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月別アーカイブ: 2017年10月

ここが変わった! VMware vSphere 6.5 Part 6

 

日本ヒューレット・パッカード株式会社の中川明美です。

今回は、vSphere 6.5でアップデートされたvSphere DRSの次の機能をご紹介します。

  • Predictive DRSの有効化
  • その他のオプション
    • 仮想マシンの分散
    • ロードバランシングのためのメモリメトリック
    • CPUオーバーコミットメント

vRealize Operationsと連携し、予測メトリックに基づいてリソースをバランシングするPredictive DRSは、vRealize Operationsのさらなる活用がけん引できそうですね。

 

#1: vCenter Sever Appliance_1 (コンポーネントおよびサービス / スケーラビリティ)

#2: vCenter Sever Appliance_2 (高可用性 / バックアップとリストア)

#3: 仮想ハードウェア Version 13 / VMware Tools Version 10.1

#4: 3つの管理ツール (vSphere Host Client / vSphere Client / vSphere Web Client)

#5: vSphere HA (Proactive HA / ホスト障害への応答 / 仮想マシンで許容するパフォーマンス低下)

#6: vSphere DRS (Predictive DRS / その他のオプション)

 

◆Predictive DRS◆

Predictive DRSは、vSphere DRSとvRealize Operations (以降vROps) を連携し、仮想マシンの配置とリソースのバランスを決定する機能です。

vROpsは、履歴データに基づき、近い将来の仮想マシンの予測ワークロードを分析します。vROpsではトレンドとして表示されます。

vSphere DRSは、現在の使用値 (リアルタイムメトリック)に加え、予測ワークロード値(予測メトリック)にも対応し、仮想マシンからリソースが要求される前に、仮想マシンの配置を決定することができます。

 

Proactive DRSは、vSphere 6.5 + vROps 6.4以降の環境で使用できます。

下図の画面から、Predictive DRSを有効化します。

Proactive DRSはタイムリーな移行のために1時間前 (デフォルト) の値を使用します。

 

状況によって、移行を判断するメトリックが異なります。

<現在の使用率が予測使用率を上回る場合>

現在の使用率が優先され、この値を使用して推奨が生成されます。

 

<予測使用率が現在の使用率を上回る場合>

予測使用率の値が仮想マシンの現在のデマンドとして使用されます。このデマンド値を基に、仮想マシンからリソースが要求される前にリソースが利用できる状況にします。要求前に対応するため、パフォーマンスへの影響を軽減します。

 

◆その他のオプション◆

vSphere 6.5では次の3つのAdvanced Optionsが追加されています。

<仮想マシンの分散:TryBalanceVmsPerHost>

ESXiホスト間で仮想マシンの数を均等に分散します。

DRSにより1台のESXiホスト上に多くの仮想マシンが配置される場合があります。その状況でvSphere HAが動作した場合、分散された仮想マシンと比べ、多くの仮想マシンの再起動が必要になります。このような状況を回避する際に、仮想マシンの分散は有効です。

このオプションを設定すると、各ESXiホストにはロードバランシングmaxVMsの制限が与えられます。この制限は、ロードバランシングにのみ適用されます。

 

<ロードバランシングのためのメモリメトリック>

ESXiホスト上のメモリ負荷を計算する時、「有効なメモリ」ではなく「消費されたメモリ」メトリックを使用します。

オーバーコミットされている環境では有効なメモリが適しています。有効なメモリは、アイドルメモリの25%が加算され、負荷を計算します。

オーバーコミットされていない環境では、このオプションを選択し、消費されたメモリを使用してバランシングすることもできます。

 

※仮想マシンのメモリメトリック

「有効なメモリ」はゲストOSが使用している物理メモリ量、「消費されたメモリ」は仮想マシンによって使用されるゲスト物理メモリ量 (共有メモリのうち該当の仮想マシン分を含む) を表します。

