid Deployment, Configuration & Management (以下、 EVO:RAIL DCM )と呼ばれるソフトウェア( EVO:RAIL Engine )が15分での簡単セットアップと、仮想化初心者でも操作しやすい簡単インターフェースを提供しています。

EVO:RAIL DCM は、「よりシンプルに仮想化基盤を利用する」という全く新しいコンセプトの管理ツールとして EVO:RAIL に組み込まれていますが、ソフトウェアバージョンアップもこの EVO:RAIL DCM を利用して簡単に適用する事が出来ます。

・EVO:RAIL 更新ソフトウェアの入手方法は?
01_MyVmware

既にお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、最近 My VMware のソフトウェアダウンロードページに「 EVO:RAIL 」カテゴリが追加されました。

EVO:RAIL の更新ソフトウェアは他の VMware 製品と同じく、 My VMware から入手できますが、一つ異なるポイントがあります。

EVO:RAILの場合、中心となるEVO:RAIL Engineのソフトウェアバージョンに合わせて ESXi、vCenter Server Appliance (vCSA) 、 Log Insight も動作互換確認済みのバージョンが掲載され、入手可能な事です。

  • EVO:RAIL <X.Y.Z> Offline Bundle : ESXi にインストールする EVO:RAIL Engine のエージェントです。 ZIP形式で提供され、解凍すると「 vmware-marvin-X.Y.Z-<Build No>.vib 」という名称の ESXi 用ソフトウェアが含まれています。
  • EVO:RAIL <X.Y.Z> Appliance RPM : vCSA にインストールする EVO:RAIL Engine のコアソフトウェアです。 RPM 形式で提供されます。
  • ESXi <Version> Offline Bundle : EVO:RAIL のバージョン毎に動作互換確認済みの ESXi 用アップデートファイルが提供されています。  ZIP 形式で提供されます。
  • VMware vCenter Server <Version> Appliance : EVO:RAIL のバージョン毎に動作互換確認済みの vCSA 用アップデートファイルが提供されています。  ZIP 形式で提供されます。
  • vRealize Log Insight Upgrade Bundle : EVO:RAIL のバージョン毎に動作互換確認済みの Log Insight 用アップデートファイルが提供されています。  PAK 形式で提供されます。

・バージョンアップの実施

バージョンアップは EVO:RAIL DCM で行います。

ダウンロードしたアップデート用のパッチファイルを EVO:RAIL システムにアップロードすると次の様なチェックボックス形式の更新画面が表示されます。

02_VerUp

ITインフラ管理者の操作は「ファイルのアップロード」→「チェックボックスのOn」→「更新ボタンのクリック」の 3 ステップのみで EVO:RAIL のバージョンアップは完了します。

03_VerUp

バージョンアップの間、各 ESXi ホストの再起動が必要な場合には、自動的に稼働する仮想マシンを別ホストへオンライン移行( vMotion )しながらホストのバージョンアップが実施されます。

そのため、仮想マシンを利用するユーザーのシステムに影響を与える事なく、サービスをオンラインのままEVO:RAIL アプライアンスのメンテナンスは自動で行われます。

弊社にて実際にバージョンアップの所要時間を検証したところ、全 ESXi サーバを順にバージョンアップ・再起動、及び vCSA のバージョンアップが行われ、 1 アプライアンス全体の更新は約1時間で完了しました。

一連の作業は、最初の更新ボタンをクリックしてからは自動バージョンアップとなるため非常に簡単で、仮想化環境のバージョン管理という IT インフラ管理者にとって非常に負担の大きい運用も、 EVO:RAIL を利用する事で大幅な負荷低減が可能なると考えられます。

・EVO:RAIL のアプライアンス追加・拡張

EVO:RAIL にはこのようなバージョンアップだけでなく、アプライアンスの追加作業、故障した ESXi ホスト・パーツの交換作業も EVO:RAIL DCM が簡単なインターフェースを提供しています。

EVO:RAIL を導入する事で初回の 15 分セットアップだけでなく、導入後の運用においても 10 分弱でのアプライアンス追加、そして故障したホスト・パーツの交換作業が可能になります。

実際に EVO:RAIL を拡張する場合はどのような作業をするか、簡単にご紹介します。

まず、既存の EVO:RAIL システムが接続された 10G ネットワークスイッチに追加の EVO:RAIL アプライアンスを接続し、電源を投入します。

すると、 EVO:RAIL Engine が追加のアプライアンスからの信号を検知し、 EVO:RAIL DCM の画面上に追加アプライアンスの検出と「 EVO:RAIL アプライアンスの追加」ボタンを表示します。

04_追加アプライアンス検出_1

ITインフラ管理者が行うアプライアンスの拡張操作は、「 EVO:RAIL アプライアンスの追加」ボタンを押し、次の画面で各 ESXi ホストに割り当てる管理ネットワークの IP アドレスを指定し、パスワードを入力するだけです。

