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月別アーカイブ: 2016年9月

VMware vRealize Operations Manager (vROps) をパワーアップしよう! パート2

2回目:ビューの活用方法 ①

– Back Number –
#1…最新のV4Hが使いやすくなっている!
#2…ビューの活用方法①
#3…ビューの活用方法②
#4…レポートの活用方法
#5…vRealize Log Insightとの連携
#6…V4HでHorizon RDSホストの監視

こんにちは、ソフトバンク コマース&サービスの中川明美です。
突然ですが、「ビューを制する者は、vROpsを制する」と私は思っています(笑)
vROpsは、「健全性」「リスク」「効率」スコアの色から、容易に状況を把握できるのがメリットの1つです。とは言うものの、詳細なデータを使用して分析したい場合は、ぜひ「ビュー」を活用してみてください。
今回のビュー①ではビューのノウハウを、次回のビュー②ではカスタムビューの活用方法をご紹介します

◆ビューの管理画面◆
ナビゲーションパネルの「コンテンツ」ボタンをクリックします。メニューから「ビュー」をクリックし、ビューの管理画面を表示します。この画面で、カスタムビューの作成/編集/削除を行います。
下図は、「CPU(赤点線枠)」で検索し、CPUに関連する標準のビューを表示しています。
タスクが終われば、フィルタに赤い×が付いているボタン(青点線枠)をクリックし、検索を解除してください。フィルタが反映された状態では、すべてのビューが表示されず、慌てることになります(笑)。お気をつけください。

View

◆任意のオブジェクトのビュー◆
次に、任意のオブジェクトのビューを表示します。ここでは対象をクラスタとします。
「環境」ボタン→「イベントツリー」→「vSphere ホストおよびクラスタ」→「vCenter 」→「クラスタ」とドリルダウンします。該当のクラスタを選択後、「詳細」タブ→「ビュー」をクリックし、クラスタに関連するビューを表示します。

<
リスト形式のビュー>
下図の「ホストのCPU診断リスト」は、私が仮想化健康診断で報告書を作成する際に、よく使用しているリスト形式のビューです。「タイプ」に「リスト」と明示しています。

View2

このビューでは、パフォーマンスとキャパシティに関するメトリックである、「競合(%)」「デマンド(GHz)」「使用量(GHz)」などの数値を並べて確認することができます。
上図は、使用量よりデマンドが多く、さらに競合率も15%を超えています。この値から、リソースの競合により、パフォーマンス劣化が生じていることがわかります。
このBlogの環境はクラスタに1台のESXiホストですが、複数のESXiホストを追加している場合は、各ESXiホストの状態を比較することもできます。
1回目のBlogで「空きリソースがあるESXiホストに仮想マシンを移行する」と対応方法を紹介しました。空きリソースがあるESXiホストを確認する場合に、この診断リストを使用すると調査が簡単です。

<グラフ形式のビュー>
グラフ形式のビューは、時系列で状況を確認することができます。
下図は、「クラスタのCPUデマンド予測トレンド」ビューを選択しています。過去から現在のデマンドと、未来(30日間)の予測デマンドを表示します。
中央の▲(赤点線枠)をドラッグすると、グラフを拡大表示することができます。

View3

◆ちょっとした表示のコツ◆
グラフ形式の表示に関する”コツ”をご紹介します。

<表示/非表示>
「クラスタのCPUデマンド予測トレンド」ビューは、7つの凡例(項目名)があります。
下図は、項目名の「クラスタのCPUデマンド予測トレンド – 構成済みキャパシティ」を選択しています。項目名をクリックすると、名前とグラフが強調表示されます。
さらにもう1回クリックすると、「非表示」になります。非表示の状態でクリックすると、再表示されます。

Trend

下図は、「構成済みキャパシティ」「使用可能なキャパシティ」「Rawデマンド」を非表示にし、「ストレスなしのデマンド」のみを表示しています。必要なデータだけを表示できますから、分析しやすいですね。このグラフから、7月はデマンドの値が増加していますが、8月から減少し、今後30日間はさらに低くなる傾向を読み取れます。

