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vROps 6.7は初心者に優しい!#3

3回目:仮想マシンのリストはカスタムビューで

 

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#1:仮想基盤のパフォーマンスは使用率だけでは図れない
#2:アラートからブレイクダウン
#3:仮想マシンのリストはカスタムビューで
#4:6.7バージョンはメトリックの活用がポイント
#5:vSAN運用管理者にはvROpsは欠かせないツール

 

日本ヒューレット・パッカード株式会社の中川明美です。

3回目は「仮想マシンのリストはカスタムビューで」です。

vROps 6.7のビューでは、「仮想マシンの診断リスト」が提供されていません。私は仮想マシンの診断リストを使用して、各仮想マシンのデマンドや競合を比較分析していたため、かなりの痛手です(笑)

提供されないなら、「ビューをカスタム作成しよう、みなさんにもカスタムビューの作成方法を共有しよう」と今回テーマに取り上げました。

 

カスタムビューを作成するには、Advanced / Enterpriseエディションが必要です。

リリースノートに、次の記述があります。

「vRealize Operations Standardエディションでは、ビュー、ダッシュボード、スーパー メトリック、およびレポートを作成または編集する機能は使用できません。」

vROpsを活用するには、Advanced以上のエディションが必要ということですね。

<vRealize Operations Manager 6.7 リリースノート>

https://docs.vmware.com/jp/vRealize-Operations-Manager/6.7/rn/vRealize-Operations-Manager-67.html

仮想マシンの診断リストを作成する前に、「ホストのCPU診断リスト」の内容を確認します。「ホストの診断リスト」は6.7でも引き続き提供されています。

 

◆ホストのCPU診断リスト◆

メインメニュー「ダッシュボード」で「ビュー」を選択します。「ホストのCPU診断リスト」を選択し、「ビューの編集」アイコンをクリックします。

ビューの数が多いため、この画面では右上のフィルタ (赤点線枠) を使用しています。

 

下図は、「ビューの編集」画面です。

ビューのポイントは「データ」です。「データ」で表示したいメトリックを指定します。

 

表示される値は、「平均ですか」「最大値ですか」と算出方法を聞かれます。その場合は、編集画面で確認します。※ Standardエディションは編集画面を表示できません。

「変換」で算出方法のタイプを選択できます。また「詳細設定を表示」 (赤色点線枠) をクリックすると、「ロールアップ間隔」を選択できます。

「競合(%)」は、「CPU競合 (%) 」メトリックの5分間の最大値を表示していることがわかります。

 

「メトリック相関」は、指定した「相関メトリック」の変換タイプが最小値または最大値である時に、値を表示します。この画面では、競合 (CPU競合) に「最大値」が選択されているため(青色枠)、「デマンド」や「使用量」などのデータも表示されるよう設定されています。

 

◆カスタムビューの作成◆

仮想マシンの「仮想CPUの数」と「CPUのパフォーマンスに関するメトリック」、仮想マシンが配置されている「ESXiホストの名前」が表示されるビューを作成してみましょう。

「ホストのCPU診断リスト」のメトリックを参考に、仮想マシン用のCPU診断リスを作成します。

ビューの画面で、「ビューの作成」アイコンをクリックします。5つのStepを進めます。

 

「1. 名前と説明」ではビューの名前を、「2. プレゼンテーション」ではデータの見せ方(リストやトレンドなど)を指定します。下図ではプレゼンテーションで「リスト」を選択しています。

 

「3. サブジェクト」では、データ対象のオブジェクトを選択します。

ここでは、「vCenter Server アダプタ」内の「仮想マシン」を選択します。

 

「4. データ」では、表示するプロパティやメトリックを選択します。

対象を「プロパティ」に変更し、「サマリ-親ホスト」「構成-ハードウェア-仮想CPU数」を右側のウィンドウにドラッグします。

 

対象を「メトリック」に変更し、パフォーマンスに関するメトリックを追加します。「デマンド」「使用率」は、単位を「自動」から「GHz」に変更しています。

 

「5. 可視性」では、作成したビューを、「ダッシュボード」「レポート」「詳細タブ」で使用するのかしないのかを指定します。

 

◆詳細タブで確認◆

作成したビューは、環境の詳細タブで確認します。

変更したい場合は、「ビューの編集」アイコンをクリックします。確認しながら変更できるため、作成後はこの画面で作業するのが便利です。

私も確認後、検索を容易にするためビューの名前変更、プロパティの「仮想CPU数」からメトリックの「プロビジョニングvCPU数 (vCPU) 」へ変更、「キャパシティ合計」を追加しました。

ビューのクローン、エクスポート、インポートもこの画面から行うことができます。

 

ビューの編集画面の「時間設定」で、データ表示期間を変更することができます。デフォルトは直近7日間です。この画面で変更せず、詳細タブのビュー画面でカレンダーのアイコン (上図の緑色枠) で都度変更することもできます。

 

ビュー作成時の詳細な説明は、こちらのドキュメントをご確認ください。

https://docs.vmware.com/jp/vRealize-Operations-Manager/6.7/com.vmware.vcom.config.doc/GUID-BC800026-25B4-4EDD-AE6F-E4A82BDE88C0.html

 

◆まとめ◆

vROps 6.7になり、仮想マシンの診断リストを見つけられなかった時は、困ったなぁと思いましたが、必要なメトリックを考えながらの作成は楽しかったです。

vROpsの操作を始めた数年前は、カスタム作成はハードルが高いのではと思っていたのですが、やってみると簡単でした。提供されているビューを参考にしてもよいですしね。

ビューは、ダッシュボードやレポートの元になるオブジェクトでもありますから、vROpsを超活用するためには必要な知識です。ぜひトライしてみてください!