Home > Blogs > Japan Cloud Infrastructure Blog > 月別アーカイブ: 2019年12月

月別アーカイブ: 2019年12月

vROps 8.0 はオンプレミスからクラウドまで Part2

Part2:vROps バージョン 8.0でできること②

日本ヒューレット・パッカード株式会社の中川明美です。
今回はアプリケーションの管理と新たなトラブルシューティング機能についてご紹介します。
アプリケーションの管理機能として、vRealize Operations 7.5で「アプリケーションの監視」、vRealize Operations 8.0で「サービスの検出」が追加されました。トラブルシューティング機能として、トラブルの原因を分析するための情報を1つのダッシュボードで提示する「Workbench」が8.0で提供されています。

-Back Number-

#1:vROps バージョン 8.0でできること①
#2:vROps バージョン 8.0でできること②
#3:ユーザーインターフェースの変更いろいろ
#4:スーパーメトリックもウィザードを強化
#5:アプリケーションの管理①
#6:アプリケーションの管理②
#7:Workbenchによるトラブルシューティング
#8:vROps 8.0のvSANダッシュボード/SDDCコンプライアンス

このパートで、3つの機能を簡単にご紹介します。詳細な内容は後続のパートで!

◆アプリケーションの監視◆

「アプリケーションの監視」では、vRealize Application Remote Collectorでサポートされるオペレーティングシステムおよびアプリケーションサービスを監視します。
関連するアプリケーションのメトリックを確認しながら、仮想インフラのトラブルシューティングを行ったり、アプリケーションの管理者と収集した情報を共有することができます。
Advanced エディションではオペレーティングシステムを、Enterprise エディションではオペレーティングシステムおよびアプリケーションサービスの監視を行うことができます。

ホームの「アプリケーションの監視」の画面です。
この画面から、「検出された」「サポートされている」、オペレーティングシステムおよびアプリケーションサービスを確認することができます。
vROps 8.0で、NTPD、Java、Websphereが追加されています。

サポートされているオペレーティングシステムおよびアプリケーションサービスの詳細は次のドキュメントをご確認ください。

▼サポートされるオペレーティングシステムおよびバージョン
https://docs.vmware.com/jp/vRealize-Operations-Manager/8.0/com.vmware.vcom.config.doc/GUID-E2BBA2B8-A03A-4FB3-B408-E7D67C7B1C60.html

▼サポートされるアプリケーションサービスおよびバージョン
https://docs.vmware.com/jp/vRealize-Operations-Manager/8.0/com.vmware.vcom.config.doc/GUID-EBDE39E0-027F-4A41-A596-08E52E2D17EE.html

Microsoft IISの「Web Services」のメトリックを表示した画面です。
vROpsを使用して、アプリケーションサービス、サービスが稼働するゲストOS、仮想マシン、ESXiホストのメトリックを並べて表示できますから、どこに問題が発生しているかを特定する際、煩雑さの軽減や時間短縮ができそうですね。

◆サービスの検出◆

「サービスの検出」では、各仮想マシンで実行されているサービスを検出し、異なる仮想マシンのサービス間の関係または依存関係を監視するのに役立ちます。サービスの検出で得た情報から、サービスの一部である仮想マシン、仮想マシンのシャットダウンまたは移動の影響、インシデントの影響を確認できます。
Advancedエディション以上で、サービスの検出および監視を行うことができます。

ホームの「サービスの検出」の画面です。
この画面から、「検出された」「既知の」サービスを確認することができます。

サポートされる製品バージョンやオペレーティングシステムバージョンの詳細は次のドキュメントをご確認ください

▼サービス検出がサポートしているプラットフォームと製品
https://docs.vmware.com/jp/vRealize-Operations-Manager/8.0/com.vmware.vcom.config.doc/GUID-81922676-399B-4A05-A3AF-723CC804D197.html

ホーム-「サービスの検出」で、検出されたサービスの「仮想マシン」リンク文字列をクリックすると、管理-「インベントリ」-「サービスの管理」画面が表示されます。この画面から該当のサービスが稼働している仮想マシンを調べることができます。