Trend2

<詳細表示>
下図は、任意の仮想マシンの「仮想マシンのCPU診断」ビューです。「ホストのCPU診断リスト」と同様の項目を、時系列で表示することができます。
ある時点をポイントすると、凡例(項目名)の具体的な数値を確認することができます。

CPU_Analytics

次に、ポイントしたままドラッグすると、表示の時間間隔を短くすることができます。
下図は、上図でドラッグした範囲が10分刻みで表示されています。元に戻したい場合は、右上の「ズームのリセット(赤点線枠)」をクリックします。
このグラフから、20分おきに、「デマンド」「使用量」「準備完了」の値が上昇していることがわかります。仮想マシンはCPUを要求しているけれども、リソース不足のため、同時にCPUの待ちが発生していると判断できます。この期間はパフォーマンス劣化が生じていますね。
たとえば、この仮想マシンを使用しているユーザーからクレームがあれば、診断ビューの日時と照らし合わせ、原因を調査することができます。

CPU_Analytics2

◆ビューの日付範囲◆
多くのビューは、過去7日間の範囲で表示されます。カレンダーのアイコン(赤枠)をクリックすると、表示データの日付範囲を変更することができます。
相対的な日付範囲は、「分」「時」「日」「週」「月」「年」の間隔で指定できます。また、開始と終了を指定して期間設定することもできます。

View4

◆CSVとしてエクスポート◆
「ビューのデータを保存すること、または印刷することはできますか」と質問を受けることが多々あります。印刷は、そのビューを元に作成された「レポート」機能を使うのが簡単です。ビューには、「CSVとしてエクスポート」という機能があります。この機能を使用すれば、エクスポートしたデータの保存、好みのレイアウトの印刷を行うことができます。

Export

下図は、エクスポートしたデータをメモ帳で開いたものです。

csv

1つ注意点があります。vROpsのCSVファイルは、UTF-8形式で保存されます。Excelを利用する場合は、「データ」メニューから「テキストファイル」を選択し、UTF-8形式でインポートしてください。下図のような文字化けを回避できます。

csv2

◆まとめ◆
今回は”ちょっとしたコツ”を含めた、ビューの活用方法をご紹介しました。
過去データから、トラブルの原因などを調査する際に威力を発揮します。データの表示間隔や日付も指定でき、データを柔軟に表示できるのは便利ですね。
ビューは、このBlogで紹介した「ビュー画面」で使用する場面もありますし、ダッシュボードやレポートの元データとして使用する場面もあります。後者はカスタムビューで対応することが多くなります。
次回は、そのカスタムビューの作成方法と活用方法をご紹介します。お楽しみに!

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ソフトバンクC&SのサイトでvROpsを使用した仮想化健康診断の事例を紹介しています。ここでは、「vSphere環境を運用管理している方が何に困っているのか」「その困ったことにパートナーのみなさまがどのようにアプローチされているのか」を載せています。
インタビュー形式で構成しています。ぜひお仕事に役立つ情報を手に入れてください!

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第3回 VMware Virtual SAN(VSAN)搭載アプライアンスVxRailとは? ~ VxRail の運用と管理:前編 VxRail Managerのご紹介 ~

こんにちは、ネットワールドの石塚智規です。前回のハイパーコンバージドインフラのアプライアンス「VxRail」のセットアップの続きで、今回は管理の方法についてご紹介したいと思います。

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VxRail Managerによるシンプル管理

VxRailはvSphere環境を簡単に管理する手段として専用のGUI = VxRail Managerを搭載しています。このGUIにより、vSphereのリソース状況やハードウェアのステータス状況などを一括して管理することができます。

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VxRail Manager の管理画面は以下の様な特徴があり、使いやすいと好評頂いています。

  • マウスクリックや画面スクロールなどの操作感が非常に軽快
  • ログインした時点でアプライアンスの状態(正常, 警告, エラーなど)が把握できる
  • 1クリックでリソース(CPU, メモリの利用率やディスクIO)の状況が把握できる
  • リソース状況画面と同じ画面上にハードウェアステータスを把握できる(壊れているパーツがあれば赤く警告される)
  • 故障個所がアプライアンスのどの位置で発生しているのかグラフィカルに表示される
  • 追加ノードを自動的に検出, ウィザードを利用して簡単(5分)で追加できる
  • ボタン1つでアプライアンス全体の電源断ができる