※ IP アドレスは既存ホストの各管理ネットワークと同一 L2 ネットワークで指定します。

05_追加アプライアンス拡張

簡単すぎるかと思いますが、アプライアンスの追加作業で IT インフラ管理者の操作は以上です。

「アプライアンスの追加」ボタンを押してから所要時間約 5 分で、 vCenter Server Appliance に追加のESXi ホストが登録され、 VSAN データストアを含めてオンラインで拡張されます。

06_追加アプライアンス拡張後

もちろん、アプライアンスの拡張後は上の画面の様に、 EVO:RAIL DCM にアイコンが追加され、統合された管理が提供されます。

・EVO:RAIL の国内事例のご紹介

日本国内でいち早く EVO:RAIL を利用したシステムを導入したお客様の事例をご紹介します。

 

・福岡ひびき信用金庫様

福岡ひびき信用金庫様が取り組む仮想基盤上で稼働する業務系システムの災害対策サイトの構築。それを実現したのがコンパクトな 2U サイズの垂直統合製品「 EVO:RAIL 」でした。

福岡ひびき信用金庫様が抱えていたITインフラの課題、

  • 災害対策サイトを構築するうえでコストと手間
  • 外部ストレージ不要の遠隔地の DR システム自体の管理負荷の削減
  • 既存の vSphere 製品との親和性

これらを解決するために EVO:RAIL を災害対策サイトのシステム基盤に導入しました。

Hibiki_case_1

その効果は、

  • 運用管理コストを 10 分の 1 に削減
  • IT 初心者からベテランまでが使いこなせるシンプルなアプライアンスで少人数のチームで DR サイトが構築可能に
  • 災害発生時のいざという時は 2U のアプライアンスなので物理的な移動も可能に

等々、 3 番目は今までにないユニークな運用想定ですが、従来型のシステム基盤では実現が難しかった「可搬性」というものも EVO:RAIL では可能になるのかもしれません。

Hibiki_case_2

より詳細な事例情報、 PDF 資料のダウンロードは以下のURLを参照ください。

http://www.netone.co.jp/report/case/case_20150402.html

 

・朝日インタラクティブ様

ZDnet Japan や CNET Japan などの多くのオンラインメディア系 Web サイトを展開・運営する朝日インタラクティブ様は、高さわずか 2U (約 8.9cm )の「 EVO:RAIL 」 1 台の仮想環境上に既存のシステム、運営 Web メディアの約50台の物理サーバや社内業務システムを集約しました。

朝日インタラクティブ様が抱えていた IT システムの課題は以下のような点でした。

  •  毎年発生する既存サーバの保守、更新コストと、少人数体制の運用負荷削減
  • データセンターのハウジングコスト削減
  •  運営 Web メディアの可用性の向上

朝日インタラクティブ様においても、多くの企業のITインフラ管理者の課題でもある運用負荷と TCO を削減し、効率の良いシステム導入で高い ROI を得る事が命題でした。

asahi_1

今回、朝日インタラクティブ様では EVO:RAIL の導入により以下の効果を上げる事が出来ました。

  • ハウジングコストやサーバ保守コストからなる運用コストを 50% 削減
  • EVO:RAIL DCM の簡易な操作性で運用担当者の負荷を大きく軽減
  • 非常に高い稼働率が求められる運営 Web メディアの可用性を向上
  • 新規サービスの試験環境を迅速・簡単に準備可能

より詳細な事例情報、 PDF 資料のダウンロードは以下の URL を参照ください。

http://www.netone.co.jp/report/case/case_20150430.html

・おわりに

仮想化の基本でもあるサーバ仮想化統合は物理サーバから仮想サーバへの移行だけではなく、数年前に導入したシステム基盤上で稼働する仮想サーバのリプレイスでも需要が増えています。

数年前と比較して数倍に高性能化し、かつハイパーコンバージドと呼ばれる新しい形態の仮想化基盤を活用する事で、より効率的な統合が可能になりました。

従来システム基盤からのリプレイスをご検討の方は、ぜひ EVO:RAIL の活用を検討して頂ければと思います。

ネットワンシステムズでは、仮想デスクトップをはじめ、様々なソリューションを EVO:RAIL と組みあわせた評価検証を行い、お客様に最適なシステムをご提案しております。

詳しくは以下のサイトで最新の EVO:RAIL 情報をご覧いただき、ご不明点は弊社までお問い合わせください。

http://evo.netone.co.jp/

インテリジェントな運用に必要なログ管理ツール(VMware vCenter Log Insight)のご紹介

こんにちは。本日は、”Interop Tokyo 2014 マネージメントコーナー紹介” の中でも名前が挙がりましたクラウド環境を効率的に管理できるようになるVMware vCenter Log Insight (以下Log Insight) という製品をご紹介したいと思います。

Log Insight は、システム監視、トラブルシューティング、根本原因分析などに必要となるログの収集、解析、検索向けに、自動化されたログ管理機能を提供します。

ご存知のようにVMware 製品で構成されている環境では、さまざまな場所にログが存在しております。例えば、弊社製品であるESXi やvCenter Server 、仮想マシンのOS やアプリケーション、そして物理のインフラストラクチャ等、それぞれにログが存在しております。

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分散されているログを集中的に管理、分析するためには、新たな統合運用管理手法が必要となり、それを実現してくれるのが、Log Insight になります。

それでは、実際にLog Insight の画面を見てみましょう。こちらは、Interactive Analytics の画面になり、収集した全ログの中からキーワードやログ内でフィールド化されている項目、時間などの条件を入力し、某検索エンジンと同じように、非常に簡単に検索を実施し、該当するイベントを抽出していくことができるようになります。

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残念ながら、画面の日本語化はされておりませんが、日本語入力、表示および検索はバージョン2.0 より可能になっております。

画面を見ていただくと、Log Insight 上には、すでに30,208,304 ものイベントが蓄積されていることがわかります。

では、試しにこの中から何か検索してみましょう!

