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新卒 SE 社員が贈る NSX のキソ!第 1 回~ネットワーク仮想化への第一歩~

はじめまして!
2017 年 4 月入社 VMware 新卒 4 期 SE の大田愛里香と申します。VMware ではこれまで社会人なり立てほやほやの新卒 SE 社員が一生懸命自社製品について勉強した努力の結晶として、新卒にしていきなり SE という職種を放り投げブロガーと化し、サーバ仮想化製品であるvSphereデスクトップ仮想化製品である Horizon について、それぞれ新卒の目線からご紹介してきました。今回はそのネットワーク仮想化編としまして、これから 8 回に分けて「新卒 SE 社員が贈る NSX のキソ!」と題して、NSX Data Center for vSphere の用語や機能、仕組み、メリットを新卒 SE 大田(Ota)、村田(Murata)、甫木(Hogi)、馬場(Baba)、笠井(Kasai)、黒沢(Kurosawa)の 6名でご紹介します。

記念すべき NSX  ブログ第 1 回となりますが、まずこのブログで想定している読者、ネットワーク仮想化をとりまく背景、このブログの進み方についてご説明いたします。

 

1. このブログの対象
弊社のネットワーク仮想化製品であるVMware NSX Data Center (以下NSX Data Center)は、前提としてサーバ仮想環境の上で機能します。サーバ仮想化については、弊社の記念すべき新卒第 1 期生(!)が新卒 1 年目の時に作成した(!!)、記念すべき初めての弊社新卒 SEブログ(!!!)、「新卒 SE 社員が贈る vSphere のキソ!」ですでにご紹介していますので、今回はサーバ仮想化については改めて詳細なご紹介はいたしません。もちろん、サーバ仮想化について、「FT とは Fault Tolerance の略であり常にレプリケーション VM を別の物理サーバにスタンバイさせることにより物理障害発生時のダウンタイm」というように全て完璧な理解をしている必要はありません。このブログでは積極的に図解をしていこうと思いますので、図をみれば仮想環境上のネットワークについては十分イメージしてもらえると思います。サーバ仮想化の知識について、あやしいなと思ったときに、vSphere 編をかいつまんで見返していただけると、理解が深まるのではないかと思います。

また、ネットワーク仮想化をするにあたって、今まで物理ネットワーク機器で実現していた機能を仮想化するということになりますので、ルーティング、スイッチング、VLAN、ロードバランシング、ファイアウォール、NAT、VPN といったこれまでの機能がネットワーク仮想化環境にも実現されます。これらの機能についてそれぞれどのようなものなのかといったことは、私たちそもそもネットワーク初心者だしネットワーク仮想化という大きなテーマを語るうえでボリュームの問題もあり、このブログでは基本的には改めての詳細なご紹介はできませんでした、ごめんなさい!ですが、それぞれの機能の概要だけ理解していれば内容としては読み進められるように、適宜図やスクリーンショットを交えてご紹介しています。

上記の前提はありますが、このブログでは広くネットワーク仮想化について興味があり、まずは「どんな機能があるか?」「どんなメリットがあるか?」というところを理解したい方を対象にしており、さらに深く知りたい方にも「どんな仕組みなのか?」といったところまで分かりやすく説明することを目的にしております。私たちは入社後わからないことがあまりにも多く、特にネットワーク仮想化については複雑でかなり苦戦しましたが、実際に学び、操作しているうちに、専門的な知識が乏しくても、「なるほど、こんなことができるのか!」とだんだんわかるようになりました。本ブログでは、私たちが初心者的な目線で NSX Data Center を理解した時の視点をそのまま、NSX Data center の全体像をお伝えできたらと思います。

 

2. ネットワーク仮想化をとりまく背景
まずネットワーク仮想化の導入として、サーバ仮想化を導入してからインフラがどのように変わったのかを歴史の教科書ばりに真面目に復習してみたいと思います。

下記の通り、サーバ仮想化によって、物理リソースの集約、機器調達時間や作業工数、人的コストの削減といったメリットがありました。

図 1 サーバ仮想化によって得られた効果

図 1 サーバ仮想化によって得られた効果

 