 

では、実際の管理の方法について具体的にご説明したいと思います。

 

 

管理GUI=VxRail Managerへのログイン

アプライアンスの管理GUIであるVxRail Managerへログインしてみます。ブラウザを起動して、URLにセットアップのときに指定したVxRail ManagerのIPアドレスもしくはホスト名を指定します。

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ログインアカウントはvCenterと同じユーザ名/パスワードでログインします。VxRailアプライアンス内にvCenter/PSCを配置している場合はadministrator@vsphere.localユーザを利用して下さい。

 

ログインに成功すると以下のようなダッシュボードが表示されます。

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VxRail Managerは左側にメニューがあり、「ダッシュボード」「サポート」「イベント」「稼働状態」「構成」の5つが利用できます。いくつかの機能はインターネット接続が必要になります。

 

ダッシュボード メニュー

ダッシュボードでは以下の4つの情報が得られます。

 

  • システム全体の稼働状態
    アプライアンス全体のステータスが表示されます。ステータスは「正常」「エラー」「警告」「重大」の4段階で表示されます。「エラー」は状態変化が発生した、もしくはしていることを示し、「警告」だとそのままの状態だと安定稼働に支障が出るため何がしかのアクションが必要な状態(例えばディスクスペースの不足など)、そして「重大」はダウンタイムに繋がる即時対応が必要な状態(ディスクの破損など)を示しています。

 

  • VxRailコミュニティ
    EMCサポートコミュニティサイトのVxRailセクションの最新情報がリストアップされます。最近話題になっているスレッドが表示されるので、安定運用のための情報が得られます。

 

  • サポート
    サポート情報としては「最新のハートビート」「サポートとチャットする」「サービスリクエストを作成する」の3つが利用できます。「最新のハートビート」ではEMCのSecure Remote Services(ESRS)実装済みの場合に最後にESRSと通信した時刻が表示されます。「サポートとチャットする」はそのままですがEMCサポート窓口に対してチャットで質問(例えば電源断の方法など)するためのチャットセッションが開始されます。「サービスリクエストを作成する」では事象を伴うトラブル(ディスク故障など)を問い合わせることができます。

 

  • イベント履歴
    イベント履歴もそのままですが、最近発生したイベントが表示されます。

 

 

サポート メニュー

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サポートでは以下の7つの情報が得られます。

 

  • 最新のハートビート
  • サポートとチャットする
  • サービスリクエストを作成する
  • 送信した最新の構成情報を確認
    上記4つはダッシュボードと同じことが可能です。

 

  • ダウンロード
    EMCサポートのダウンロードサイトへのリンクです。

 

  • VxRailコミュニティ
    こちらもダッシュボードと同じことが可能です。

 

  • ナレッジベース
    EMCのナレッジベースを検索することが出来ます。

 

 

イベント メニュー

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イベントでは以下の2つの情報が得られます。エラー以上のイベントを検知した場合、イベントメニューのアイコン上に発生したイベント数が赤く表示されます。

 

  • システムイベント
    発生した全てのイベントがリストアップされます。イベントIDや重大度、対象コンポ―ネットを指定してリストアップすることも可能です。

 

 

  • イベントの詳細
    システムイベントのリスト上で任意の情報を選択すると、その詳細が表示されます。

 

 

稼働状態 メニュー

稼働状態には「論理」と「物理」の2つのタブがあります。それぞれ以下の情報が得られます。論理タブではリソースステータス(ストレージ, CPU, メモリの各リソースの負荷状況)を正常(緑)、注意(黄色, 75%~85%)、警告(赤, 85%以上)で色分けして状態を表示してくれます。

 

<論理タブ>

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管理しているアプライアンスのそれぞれのハードウェアIDが表示されます。標準状態では全てのアプライアンス全体の状態が表示されます。ハードウェアIDをクリックすると、それぞれのアプライアンスの状態が表示されます。

  • ストレージIOPS
    現在の負荷状況をパーセンテージで表示します。また、現時点のIOPS、最大のIOPSも表示されます。

 