過去1 時間に、”hostname” に”controlcenter.corp.local” が含まれているイベントを抽出してみます。”Add Filter” ボタンを押し、条件を追加していきます。また、期間を過去1 時間に設定し、条件に一致するイベントを抽出します。

この条件に一致するイベントが表示されます。イベント数が30,208,304 → 624 と少なくなっていることがわかります。

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“Add Filter” で、さらに条件を追加して、見なければいけないイベントを絞り込んでいきます。

”keyword” に”audit failure” が含まれ、“task” に”login” が含まれているイベントを探します。

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この条件に該当するイベントを簡単に素早く絞り込むことができました。

今回は、特定のホスト名と、Windows ログイン失敗時にイベントログに出力されるものを条件にして、検索をしておりますが、”hostname” を条件に加えなければ、ログインの失敗を繰り返しているようなホスト名を探し出すことができます。

※バージョン2.0 からは、Windows用のエージェントが提供されており、Windows マシンのイベントログの情報もLog Insight で収集できるようになりました。

こちらの画面は、後日イベントを確認しているため、期間をカスタム(特定の日時を指定)に変更しております。

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Log Insight を使用すると、分散された非常に多くのイベントの中から、簡単に該当するイベントを見つけた出すことができます。

よく実行するクエリを、お気に入りやDashboard に登録したり、定期的にクエリを実行し、一定期間内に出力された場合には、メール通知やvCenter Operations Manager にイベントとして通知することも可能です。

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Log Insight のもう一つの顔であるDashboards を見てみましょう。このDashboard は、様々なクエリで表示される情報をまとめて表示させることが可能になります。

Dashboard には、ユーザがカスタマイズして構成できるものと、コンテンツパックにより提供されるものがあります。こちらの画面は、vSphere のコンテンツパックで提供されており、インストール後、すぐにご使用いただけるように標準でインストールされております。

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コンテンツパックは、Dashboards 以外にもQueries 、Alerts 、Extracted Fields などが提供され、Log Insight を使って、効率よく製品に特化した監視や分析ができるようになっています。

コンテンツパックは、弊社が提供するもの(vSphere、vCAC やView など)やサードパーティ(Brocade 、Cisco 、EMC 、NetApp など)のものが用意されており、VMware Solution Exchange からダウンロード可能になっております。

ダウンロードしたコンテンツパックは、”Import Content Pack” より簡単に追加することができます。

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今回はLog Insight(バージョン2.0) という製品をご紹介させていただきました。Log Insight は、VMware vCenter Operations Manager(以下vC Ops) と 併せてご使用いただくことで、お客様のIT環境をよりインテリジェントに運用、管理していただくことが可能になります。すでにvC Ops をご使用されている方も、是非Log Insight を一度ご評価してみて下さい。

 

やってみよう! vSphere Data Protection(VDP) 環境構築

やってみよう! VMware vSphere Data Protection(VDP) 環境構築

本エントリでは、バックアップ及びリストア機能を提供するVDP の環境構築方法をご紹介します。 VDP は、vSphere のEssentials Plus 以上のライセンスに含まれており、vSphere 上で稼働する仮想アプライアンス(仮想マシン)として、提供されています。

まず、VDPの動作環境がサポートされているvSphere 環境とVDP のova ファイル準備します。 サポートされているのは、以下のような環境になります。

・vCenter 5.1 または 5.5 に対応(vCenter Server Appliance も可能)

・ESX/ESXi 4.0、4.1

・ESXi 5.0、5.1、5.5

詳細はVMware Product Interoperability Matrixes でご確認下さい。

※VDP の最小システム要件は、4つの2GHzプロセッサ / 4GB メモリ / 873GB ディスクとなっております。

VDP のova ファイル は、My VMware にログインしてダウンロードしておきます。 製品のダウンロード方法は、こちらのブログを参考にして下さい。 今回は、Virtual SAN 環境にも対応している最新バージョン5.5.6(vSphereDataProtection-5.5.6-0.0TB.ova)を使用しています。

1. VDP の動作環境にはDNS サーバが必要になりますので、VDP 環境構築する前に、VDPアプライアンスのIPアドレスおよびFQDN 用のエントリをDNS サーバに追加しておきます。

2.vSphere Web Client を使用して、ダウンロード済みの ova ファイルを展開します。 メニューの”OVF テンプレートのデプロイ”を選択します。

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3. “ソースの選択”では、”ローカル ファイル”をチェックし、”参照”ボタンを押して、ローカルに保存している” vSphereDataProtection-5.5.6-0.0TB.ova”を開きます。