<CPUオーバーコミットメント: MaxVcpusPerClusterPct>

クラスタ内で仮想CPUと物理CPUの比率を設定し、オーバーコミットを制御します。オプションで定義された値に達すると、追加の仮想マシンをパワーオンことはできません。

オーバーコミットメント率(最小0/最大500)は、次を参考にしてください。

  • 0-99% 1vCPU未満:1pCPU (コア) ※オーバーコミットしない
  • 100% 1vCPU:1pCPU (コア)
  • 500% 5vCPU:1pCPU (コア)

このオプションはクラスタが対象です。ESXiホストを対象とする場合は「MaxVcpusPerCore」で指定します。

 

 

追加機能ではありませんが、改良点をご紹介します。

◆DRS移行のしきい値

6.5では、移行のしきい値に従来のCPUとメモリに加え、物理NICの使用率が加わりました。

CPUとメモリの統計値から移行の可否を判断することに変わりはありません。初期配置および負荷分散のために移行先のESXiホストが選択されると、次にDRSはその移行先が最適かを判断するために、ネットワーク使用率をチェックします。

移行先のESXiホストに接続される物理NICの使用率が80% (デフォルト値) を超えていれば、最適な配置ではないと判断し、別のESXiホストを使用します。

ネットワーク使用率のしきい値は、「NetworkAwareDrsSaturationThresholdPercent」で変更します。

 

 

◆vSphere DRSに関する情報◆

vSphere 6.5のDRSについての詳細な情報は、こちらを参照ください。

こちらのBlogでは取り上げなかった、パフォーマンス向上のための改良点についても述べられています。

https://www.vmware.com/content/dam/digitalmarketing/vmware/en/pdf/techpaper/drs-vsphere65-perf.pdf

 

アップデートされたDRSについては終了です。

 

 

ここからは、クラスタからESXiホストを削除する方法をご紹介します。

「メンテナンスモードにしなければクラスタからESXiホストを削除できないのですかと尋ねられることがあります。こちらで紹介する方法は、仮想マシンをシャットダウンできない場合にお試しください。可能なら、メンテナンスモードに移行後、クラスタから削除ください。

 

◆クラスタからESXiホストの削除◆

メンテナンスモードに移行せず、ホストをインベントリから除去すると、次のメッセージが表示されます。

ESXiホストをvCenter Serverから切断すると、メンテナンスモードに移行せず、ESXiホストをインベントリから除去することができます。

ESXiホストを右クリック→接続→切断と操作します。

次のメッセージの内容を確認の上、操作を進めてください。

切断後、インベントリの除去を行うと、次のメッセージが表示され、ESXiホストをクラスタから削除することができます。

ドラッグアンドドロップで、データセンター配下に置くこともできます。

◆まとめ◆

「ここが変わった! VMware vSphere 6.5」のすべての回が終了しました。

vSphereもバージョンが上がるたびに様々改善されていますね。今回取り上げた機能を使用すると、運用管理面が強化されるように思います。特にHAやDRSは、ホスト障害およびパフォーマンス低下に備えて、予防しましょうというメッセージを感じます。

今後は、HAとDRSの併用を前提に、構築設計していく必要があるのかもしれませんね。

また、「VMware Cloud on AWS」が発表され、Hybrid Cloud環境がけん引されそうですね。vRealize製品も注目を集めそうです。機会がありましたら、vRealize製品のBlogも投稿できたらと思います。

 

ここが変わった! VMware vSphere 6.5 Part5

日本ヒューレット・パッカード株式会社の中川明美です。

今回は、vSphere 6.5でアップデートされたvSphere HAの次の3つの機能についてご紹介します。(※一部加筆修正しています)

  • Proactive HAの構成
  • ホスト障害への応答
  • 仮想マシンで許容するパフォーマンス低下

 

vSphere HAはvSphere基盤の可用性を提供する重要な機能です。運用に関わるエンドユーザー様を対象にトレーニングを実施してきた私には、追加された3つの機能はエンドユーザー様の声を反映したアップデートではないかという印象を受けます。