  • CPU使用率
    現在の負荷状況をパーセンテージで表示します。また、アプライアンス全体で保有しているCPUリソース(クロック数, GHz)と、現時点での空きリソースも表示されます。

 

  • メモリ使用量
    現在の負荷状況をパーセンテージで表示します。また、アプライアンス全体で保有しているメモリリソース(GB)と、現時点での空きリソースも表示されます。
  • ストレージ情報
    Virtual SANとして構成されているストレージ容量が表示されます。全体容量が「容量」として表示されています。この容量は冗長性が考慮されていない所謂Raw容量です。各ゲストOSに割り当てられたストレージポリシーに従い消費します。
  • ESXiノード
    アプライアンスに搭載されいてるノードのハードウェアステータスが表示されます。容量ディスク(ハイブリッドの場合はHDD, オールフラッシュの場合はSSD)、キャッシュ用SSD、ESXiシステムブートディスク(SATADOM)、NICの各コンポーネントの状態が確認できます。各コンポーネントをクリックするとUUIDなどが表示されます。

 

 

<物理タブ>

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管理しているアプライアンスのそれぞれのハードウェアIDが表示されます。標準状態では全てのアプライアンスの物理的な状態が一覧で表示されます。ハードウェアIDをクリックすると、それぞれのアプライアンスの前面図、背面図が表示されます。エラーなどのイベントが発生しているコンポーネントがある場合は、該当コンポーネントにステータスアイコンが表示されます。また、コンポーネントをクリックするとそれぞれのコンポーネントが持っている詳細情報が表示され、交換作業のためのウィザードが表示されます。また、ノードコンポーネントをクリックすると、物理的な位置を示すLED(UID LED)を点灯/消灯させることができます。

 

 

構成 メニュー

構成には「機能」と「市場」、「全般」の3つのタブがあります。それぞれ以下の情報が得られます。

 

<機能>

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アプライアンスに既に実装済みの管理コンポ―ネント(バーチャルアプライアンス)が表示されます。標準状態ではVxRail Managerだけが表示されます。リモート保守用のESRSを追加すると追加で表示されます。

 

 

<市場>

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EMCが提供しているバーチャルアプライアンスをダウンロードするためのリンクの一覧です。2016年9月1日時点ではCloud Array(VxRailアプライアンスには1TBキャッシュのライセンスがバンドルされています)と、Data Domain(0.5TBまでのコミュニティサポートエディション, 別途ライセンス購入可能です)、RecoverPoint for Virtual Machines(VxRailアプライアンスには15個のゲストOSの保護ライセンスがバンドルされています)、vSphere Data Protectionのダウンロードリンクが存在しています。

 

 

<全般>

10

  • サポートアカウントの設定
    インターネット経由で確認できるサポートの各種情報(ナレッジベースの検索やダウンロードなど)へのリンクに利用するEMCサポートサイトに登録しているユーザ自身のアカウント情報です。

 

  • ログコレクション
    VxRail Managerの最新のログ情報を取得します。トラブル対応時に必要になるログの1つです。

 

  • ESRS(EMCセキュア リモート サポート)の有効化
    EMCのリモートサポートシステムであるESRSの実装状態を示します。

 

  • ネットワーク環境設定の構成
    各種インターネット経由の機能を有効化(オンライン)もしくは無効化(オフライン)にします。

 

  • クラスター監視の抑制
    システム全体の状態監視を有効化/無効化します。メンテナンス等の作業時にステータス監視を無効化するときに利用します。

 

  • システム診断
    現在のシステム全体の状態をチェックすることができます。

 

  • クラスターのシャットダウン
    クラスター全体のシャットダウンを行うときに実行します。シャットダウンプロセスの前にシステム診断が行われ、正常状態でないとシャットダウンは実行できません。

 

  • 言語を選択
    VxRail Managerの表示を各種言語に切り替えられます。

 

 

以上がVxRail Managerの操作概要となります。ログインした時点でステータスが把握できますし、リソースとハードウェアのステータスも1クリックで確認できる究極的に簡単な管理ツールと思います。次回は管理の後半戦として、良くあるご質問にまとめてお答えしたいと思います。

VxRail ブログ ~ 全 6回 ~

#1…VxRail & VSAN Overview

#2…VxRail インストール

#3…VxRail の運用と管理:前編 VxRail Managerのご紹介

#4…VxRail の運用と管理:後編 運用についての良くあるご質問

#5…VxRail によるデータ管理の向上

#6…VxRail のサイジングと設定について

VMware vRealize Operations Manager (vROps) をパワーアップしよう! パート2

1回目:最新のV4Hが使いやすくなっている!