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4. “OVF テンプレートのデプロイ”のウィザードに従って進めます。 VDP アプライアンスをデプロイするストレージを選択します。 ここで指定するストレージは、VDP アプライアンスのOS 部分を配置するストレージになります。 バックアップデータが保存されるストレージは、VDP アプライアンの初期起動後に設定します。

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5. ウィザードを進めてネットワークのプロパティを入力し、デプロイに必要な情報の入力を完了させます。 ”終了”ボタンを押すと、デプロイが開始されます。

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6. デプロイが完了したら、VDPアプライアンスの電源をONして、起動が完了するまで待ちます。

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7.  VDP アプライアンスの起動を確認したら、VDP アプライアンスが提供するvSphere Data Protection 構成ユーティリティ(https://<IP_address_VDP_Appliance>:8543/vdp-configure/)にWeb ブラウザで接続し、”ユーザ名”に”root”、”パスワード”に”changeme” と入力し、ログインします。 構成ウィザードに従って進めます。

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8. 1. で予めDNS サーバにVDP アプライアンスのエントリを追加しておくと、DNS サーバから情報を取得し、自動的にネットワーク項目が入力されます。

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9. ”タイムゾーン”は、”Asia/Tokyo” を選択します。

10. “VDP認証情報” では、デフォルトパスワード”changeme” から変更します。

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11. “vCenter の登録”を実施します。登録に必要な情報を入力し、接続テストを実施してから、次に進みます。

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12. “VDP ライセンス”では、ライセンス キーを登録することで、VDP Advanced の追加機能を有効にできます。 後からでもVDP から VDP Advanced にアップグレードすることも可能なので、今回は入力せずに”次へ”ボタンを押します。

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13. “ストレージの作成”では、バックアップデータを保存するための仮想ディスクファイル(VDP ストレージディスク)を新規に作成します。 ここでは、最小サイズの”0.5 TiB” を選んでおりますが、VDP は1TiB もしくは2TiB の選択が可能です。 ※後から容量を増加させるためには、Advanced へのアップグレードが必要になります。

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14. “デバイスの割り当て”では、VDP ストレージディスクを配置するデータストアを決定します。こちらの例では、”アプライアンスで保存”のチェックを外し、VDPアプライアンスのOSが配置されているデータストア(datastore3)とは異なるデータストア(datastore1)に配置しております。 0.5TB の場合は、256 GiB のディスク3 台で構成されます。

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15. “CPUとメモリ”では、VDP ストレージに対する最小要件が表示されます。

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16. “設定の確認”では、必要に応じてストレージのパフォーマンス分析を実行することが可能です。 今回は字実施せず、”次へ”ボタンを押して、ストレージ構成を開始します。ストレージの構成が完了すると、VDP アプライアンスは自動的に再起動します。 環境に依存しますが、この再起動には時間が掛かります。

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17. VDP アプライアンスの再起動完了を待って、vSphere Web Client にログインします。 再起動前にvSphere Web Client にログインしていた場合には、ログオフしてから再度ログインします。 ログイン後、”ホーム”の中に”vSphere Data Protection 5.5” のプラグインが追加されていることを確認し、接続するVDP アプライアンスの名前を選択し、”接続”ボタンを押します。

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18. VDP アプライアンスに接続すると、バックアップ/リストア/レプリケーションなどを実施することができるようになります。 複数のVDP アプライアンスをvCenter に登録している場合(最大10 台)には、右上からVDP  アプライアンスを切り替えることが可能です。

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以上でVDP 環境構築は完了です。非常に簡単な手順で仮想マシンのバックアップ / リストアができる環境を構築できます。 環境構築同様にVDP を利用したバックアップやリストア手順も簡単に実施いただくことが可能です。本ブログは環境構築のみとなりますが、バックアップ手順に関してはこちらのハンズオンラボのドキュメントを参考にして、是非実施してみてください。

vSphere 5.5 の新機能紹介 vSphere Data Proteciton Advanced(VDPA)

今回は、vSphere のバージョン5.1 より導入されているバックアップとリカバリソリューションvSphere Data Protection Advanced(VDPA) に焦点を当て、先日発表されましたバージョン5.5 で追加された新機能・特徴の概要をご紹介します。

VDPA は、先日ご紹介させていただいたおりますVDP を機能拡張させたバックアップソリューションになります。VDP は、vSphere Essential Plus および上位エディションにバンドルされておりますが、VDPA はバックアップ対象の仮想マシンをホストしているCPU 単位のライセンス購入が必要となります。
ライセンスの追加や割り当ては、”構成”タブより実施します。

図1. ライセンスの登録と割り当て
VDP とVDPA の機能比較は、以下のようになります。

(1) 平均的な仮想マシンサイズおよび日次更新率をもとに60 日間保持として算出
(2) アプライアンスあたりのサポートされる保護対象仮想マシン数の上限数は、VDP 100 VMs, VDP Advanced 400 VMs

図2. VDP とVDP Advanced の比較
バージョン5.5 で追加されたVDPA の主な新機能は以下となります。(VDP と共通される新機能はこちらをご参照ください)