Enterprise Plusで提供されるDRSやサーバーのPluginが前提となる機能もありますから、ご提案時にはこれらの機能もふまえ、ご紹介いただけたらと思います。

 

#1: vCenter Sever Appliance_1 (コンポーネントおよびサービス / スケーラビリティ)

#2: vCenter Sever Appliance_2 (高可用性 / バックアップとリストア)

#3: 仮想ハードウェア Version 13 / VMware Tools Version 10.1

#4: 3つの管理ツール (vSphere Host Client / vSphere Client / vSphere Web Client)

#5: vSphere HA (Proactive HA / ホスト障害への応答 / 仮想マシンで許容するパフォーマンス低下)

#6: vSphere DRS (Predictive DRS / その他のオプション)

 

◆Proactive HAの構成◆

物理マシンを構成するハードウェアの障害により健全性が低下した時、どのように仮想マシンを保護するかを構成する機能がProactive HAです。

詳細には、ハードウェア障害の情報をProactive HAプロバイダからvCenter Serverが受け取り、vCenter ServerはProactive HAの構成内容をDRSへ知らせ、仮想マシンを移行します。

たとえばファンに障害が発生し健全性が低下した場合、仮想マシンの移行によって可用性が提供されます。Proactive HAプロバイダは、サーバーベンダーから提供されます。

 

<Proactive HAの有効化>

Proactive HAはvSphere HAの編集画面で、「Proactive HAをオンにする」を選択します。仮想マシンの移行(vMotion)により仮想マシンを保護するため、DRSの有効が前提となります。

<Proactive HAの構成>

構成には、「自動化レベル」と「修正」の2つがあります。「自動化レベル」では仮想マシンの移行方法を、「修正」では健全性が低下したホストの使用可否を指定します。

<自動化レベル>

「手動」と「自動化」があります。

  • 手動:DRSと同様に仮想マシンの移行先が推奨されます。
  • 自動化:仮想マシンは健全なホストに移行され、健全性が低下したホストは検疫モードまたはメンテナンス モードにしたがい使用の可否が決まります。 

<修正>

「検疫モード」「混合モード」「メンテナスモード」があります。

  • 検疫モード:一部のハードウェア(メモリ/ネットワーク/ストレージ等)の障害にともない、性能が低下したホストを使用しません。ただし、仮想マシンのパフォーマンスに影響がない範囲においてです。
  • 混合モード:検疫モードの状態に加え、重大な障害が発生したホストは使用しません。
  • メンテナンスモード:一部のハードウェアに障害が発生したホストは使用しません。

<Proactive HAプロバイダ>

ホストの健全性をチェックするには、サーバーベンダーが提供するProactive HAプロバイダが必要です。Proactive HAプロバイダに対応する vSphere Web Client プラグインをインストールすると、Proactive HAプロバイダが表示されます。プロバイダを選択後、Proactive HAプロバイダは有効になります。

※Proactive HAプロバイダ

HPEサーバーは、「OneView for VMware vCenter」を導入します。Proactive HAに対応するOneViewは2017年11月提供予定です。

Dellサーバーは、「OpenManage Integration for VMware vCenter」を導入します。

Proactive HAプロバイダの詳細については、各サーバーベンダーへお問い合わせください。

 

◆ホスト障害への対応◆

vSphere 6.5では、vSphere HAによる再起動のオーケストレーション(Orchestration)を設定することができます。再起動の優先順位と仮想マシン間の依存関係を構成することによって、より詳細な再起動の順序を指定することができます。

下図はクラスタの設定画面です。

仮想マシンは、次の条件を満たすと他のホストへの配置や再起動の準備が整います。

  • 他のホストに仮想マシンのリソースが予約されている
  • 仮想マシンはパワーオンしている
  • VMware Toolsのハートビートが検出される
  • VMware Toolsアプリケーションのハートビートが検出される