アプリケーションの監視と同様に、検出されたサービスのメトリックも表示することができます。IISサービスは「パフォーマンス」のメトリックが準備されています。

◆Workbench◆

「Workbenchトラブルシューティング」では、「潜在的な証拠」が特長的です。ここから、既知の問題と未知の問題の両方を調査することができます。
「潜在的な証拠」タブでは、「イベント」「プロパティの変更」「アノマリのメトリック」が表示されます。ある時間(デフォルト2時間半)にどのような操作が実行され、どのような変更がなされ、また大幅に変化したメトリックがあるかを確認できます。トラブル予防としても活用できそうです。

画面左上の「選択されたスコープ」も役立つ機能かと思います。レベルを変更し、監視するオブジェクトの範囲を広げたり、狭めたりし、関連オブジェクトを表示します。
下図は、スコープをレベル1からレベル4に変更した後の関連オブジェクトです。警告 (赤い●) が表示されているのはESXiホストですが、広い範囲で分析したい時は、スコープを変更し、該当オブジェクトの詳細画面へ遷移することもできます。

◆まとめ◆

vROps 8.0で提供される「サービスの検知」を使用すると、仮想マシン上でどんなサービスが稼働しているかを知ることができるのはよいですね。インフラチームとアプリケーションチームが異なる場合、事前に情報共有が徹底されるのがベストですが、難しい場合もありますよね。
vROps 7.5から提供されている「アプリケーションの監視」は、アプリケーション固有のメトリックが準備されていますから、アプリケーションチームが必要な情報を提供できますね。
「Workbench」も活用できそうです。私はLab環境の運用管理も担当していますから、Workbenchを使ってトラブルシューティングをしてみました。表示された情報から、vSphere 6.7 U3のKBを見つけました。vSphere Clientからは得られない情報でした。このKBを含め、後続のパートで事前に確認すべきことや必要な設定等をご紹介します。

vROps 8.0 はオンプレミスからクラウドまで Part1

Part1:vROps バージョン 8.0でできること①

日本ヒューレット・パッカード株式会社の中川明美です。
仮想マシンやアプリケーションが稼働するインフラの変化により、vRealize Operations(以降vROps)も進化し続けています。 バージョン7.0が2018年9月に、7.5が2019年4月に、8.0が2019年10月にリリースされました。
またvROpsのSaaS製品「VMware vRealize Operations Cloud」も提供を開始します。Operations以外のvRealize製品のSaaS製品の提供が予定されていたり、クラウドファーストのお客様に向けたSaaS製品が提供されています。

-Back Number-

#1:vROps バージョン 8.0でできること①
#2:vROps バージョン 8.0でできること②
#3:ユーザーインターフェースの変更いろいろ
#4:スーパーメトリックもウィザードを強化
#5:アプリケーションの管理①
#6:アプリケーションの管理②
#7:Workbenchによるトラブルシューティング
#8:vROps 8.0のvSANダッシュボード/SDDCコンプライアンス

今回のBlogタイトルでは「8.0」と明記していますが、7.xから追加された機能も含めます。
8.0までにどのようなUpdateがなされたのでしょうか。
VMware vRealize Operations  8.0のリリースノートからさまざまな改善点が見受けられます。改善はおもに次の5つに分類されます。

「バージョン 8.0でできること」では、次の4つにフォーカスし、Part1でクラウド監視、Part2でおもにアプリケーションの管理についてご紹介します。

  • AWSおよびMicrosoft Azureのパブリッククラウド監視
  • トラブルシューティングWorkbench
  • ネイティブサービス検出
  • アプリケーションの監視

vROps 8.0のインストール直後に表示される「クイックスタート」画面です。
「ようこそ、admin。vRealize Operationsの使用を開始して、ハイブリッドクラウドの最適化、管理、および拡張を先見的に行います。」のメッセージが目に留まります。8.0は画面中央の「クラウドアカウントの作成」から始めます。
この画面から、追加機能の「Workbench」「サービスの検出」「アプリケーションの監視」メニューが確認できますね。