1. バックアップ データ レプリケーション
2. Microsoft SharePoint 対応エージェント
3. EMC Data Domain システムへのバックアップ
4. 自動バックアップ検証機能

それぞれの機能について見ていきましょう。

1. バックアップ データ レプリケーション
VDP 5.5 では、レプリケーション機能が新たに追加されましたが、送信先としてEMC Avamar のみをサポートしております。VDPA 5.5では、EMC Avamarだけではなく、VDPAも送信先として利用いただけるようになります。

VDPA へのレプリケーションジョブは、”レプリケーション”タブで作成します。レプリケーションジョブは、バックアップジョブに含まれるクライアント(仮想マシン)すべてもしくは、個々に選択することが可能です。

図3. レプリケーションジョブの作成ウィザード
レプリケーションが完了すると、送信先に設定しているVDPA の”リストア”タブにクライアント名が表示され、レプリケーション先でクライアントのリストアが可能になります。

図4. 送信先のVDPA での”リストア”タブ
2. Microsoft SharePoint 対応エージェント

VDPA 5.5 では、5.1 で提供していたExchange やSQL エージェントに加え、SharePoint のエージェントも追加されました。
各アプリケーションのエージェントは、”構成”タブよりダウンロードが可能になっており、アプリケーションを実行する仮想マシンにインストールします。

図5. 各アプリケーションエージェントのダウンロードリンク
各アプリケーションエージェントをインストールする際、VDPA の仮想アプライアンスのホスト名を入力して、アプリケーションのバックアップを取得できるようにします。
アプリケーションのバックアップジョブは、イメージバックアップ同様に”バックアップ”タブから、”新しいバックアップジョブの作成”ウィザードを利用します。

図6. “新しいバックアップジョブの作成”ウィザード
3. EMC Data Domain システムへのバックアップ

VDPA 5.5 では、バックアップデータを仮想ディスクファイル(vmdk) だけではなく、EMC Data Domain システムへ保存することが可能になりました。Data Domain と連携させることで、VDPA にさらなるスケールとパフォーマンスを提供します。
VDPA からData Domain へのバックアップデータの転送効率を最大化するためにDD Boost を利用することが可能です。また、バックアップデータは、Data Domain アプライアンス内でグローバルに重複排除されるため、VDPA が複数あるような環境では、非常に有効です。

 

図7. Data Domain とVDPA の連携
Data Domain をバックアップデバイスとして追加するには、VDPA のWeb コンソールの”ストレージ”タブから実施します。VDPA のWeb コンソールにアクセスするためには、ブラウザより次のURL にアクセスします。
https://<VDPA のIP アドレス もしくは ホスト名>:8543/vdp-configure/

図8. VDPA のWeb コンソール
Data Domain を追加すると、バックアップジョブ作成時に保存先として、Data Domain Storage を選択できるようになります。

図9. バックアップジョブ作成時の保存先の選択
4. 自動バックアップ検証機能

取得されたバックアップデータが有効なものか、本当にリストアが必要になる前に確認しておくことは、RPO やRTO の観点で非常に重要になります。
VDPA 5.5 では、取得されたバックアップデータが有効かを、自動的に検証する機能を提供しております。

デフォルトでは、ゲストOS とのハートビートが検証のために使用され、オプションでゲストOS 上に配置されたスクリプトを実行させることが可能です。
この機能を利用するためには、仮想マシンに最新バージョンのVMware Tools がインストールされていることが必要になります。

バックアップ検証ジョブは、”リストア”タブの”バックアップ検証”より作成します。

図10. バックアップ検証ジョブの作成ウィザード
自動バックアップ検証では、以下のような一連の動作が自動で実行されます。
1. テンポラリの検証用仮想マシンが作成され、バックアップデータがリストアされます。
2. リストアされた仮想マシンが起動されます。起動前に仮想マシンのNIC は無効化されています。
3. OS 起動後、VMware Tools とのハートビートが検証されます。
4. オプションでスクリプトの実行が検証されます。
5. テンポラリで作成された検証用仮想マシンの電源がOFF され、削除されます。

自動バックアップ検証の結果は、vCenter の”タスク”や”イベント”、VDP プラグインの ”レポート”タブ、Email レポートなどで確認可能です。

図11. “レポート”タブでのバックアップ検証結果の確認
まとめ
VDP Advanced は、VDP からのアップグレードが可能であり、お客様の環境に応じた導入が可能になっております。中規模程度のvSphere 環境に理想的なバックアップおよび、リカバリソリューションを提供します。

vSphere 5.5 の新機能紹介 vSphere Data Proteciton (VDP)

今回は、vSphere のバージョン5.1 より導入されているバックアップとリカバリソリューションvSphere Data Protection(VDP) に焦点を当て、先日発表されましたバージョン5.5 で追加された新機能・特徴の概要をご紹介します。

バージョン5.5 で追加されたVDP の主な新機能は以下となります。

1. 柔軟なバックアップ データの配置
2. 仮想ディスク単位のバックアップに対応
3. 粒度の高いバックアップ スケジューリングにより、顧客のニーズに対応
4. vCenter Server に依存せずに任意の仮想マシンをリストア
5. オフサイトへのバックアップ データの保管と、長期保管への対応