 

各仮想マシンの設定は、「設定」の「仮想マシンのオーバーライド」を使用します。設定対象の仮想マシンを追加します。

<仮想マシン再起動の優先順位>

優先順位は5つのレベルがあります。優先順位が高い仮想マシンを再起動後、次に優先順位が高い仮想マシンを再起動します。

ただし、次の場合は異なります。

  • エージェント仮想マシンは最初に起動する
  • vSphere FTのセカンダリ仮想マシンは、他の仮想マシンより優先される

<優先度が次に高い仮想マシンを次の場合に起動/遅延時間の追加>

依存関係は、再起動の優先順位と特定の条件に一致した場合の遅延時間で指定します。

「割り当てられたリソース」「パワーオン」「検出されたゲストのハートビート」「検出されたアプリケーションのハートビート」のいずれかの条件を満たした後、指定された遅延時間を待って、次に優先順位の高い仮想マシンを再起動します。

 

<または次におけるタイムアウトの発生後>

指定した条件が満たされない場合はタイムアウトになります。指定したタイムアウト値までに条件が満たされなければ、vSphere HAは次に優先順位の高い仮想マシンの再起動へ進みます。

 

<仮想マシングループ間アフィニティルールを利用した依存関係の構成>

依存関係を構成するには、仮想マシングループ間のルールを利用することもできます。

特定の順序で再起動しなければ正常に復旧しない複数層のアプリケーションには有効です。

一般的な例として、DB>>App>>Webの3階層システムがあります。DBが再起動した後にAppを再起動するルール、Appが再起動した後にWebが再起動するルールを作成します。ルールは直接的な依存関係で構成します。DBが再起動した後にAppを再起動するルールでは仮想マシンを再起動できません。

(※修正加筆)

3階層システムの仮想マシンを「仮想マシン間アフィニティルール」を使用して保護する場合、すべての仮想マシンを同じESXiホスト上に配置します。

同じESXiホスト上に配置することによって、ルールで指定した順序で仮想マシンを再起動することができます。同じESXiホストに配置するためには「仮想マシンとホスト間のアフィニティルール」を使用します。

また、クラスタレベルの「優先度が次に高い仮想マシンを次の場合に起動」では、「割り当てられたリソース」以外に設定します。

 

次の状況では、仮想マシン間アフィニティルールを使用しても、依存関係を満たすことはできません。

障害があったホスト上にDB仮想マシンとWeb仮想マシンが稼働し、障害のないホスト上でApp仮想マシンが稼働していたとします。vSphere HAはDBとWebの仮想マシンはフェイルオーバーしますが、Appの仮想マシンは再起動しません。

◆仮想マシンで許容するパフォーマンス低下◆

本題に入る前に、アドミッション コントロールの選択方法がわかりやすくなりましたね。

許容するホスト障害の台数を指定し、その後はフェイルオーバー時のリソース予約をするか否か、するのであれば3つのうちのどの方法で予約するのかという流れになっています。

さらに、クラスタのリソース使用率がフェイルオーバー キャパシティの割合を超えた場合、警告を表示する機能が追加されました。この機能は、クラスタリソースの使用状況を取得するために、DRSを有効にする必要があります。

 

下図のvSphere HAクラスタはESXiホスト2台で構成し、「クラスタで許容するホスト障害」を1台に設定しています。

フェイルオーバー リソースの自動計算により、CPU50%/メモリ50%がフェイルオーバーキャパシティとして予約されています。

「仮想マシンで許容するパフォーマンス低下」でしきい値を「0」%に設定すると、クラスタのリソース使用率がフェイルオーバーキャパシティを超えた時、クラスタの「サマリ」タブに下図の警告が表示されます。

この機能によって、構成の問題が発生するタイミングを指定することができます。

◆まとめ◆

vSphere HA 6.5で追加された機能は、「ESXiホストの障害時にあわてなくても大丈夫。追加機能を活用して可用性を高めましょう。」と言われたような気がしました。「備えあれば患いなし」という言葉が浮かびます!

