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VMware vRealize Operations Manager (vROps) をパワーアップしよう! パート2

5回目:vRealize Log Insightとの連携

– Back Number –
#1…最新のV4Hが使いやすくなっている!
#2…ビューの活用方法①
#3…ビューの活用方法②
#4…レポートの活用方法
#5…vRealize Log Insightとの連携
#6…V4HでHorizon RDSホストの監視

こんにちは、ソフトバンク コマース&サービスの中川明美です。
今回はvRealize Operations ManagerとvRealize Log Insightを連携した活用法をご紹介します。

仮想化健康診断では、「ワークロード」と「ストレス」の値を参考に、分析してくださいとお話しています。「ワークロード」は現在の状態を、「ストレス」は過去6週間の平均値を表わしています。
下図の「ストレス」の結果から、木曜の16時から18時、19時から20時の間で負荷が高いことがわかります。たとえば、バックアップなど定時に高負荷な状態が起きる場合は、この画面から原因を推察することができます。しかし突発的な負荷が起きた場合は、原因を調査する必要があります。その際、Log Insightで収集されたイベントから何が起きたかを調査すれば、より早く原因を特定することができます。vROpsとLog Insightを連携することで、よりパワーアップできますね。
stress

このBlogでは、ネットワークの負荷を高めた状態を準備し、原因を特定するまでのプロセスを、連携の活用法としてご紹介します。
ネットワークの負荷を高める方法は、仮想マシン「Win7-01(192.168.250.202)」から、仮想マシン「Win7-02(192.168.250.200)」へPingコマンドを実行します。
Pingコマンドは、「-t:パケットの送受信を無限に繰り返す」と「-l:パケットのデータサイズ(バイト単位)を指定する」の2つのオプションを追加しています。今回は負荷を高めるため「-l 1000」を指定しました。-lのデフォルト値は32バイトです。
実行してしばらく経つと、「推奨」タブに、Win7-01でCPU使用量が高いためストレスが発生しているとアラートが表示されました。
alert

◆vROpsでの分析◆
ここから順に原因を特定していきます!
「Win7-01」の「分析」タブで詳細な状況を確認します。通常とは異なる状態であることを表わす「アノマリ」が高い値を示しています。
anomaly
どのリソースが高い値を引き起こしているかを、画面下部の詳細情報から確認します。
これらの情報から、「ネットワークリソース」に原因があることがわかります。
Detail
「詳細」タブの「仮想マシンのネットワークI/O診断」からは、14:40以降に受信/送信パケット数が上がっていることもわかります。
Detail2
ここで、あらためてネットワークのパフォーマンスについて確認します。

◆仮想ネットワークのパフォーマンス◆
仮想ネットワークは、「スループット」や「パケットドロップ」のメトリックを使用してパフォーマンスを監視します。特に「パケットドロップ」が発生しているかを確認することはパフォーマンス劣化の原因を特定する有効な方法です。
パケットドロップは、受信と送信でパフォーマンス劣化の原因が異なります。そのため対応方法もそれぞれ異なります。

<ドロップ送信パケット>
送信パケットは、ネットワークキャパシティが足りない場合に、仮想NICから仮想スイッチポートの順でキューイングされ、いずれもキューがあふれるとドロップされます。

<ドロップ受信パケット>
受信パケットは、準備できていない場合に、仮想NICから仮想スイッチポートの順でキューイングされ、いずれもキューがあふれるとドロップされます。

「準備できる」というのは、受信する仮想マシンで、仮想CPUに物理CPUが割り当てられた状態です。物理CPUが割り当てられなければ、受信処理を行うことができません。
仮想マシンのCPU使用率は、受信パケットのドロップ数にも影響を与えます。

◆Log Insightでイベントの検索◆
下図は、「IPアドレス」と「dropped」をキーワードに、仮想マシン「Win7-01」のLogを検索した結果です。木曜(12/8)の17時前後にドロップされているイベントがあります。vROpsの「ストレス」で確認した曜日と時間が一致しています。ドロップによるパフォーマンスが劣化していることは確定しました。
LI
参考までに、受信側の仮想マシン「Win7-02」の状況も確認してみます。
こちらの仮想マシンも、「アノマリ」で高い値を示しています。送信側の仮想マシン「Win7-01」と異なるのは、「CPU|準備完了」の値も上がっています。仮想CPUに物理CPUに割り当てられず、受信処理が行われていないことがわかります。
ネットワークのパフォーマンスが劣化している場合は、原因特定にCPUの状況も確認する必要がありますね。
Detail3

◆まとめ◆
Log Insightと連携することで、詳細な日時で何が起きたのかを確認することができます。
vROpsの「詳細」タブでは日時までは確認できますが、具体的に何が起きているかまでは調査するのは厳しいですね。
仮想化健康診断で、具体的な日時で何が起きているのでしょうかと聞かれます。連携すると、このご質問にも対応できますね。ぜひご活用いただきたいと思います。
計9回(パート1 x4回パート2 x5回)にわたり、vROpsの活用法をご紹介してきました。「このBlogで勉強しています」と声をかけていただくこともあり、嬉しいフィードバックでした。
今後も、様々な製品の活用法をご紹介していけたらと思います!

nakagawa
ソフトバンクC&SのサイトでvROpsを使用した仮想化健康診断の事例を紹介しています。ここでは、「vSphere環境を運用管理している方が何に困っているのか」「その困ったことにパートナーのみなさまがどのようにアプローチされているのか」を載せています。インタビュー形式で構成しています。ぜひお仕事に役立つ情報を手に入れてください!
voa