それぞれの機能について見ていきましょう。

1. 柔軟なバックアップ データの配置
vSphere 5.1 で導入されたVDP のアプライアンスは、容量毎(0.5 TB /1.0 TB / 2.0 TB) に仮想アプライアンスを提供しておりました。使用したい容量の仮想アプライアンスをデプロイすれば、必要な容量の仮想ディスクが接続されいるので、非常に簡単にセットアップすることが可能です。しかしながら、このデプロイ方法では、仮想アプライアンスのOSとバックアップを取得するための領域が同じ仮想マシンフォルダ内に配置されてしまうため、バックアップ領域(仮想ディスク)をOSとは異なるデータストアに配置するような構成をとることができませんでした。

5.5 では、容量別に仮想アプライアンスは提供されず、1つのアプライアンスのみが提供され、VDP のWeb コンソールを通じて容量(仮想ディスク)を構成します。

下の画面のようにVDP 仮想アプライアンスの容量は、初期セットアップ画面で構成するようになりました。また、既存にあるVDPのバックアップデータを新規にデプロイしたVDPアプライアンスで利用することも可能になっています。

図1. VDP 仮想アプライアンスの初期セットアップ画面1
バックアップ データを保存するための仮想ディスクを任意のデータストアに配置することができるようになりました。下の画面は、容量0.5 TB を選択した場合に、構成に必要な256 GB の仮想ディスク3 個をどのデータストアに配置するかを選択する画面になります。

図2. VDP 仮想アプライアンスの初期セットアップ画面2
2. 仮想ディスク単位のバックアップに対応
vSphere 5.1 で導入されたVDP のバックアップ対象の最小単位は、それまで提供されていたVMware Data Recovery の仮想ディスクとは異なり、仮想マシンとなりました。お客様によっては、これまでのバックアップ単位とは異なる可能性がありました。
5.5 からは、仮想ディスクを個別に選択することができるようになり、バックアップが必要な仮想ディスクのみをバックアップする、粒度の高いバックアップが可能になりました。

下の画面のようにバックアップジョブ作成時には、仮想マシンの”フル イメージ” もしくは”個々のディスク” を選択することができるようになりました。

図3. バックアップジョブ作成時のデータ タイプの選択
“個々のディスク”を選択することで、仮想マシンに構成されている仮想ディスクを個別に選択することができるようになります。

図4. バックアップジョブ作成時のバックアップ ターゲットの設定
3. 粒度の高いバックアップ スケジューリングにより、顧客のニーズに対応
VMware Data Recovery やVDP は、これまでバックアップを開始する時刻を指定することができませんでした。
5.5 では、より多くのアプリケーションやビジネス ニーズに対応するため、分単位でバックアップスケジュールを指定することが可能になりました。

図5. バックアップジョブ作成時のバックアップ スケジュールの設定
4. vCenter Server に依存せずに任意の仮想マシンをリストア
通常VDP による仮想マシンのリストアはvCenter Server に接続されたvSphere Web Client のプラグインを利用して実施しますが、vCenter Server が何らかの理由で利用できない場合、VDP の仮想アプライアンスの Web コンソールを利用して、直接ホストへリストアすることが可能になりました。
素早く仮想マシンをリカバリすることで、サービスのダウンタイム削減を図ることが可能になります。

図6. vSphere Web Client を利用したリストア

図7. VDP 仮想アプライアンスのWeb コンソールを利用した非常時のリストア
5. オフサイトへのバックアップ データの保管と、長期保管への対応
VDP および VDP Advanced は、EMC Avamar をベースとしております。
5.5 では、新たにバックアップデータを外部保管するソリューションとして、”レプリケーション” 機能が提供されます。これによりサービスプロバイダは、Avamar を利用して、VDP からレプリケーションされたバックアップデータをアーカイブするサービスをお客様に提供することができるようになります。また、既にAvamar を実装されているお客様も、同様にAvamar をVDP のバックアップデータをレプリケーションするターゲットとして、指定することができるようになります。
レプリケーションのスケジュールと保持ポリシーは、カスタマイズ可能であり、バックアップジョブのスケジュールと保持ポリシーとは、別に構成することが可能です。

図7. レプリケーションジョブ作成時のデスティネーションの設定

まとめ
VDP のバージョン5.5 では、VMware Data Recovery で提供されていた機能の多くを使用できます。また、これまで提供されていないバックアップジョブの時刻指定やレプリケーション機能が加わわったことにより、より多くのニーズに応えられるバックアップソリューションになっています。

vSphere 5.5 の新機能紹介 vSphere Replication (VR)

このBlogは、製品出荷前のバイナリ及びマニュアルをベースに記載しています。出来る限り正確な情報をお伝えするよう努めておりますが、実際に製品に搭載される機能や表示とは異なる可能性があります。あらかじめご了承の上、ご利用下さい。