「Proactive HA」および「仮想マシンで許容するパフォーマンス低下」はDRS機能を前提とするため、Enterprise Plusのライセンスが必要です。vSphere 6.5へUpgradeを検討されていらっしゃるエンドユーザー様は、運用の効率性も見据えてご検討いただければと思います。

次回は、vSphere DRSでアップデートされた機能をご紹介します。個人的にはvRealize Operations Managerと連携する「Predictive DRS」にとても興味があります。

予算が許されるなら、「vSphere with Operations Management (vSOM)」を検討したいですね!

 

ここが変わった! VMware vSphere 6.5 Part4

日本ヒューレット・パッカード株式会社の中川明美です。

今回は、vSphere 6.5で使用可能な3つの管理ツールについてご紹介します。

vSphere 6.5から、「VMware Host Client (HTML5 バージョン)」と「vSphere Client (HTML5 バージョン)」が新たに提供され、「vSphere Web Client (Flex/Flash バージョン)」はパフォーマンスと操作性が改良されています。

WindowsアプリケーションのvSphere Clientは、vSphere 6.5から使用不可となりました。

https://blogs.vmware.com/vsphere/2016/05/goodbye-vsphere-client-for-windows-c-hello-html5.html

 

#1: vCenter Sever Appliance_1 (コンポーネントおよびサービス / スケーラビリティ)

#2: vCenter Sever Appliance_2 (高可用性 / バックアップとリストア)

#3: 仮想ハードウェア Version 13 / VMware Tools Version 10.1

#4: 3つの管理ツール (vSphere Host Client / vSphere Client / vSphere Web Client)

#5: vSphere HA (Proactive HA / ホスト障害への応答 / 仮想マシンで許容するパフォーマンス低下)

#6: vSphere DRS (Predictive DRS / その他のオプション)

 

◆3つの管理ツール◆

vSphere 6.5で使用可能な3つの管理ツールの違いを確認します。

vSphere 6.5からは、ESXiホストを管理するために「VMware Host Client (HTML5バージョン)」を、vSphere基盤を管理するために「vSphere Web Client (Flex/Flash バージョン)」および「vSphere Client (HTML5 バージョン)」を使用します。

 

◆VMware Host Client (HTML5バージョン)◆

VMware Host ClientはvSphere Web Clientと類似したユーザーインターフェイスです。慣れた画面構成で、初めて使う方でも操作に迷うことはほとんどないと思われます。

また、1台のESXiホストを管理するツールのため、vCenter Serverで提供される機能は表示されません。特別な設定も必要とせず、サポートされるWebブラウザを準備するのみです。

次のアドレスを使用して、Host Clientへ接続します。

https://ESXiホストのFQDNまたはIPアドレス/ui

 

Host Clientは、vSphere 6.0 Update 2 以降から使用可能です。vSphere 6.0を運用管理されているユーザーの方もぜひ試用してみてください。

私個人としては、HTMLベースのHost Clientは、ダウンロード等の事前準備が必要ないこと、vSphereバージョンごとの導入が必要ないことをメリットと感じます。

 

 

◆vSphere Client (HTML5バージョン)◆

vSphere Clientは、HTMLベースのため、Adobe Flash Playerのインストール(Adobe Flexの有効)は必要ありません。Host Client同様、対応のWebブラウザがあれば使用可能です。

次のアドレスを使用して、vSphere Client (HTML5)へ接続します。

https://vCenter ServerのFQDNまたはIPアドレス/ui

 

vSphere Client (HTML5)は未サポートの機能もあります。vSphere 6.5 Update 1から標準的な機能が追加されています。

<vSphere 6.5 Update 1の未サポート/サポート機能>

https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/6.5/rn/vsphere-client-65-html5-functionality-support.html