◆クラウドアカウント◆

8.0ではvCenter Serverアダプタインスタンスの追加方法が変更されています。vCenter Serverインスタンスを管理するためには、vCenter Serverのクラウドアカウントを追加します。VMware Cloud on AWSもvCenter Serverのクラウドアカウントから追加します。
右側の画面の「アカウント情報」タブの内容は、以前のバージョンから使用されている方はご存知の内容ですよね。vSANアダプタインスタンスは「vSAN」タブで構成します。

AWSおよびMicrosoft Azureのクラウドアカウントを追加するには、管理パックのインストールが必要です。設定方法は次のドキュメントを参照ください。
▼vRealize Operations Manager での Management Pack for AWS クラウド アカウントの構成
https://docs.vmware.com/jp/vRealize-Operations-Manager/8.0/com.vmware.vcom.config.doc/GUID-56A6674D-396E-475F-884E-03AC54DA6092.html
▼Management Pack for Microsoft Azure のクラウド アカウントの追加
https://docs.vmware.com/jp/vRealize-Operations-Manager/8.0/com.vmware.vcom.config.doc/GUID-15E7FB47-225F-44AC-97E8-BAB7BD8A447E.html

◆AWSおよびMicrosoft Azureの監視◆
使用頻度が高いサービスは、組み込みのダッシュボードが用意されています。


「環境」メニューからも2つのクラウドのサービスを監視することができます。
画面ショットはvCenter Serverオブジェクトを選択した画面ですが、vCenter Serverオブジェクトと同様にクラウドのサービスを監視することができます。

「AWSアダプタ」および「Microsoft Azureアダプタ」では、次のサービスが監視対象となります。

「VMware Cloud on AWS」については、ぜひこちらのBlog(英語)を参照ください。
https://blogs.vmware.com/management/2019/10/vrealize-operations-dashboards-to-monitor-vmware-cloud-on-aws.html?src=so_5a314d05e49f5&cid=70134000001SkJn

◆VMware vRealize Operations Cloud◆

クラウドファーストのお客様にも使用いただけるよう、SaaS製品の「VMware vRealize Operations Cloud」がリリースされます。オンプレミスのvROpsと同様の機能が提供されるそうです。vForum 2019 Tokyoで確認した「VMware vRealize Operations Cloud」に大きな違いは見受けられませんでした。多少画面構成は異なりますが、今までの知識を活用できそうです。
現在はベータ版が提供されています。私はSIGN UPが許可されるのを待っているところです。機会がありましたら、引き続きこちらのBlogでご紹介したいと思います。
https://cloud.vmware.com/vrealize-operations-cloud

◆VMware の監視SaaS製品◆

現在、SaaS製品として、マルチクラウド環境を管理する「CloudHealth by VMware」、仮想環境やクラウドで実行されるアプリケーションを監視および分析する「Wavefront」が提供されています。今回はFree TrialのURLをご紹介します。
ぜひ2つのSaaS製品をお試しください!!
WaveFrontはvROpsと連携できますから、こちらも引き続きご紹介できたらと思います。
▼CloudHealth Free Trial
https://go.cloudhealthtech.com/free-trial-signup
▼Wavefront Free Trial
https://www.wavefront.com/sign-up/

◆まとめ◆

vROpsの改善が目覚ましく、SaaSでも提供されるようになり、さらにCloudHealth by VMwareやWavefrontもリリースされ、情報収集だけでも大変になってきました (笑)
vROpsとWaveFrontを連携すると、オンプレとクラウドで稼働するアプリケーションをWaveFrontで監視することもできます。インフラ担当の方とアプリケーション担当の方で2つのツールから得た情報を共有し、効率のよい管理タスクを実行できそうですね。マイクロサービスやら、コンテナベースのアプリケーションやら、技術向上に向けても忙しくなりますね!
また、ハイブリッドクラウド環境ならvROpsでオンプレミスとクラウドの環境を、複数のクラウド環境を管理されるならCloudHealthも製品選択の対象になりますね。
私が担当するコースを受講するお客様もアプリケーション管理チームの方が増えてきました。「SRE(Site Reliability Engineering)」を目指されているとうかがいます。

今後もVMwareの監視製品を検討いただける内容をご紹介できたらと思います。お楽しみに~!