今回は、vSphere のバージョン5.1 より導入されているvSphere Replication に焦点を当て、先日発表されましたバージョン5.5 で追加された新機能・特徴の概要をご紹介します。(vSphere 5.0 では、vCenter Site Recovery Manager 5.0 を使用することでvSphere Replication の機能を利用可能でした。)

バージョン5.5 で追加されたvSphere Replication の主な新機能は以下となります。

1. レプリケーション先は、vCenter Server 1 台あたり最大10 か所
2. 複数の復帰ポイントの保持可能
3. Storage DRS との互換性

それぞれの機能について見ていきましょう。

1. レプリケーション先は、vCenter Server 1 台あたり最大10 か所
vSphere Replication では、レプリケーション先を複数登録することが可能です。
例えば、Site A の仮想マシン1 は、Site B へレプリケーションし、 Site A の仮想マシン2 は、Site C へレプリケーションをすることが可能です。(fan-out)
本バージョンでは、Site B やC のようなレプリケーション先のサイトを最大10か所登録することが可能になっております。
さらに、Site B の仮想マシン3 をSite A へレプリケーションし、Site C の仮想マシン4 をSite A へレプリケーションするような構成をとっていただくことも可能です。(fan-in)
これにより図1 のような柔軟な構成をとっていただくことが可能になります。

 

図1. vSphere Replication のトポロジー
2. 複数の復帰ポイントの保持可能
vSphere 5.1 で導入されたvSphere Replication では最新のレプリケーションが完了すると過去のレプリケーションは上書きされてしまうため、復帰可能なポイントは1 つしかありませんでした。レプリケーション元の仮想マシンが論理障害やウィルス感染してしまい、タイミングによっては、その状態がレプリケーションされてしまうことも想定されるため、復帰可能なポイントは複数あることが望まれます。それによりリカバリ時間を早めることが可能になります。
本バージョンでは、レプリケーション先に最大24 の復帰ポイントを保持することが可能になりました。

設定は、レプリケーションの構成ウィザード内の ”特定の時点のインスタンス” という項目で可能になりますが、この項目はWeb Client でのみ表示されます。Site Recovery Manager を導入している環境であっても、 vSphere Client では表示されませんので、ご注意ください。(図2)

 

図2. Web Client を使用したvSphere Replication の構成ウィザード画面
Web Client では、過去レプリケーションされた保持されている復帰ポイントを確認できます。(図3)

 

図3. Web Client を使用したvSphere Replication 監視画面
リカバリが完了した仮想マシンで、”スナップショットの管理”を確認すると、保持されている復帰ポイントがスナップショットとして表示されます。(図4)この時点では、最新のレプリケーションが完了した時点にリカバリしているので、希望する復帰ポイントを指定して、その時点に戻します。

 

図4. 仮想マシンのスナップショット管理画面
3. Storage DRS との互換性
vSphere 5.1 までは、Storage vMotion 実施後、前回のレプリケーションからの更新情報が維持されず、Storage vMotion 実施後の最初の同期が完全同期になっておりました。
(この時の完全同期は、すべてのデータが送られるのではなく、ソースとターゲットディスクの比較検証が実行されるため、レプリケーション完了まで時間が掛かっておりました。)
そのような理由から、vSphere Replication で保護している仮想マシンは、Storage vMotion をサポートしておらず、Storage DRS との互換性がありませんでした。

本バージョンより、Storage vMotion がサポートされ、Storage DRS との互換性を持ちますので、vSphere Replication 導入した環境におけるストレージの集約率向上及び、メンテナンス性の向上を図ることが可能になります。

図5 の画面はStorage DRS を有効にしているデータストアクラスタにて、あるデータストアをメンテナンスモードへ切り替えを実施した際に表示される移行の推奨画面になります。
移行の推奨の対象と表示された仮想マシン(w2k8r2-srm2)は、vSphere Replication 構成済みの仮想マシンになります。
vSphere 5.5 では、Storage DRS との互換性を持ちますので、推奨の適用を実施します。

 

図5. Storage DRS メンテナンスモード移行による推奨
データストア移行直後の仮想マシン(w2k8r2-srm2)を手動で同期させた際の結果が以下の画面になります。Storage vMotion が実行された後も更新情報を維持できているため、レプリケーション間での更新が少なければ、非常に短い所要時間でレプリケーションが完了していることが確認できます。(図6)

 

図6. Web Client を使用したvSphere Replication 監視画面
次回は、vSphere 5.5 で追加されたネットワークの新機能・特徴をご紹介いたします。

大規模環境のためのvCenter Server 5.1 データベースのパフォーマンス改善とベストプラクティス その1

vCenter Server バージョン5.1 では、より高いパフォーマンス、低いレイテンシを実現し、かつ統計情報を合理的に処理する改善が行われています。以下URL のTechnical Paper では、これらの改善点の解説と、vCenter Server デー タベースのパフォーマンスと大規模環境におけるベストプラクティスが提供されております。こちらのベストプラクティスの内容を3 回に渡り、ご紹介していきます。
http://www.vmware.com/resources/techresources/10302