 

先日vRealize Operations Managerのトレーニングテキストを作成するために、テスト環境を構築しました。その環境では、Adobe Flash Playerのインストールができなかったため、vSphere Client (HTML5) の使用を試みました。標準的な機能を使用するのであれば十分ですね。全機能の移行が待たれます。

 

 

◆vSphere Web Client (Flex/Flash バージョン)◆

vSphere 6.5から、vSphere Web Clientがすべての機能やプラグインを提供する管理ツールとなります。

Web Clientは、Adobe Flash Player 16以降のインストール、およびサポートされるWebブラウザを準備する必要があります。

次のアドレスを使用して、vSphere Clientへ接続します。

https://vCenter ServerのFQDNまたはIPアドレス/ vsphere–client

 

vSphere 6.5のWeb Clientの改善点をいくつか挙げます。

 

1.ユーザーインターフェイス

vSphere 6.5では、「はじめに」「監視」「構成」のタブで構成されています。以前の「管理」から「構成」へタブが変更されています。vCenter Serverのwebclient.propertiesを編集し、「管理」タブへ戻すことも可能です。

Web Client 6.5では、WindowsアプリケーションのvSphere Clientに近いメニュー構成に変更されています。以前と比べ階層が1つ減り、操作性が改良されています。

 

<Web Client 6.0>

<Web Client 6.5> ※下図は、vSphere 6.5 Update 1の画面ショットです

2.クライアント統合プラグイン

vSphere 6.0以前のバージョンでは、次の機能を実行するために、クライアント統合プラグインが必要でした。6.5では不要です。小さな改良ですが、嬉しい改良点ですね。

  • OVFファイルのインポート/エクスポート
  • データストア内のファイルのアプロード/ダウンロード

 

3.拡張認証プラグイン

拡張認証プラグインは、vSphere 6.0以前のクライアント統合プラグインの後継機能です。

拡張認証プラグインは、統合 Windows 認証と Windows ベースのスマート カード機能を提供します。この2つの機能のみが、以前のクライアント統合プラグインから引き継がれます。

以前のクライアント統合プラグインとvSphere 6.5の拡張プラグインの間で競合は発生しません。

 

4.その他のプラグイン

VMware Site Recovery Manager (SRM) プラグインはバージョン 5.8からWeb Clientへ完全に移行します。

参考までに、VMware Update Manager (VUM) プラグインは、vSphere 6.0 Update 1からWeb Clientで使用可能です。

 

 

◆vSphere Client (HTML5)の情報◆

vSphere Client (HTML5) と vSphere Web Client 6.5 の FAQ

<英語版>

https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2147929

<日本語版>

https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2148759

 

vSphere Client (HTML5)で使用可能な機能の最新情報はこちらでご確認ください。

https://labs.vmware.com/flings/vsphere-html5-web-client#changelog

 

 

◆まとめ◆

VMware Infrastructure 3.5からのユーザーである私には、使い慣れたツールであるWindows アプリケーションのvSphere Clientが廃止されるのは少々寂しい気持ちになります。しかし快適な使用環境へ移行しているのですから、喜ばしいことです。

vSphere 5.1からの新機能はWeb Clientから提供され、vSphere 6.5でvSphere ClientからWeb Clientへ完全に移行されました。また先に述べたように、Web Client 6.5ではメニュー構成も改良されています。覚えたメニューの配置が変わるのは、慣れるまで時間を要しますが、よりよい変更のためですからね!

次回はvSphere HAです。vSphere HAはvSphere 5.0で大きくアーキテクチャーを変更し、その後も小さな改良が見られます。私個人はバージョンが上がるたびにVMware社がvSphere HAの改善を追求していると感じます。vSphere HAは運用において重要な機能ですからね。次回も参考にしていただければ幸いです。