しかし、企業のインフラを構成するものはサーバだけではありません。サーバ側の最適化により作業工数が削減されても、下記のようにネットワーク側では昔のままで機器調達や作業工数に時間を割かれることにより、インフラ全体としての提供スピードは結局変わらず、サーバ仮想化によるメリットを最大限に享受できない状態になってしまいます。

図 2 従来のネットワークにおける課題

 

そこで、今まで物理的に提供してきたネットワーク機能をソフトウェアで提供することで、サーバ仮想化の時に得られたメリットと同じように、ネットワーク機能を仮想マシンの作成と同様の手順でお手軽に提供したり、様々な物理環境の制約から解放したサービスを提供したり、そしてそれらの管理を一元化して運用負荷を軽減したりするために、弊社のネットワーク仮想化ソリューションである NSX が生まれました。

図 3 仮想環境ならネットワーク機器も気軽に構築

 

さらに、NSX Data Center は、従来のネットワーク機能を仮想環境に置き換えるのみならず、仮想環境に特化したファイアウォール 機能(第 6 回でご紹介予定)による最新のセキュリティソリューションや、ハイパーバイザーのカーネルで処理される各種分散ネットワーク機能、複数のデータセンター、およびハイブリッドクラウド環境(第 8 回でご紹介予定)に柔軟に対応するマルチサイトソリューション、など様々な新しい形のネットワークサービスとして活用いただけます。このように、これまでの物理的なハードウェアの制約に縛られていたネットワークとは異なった、NSX Data Center の仮想ネットワークであるがゆえに実現できることは非常に多くあり、本書でお伝えできることに限らず幅広い用途でメリットをご提供できますが、今回はそのエッセンスとなるものをできる限り分かりやすくひも解くことによって、読者の皆さん自身でも NSX Data Center の多岐にわたるユースケースを連想していただけたら何よりです。

...はい、ということで、背景となるところを真面目に説明させていただきました。退屈でしたか?そうですよね、「なんか、めっちゃざっくり当たり障りない概要説明!!!よくある結局なにもわかんないやーつ!」って感じだったと思います。ちょっと待ってください、このブログはネットワーク仮想化についてこのようなふんわりとした概要しか知らないという方が、ビビビッと、鮮明に理解していたけるように、一同頑張って書いております。ということでお待たせいたしました、今からこのブログの流れを説明させていただきます。

 

3. このブログのながれ
このブログでは、「結局のところ、NSX Data Center でどんな世界が作れるのか?」ということを皆さんにイメージしていただきたいという思想の元、NSX Data Center のサンプル構成をご用意しております。前述の通り、NSX Data Center で実現できる世界は実に多様になっており、コンポーネントの役割だけを淡々とお伝えしても、おそらくたいていの人が「んー、今どこの話してて、結局なんなの?あーなんか退屈だし、飽きた(笑)」と SNS を眺めはじめ、私たちは皆様に何も残すことができず終わってしまうかもしれません。そこで、読者の皆さんにも、あらかじめ「今からどんなものを作ろうとしているのか?」という視点を合わせていただき、その上で、実際に構築するときの手順と同じ流れで様々なコンポーネントをご説明いたします。これにより、各コンポーネントがどのような役割、機能を持ち、それがお互いに作用することによって何を実現できているのかということを実感していただければと思います。しかしこれだけでは、「で?!この機能何の意味があんの?!(笑)」とビジネス的にあっさり切り捨てられてしまうので、各機能を実現することによるメリットについても、皆さんに具体的にイメージしていただけるように一生懸命ご説明させていただきます。機能を理解した上で、「この機能があればこんなことがメリットになるのか!」と感じていただき、NSX Data Center という製品の意義を伝えられたらと思います。ついでに SNS で「VMware NSX Data Center サイコー!」などテンション高めに紹介していただけるとうれしいです。

それでは、次回よりさっそく、NSX Data Center を構成するイケてるメンツを紹介するぜ!ということで、NSX Data Center の登場人物(コンポーネント)と、今回のサンプル構成をご紹介いたします。各回ごとにサンプル構成の NSX Data Center 環境がどんどん完成していき、それに伴い NSX  Data Center のイケてる機能がどんどん増えていきますので、どうぞ最後までお楽しみください!

-VMware SE 大田愛里香