エグゼクティブサマリ

VMware vCenter Server 5.1 では、統計サブシステムに対するいくつかの重要な改善が行われております。
統計データは、vCenter Server データベースのストレージに大きな影響を与えるため、vSphere のパフォーマンスが妨げられないようにデータを取り扱う必要があります。
vCenter Server 5.1 では、データベースのストアドプロシージャ、特にロールアップとTopN 手順に関する改善を通して、データベースのリソースオーバーヘッドを削減しています。

本ドキュメントでは、改善点と、改善点を利用するためのデータベースのベストプラクティスを提供します。
・Oracle Database とSQL Server のためのディスクを配置する方法
・非常に変わりやすいテーブルのインデックス統計を更新する方法
・パフォーマンス向上のためにテーブルとインデックスを切り離す方法
・SQL Server のEnterprise Edition の機能を利用する方法
・Oracle Database とSQL Server の特定のパラメータを調整する方法(例えばSQL Server のための同時実行閾値)

vCenter Server が管理することができるインベントリ(仮想マシン、ホスト、クラスタ、データストア、クラスタ)の最大値に近い環境でvCenter Server を導入を検討する場合、5.1 での改善は非常に重要です。

イントロダクション

vCenter Server では、リレーショナルデータベースに重要なデータが保持し続けられ、データベースはvCenter Server パフォーマンスの重要なコンポーネントとなります。
このデータは1) インベントリと構成データ、2) タスクとイベントデータ、3) アラームデータ、4) 統計データの4つのカテゴリに分類されております。

この中でも統計データがデータベースのかなりの部分を消費するため、適切な統計機能はデータベース全体のパフォーマンスの重要な考慮点となります。
統計情報の収集と処理は、vCenter Server パフォーマンスのための重要な構成要素となります。

図1.vCenter Server における統計サブシステムの概要
vCenter Server には、統計サブシステムのために保存期間と統計レベルの2 つのキーとなるセッティングがあります。
vCenter Server は定期的に各々のESXi ホストから統計情報を集めて、リレーショナルデータベースへデータが保持し続けられます。データベースは、いろいろな間隔でこのデータをまとめるためのいくつかのストアドプロシージャを順番に実行します。

各ESXi ホストは、20 秒ごとに統計情報を集め、vCenter Server では、これらはリアルタイム統計と呼ばれています。vSphere Client のパフォーマンスタブで詳細ボタンを選ぶことによって、リアルタイム統計を見ることができます。クライアントでは、直接ESXi ホストからリアルタイム統計を受け取っているため、データのタイムリーさを確実にして、データベースにストレスを与えません。

これらの20 秒の統計情報は定期的に5 分の統計情報にまとめられ、vCenter Server はこれらの5 分の統計情報を過去1 日のテーブルに保管します。15 個の20 秒のリアルタイム統計を一つの5 分の統計情報に変える手順は、ロールアップと呼ばれています。

またvCenter Server データベースに保管される統計情報には、いくつかの収集頻度があり、5 分の統計情報にロールアップするのと同じように、バックグラウンドでより大きな収集頻度の統計情報にロールアップするために、定期的にストアドプロシージャを実行します。

・過去1 日の統計ロールアップ手順は、5 分の統計情報を30分の統計情報に集約するために、30 分毎に動作します。
・過去1 週間統計ロールアップ手順は、30 分の統計情報を2時間の統計情報に集約するために、2 時間毎に動作します。
・過去1 ヶ月統計ロールアップ手順は、2 時間の統計情報を1日の統計情報に集約するために、1 日毎に動作します。

vSphere Client のパフォーマンスタブで詳細ボタンを選択し、チャートオプションを変更することにより、過去の統計情報を見ることができます。この場合、データベースから統計データを受け取ることになります。

vCenter Server には、統計サブシステムのために保存期間と統計レベルの2つのキーとなるセッティングがあります。

・保存期間: これは、統計情報をデータベースに保存する期間を指定します。データは保存期間よりも古い場合には、期限切れとみなされ、データベースから削除されます。

-1 日:5 分毎の統計情報は、1 から5 日保存されます。
-1 週間:30 分毎の統計情報は、1 週間保存されます。
-1 ヶ月:2 時間毎の統計情報は、1 ヶ月保存されます。
-1 年:1 日毎の統計情報は、1 から5 年間保存されます。

・統計レベル: 一般的には、レベルが高いほど、より詳細な統計情報の取得が可能であり、データベースに保存される容量が大きくなります。

-レベル1:最小限の詳細統計レベルであり、CPU 、メモリ、ネットワークの使用率のような最も重要な統計情報が含まれます。
-レベル2 :レベル1に比べ、より詳細な統計情報が含まれます。
-レベル3 :インスタンスごとの統計情報が含まれます。例えば、CPU 毎のホストのCPU 使用率
-レベル4 :最も詳細であり、他のすべての統計レベルが含まれます。

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図2. 各統計レベルの保存期間を指定するダイアログボックス
今回はvCenter Server データベースの改善ポイントの概要をご紹介させていただきました。その2 では、より具体的な改善内容、その3では、データベースパフォーマンスのためのベストプラクティスを引き続きご紹介していきます。
関連記事はこちら(その2 その3 )をご覧ください。