こんにちは、ソフトバンク コマース&サービスの中川明美です。
7月から開始しましたvRealize Operations Manager (vROps)のBlogはおかげさまで好評を得ました。LikeやShareをいただいた読者のみなさま、誠にありがとうございます。
その結果を受け、パート2も執筆することになりました。「これは使える!」という実践的な内容を投稿していきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

パート2は次の5回構成です。

#1…最新のV4Hが使いやすくなっている!
#2…ビューの活用方法①
#3…ビューの活用方法②
#4…レポートの活用方法
#5…vRealize Log Insightとの連携
#6…V4HでHorizon RDSホストの監視

仮想化健康診断やワークショップを実施するたびに、「vROpsの活用法」を多くの方に知っていただきたいとわくわくします!活用法を手に入れ、ぜひvSphere環境を安定稼働に導いてください。

このBlogの環境は、次のバージョンを使用しています。
Matrix

異なるサイトではありますが、V4Hの基本的な使い方をご紹介しています。参考までにご確認ください。このBlogの環境はV4H6.1を使用しています。
VMware vRealize Operations for Horizon (V4H)を使いこなしてみよう!

 

「VMware vRealize Operations for Horizon (V4H)」の説明を始めます。

◆V4Hは何を監視するの?◆
「vROpsはわかるのですが、V4Hはわかりません」と質問を受けることがあります。
V4Hで何が監視できるのかを知る前に構造を理解しましょう。V4Hは次の図のように2階層で構成されます。V4Hのアダプタを追加すると、ユーザー (仮想デスクトップ)を中心としたデータを監視することができます。
V4H

セッションやログオン時間などユーザーに関連することは、V4H(Horizonダッシュボード)で、仮想デスクトップの仮想基盤であるvSphere環境に関連することはvROps(vSphereダッシュボード)で監視すると考えれば、ハードルは低くなりませんか。
もちろんHorizonダッシュボードでも、仮想基盤の監視は可能です。慣れるまでは、V4H 6.3をお使いなら、「Horizon Help Desk」「Horizonの概要」ダッシュボードを監視するだけでも十分です!

◆Horizon ダッシュボード◆
V4H 6.3のダッシュボードです。この中から、「Horizon Help Desk」ダッシュボードについて詳細に説明します。
Dashboard

◆Horizon Help Desk◆
ユーザーから問い合わせがあった場合、その原因を調査する際に有効なダッシュボードです。
画面上部の中央(赤枠)の「フィルタ」で該当のユーザー名で検索すると、そのユーザー(仮想デスクトップ)に関わるデータが表示されます。
「Horizon Help Desk」ダッシュボードで取得できる情報をリストアップします。

  • セッション関連メトリック
  • セッションログオンの内訳
  • 選択したユーザー セッションアラート
  • 選択したセッション関連オブジェクト
  • 仮想マシンメトリック
  • セッションプロセス
  • 仮想デスクトップ
  • Horizon Client

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「Horizon Help Desk」ダッシュボードの中でも、特にお勧めの「仮想マシンメトリック」と「セッションプロセス」についてご紹介します。この2つがサブタイトルにある「使いやすくなった」と言える点です。

◆仮想マシンメトリック◆
以前のバージョンでは、セッション情報とメトリック情報を同時に見ることができませんでした。V4H 6.3では、仮想デスクトップのキャパシティやパフォーマンスを分析するために必要な主なメトリックが表示されます。
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上図の「VM Health」が赤色表示されているのは、アラート情報から、ディスク領域の不足が原因であるとわかります。パフォーマンスに関するメトリックは緑色表示のため、パフォーマンスの劣化は生じていないと判断できます。
「アラート」→「VM Health」→「VM Workload」→「メトリック」が一つのダッシュボードに表示されているため、この順で確認すれば、トラブル時の原因特定を早められますね。

次に、CPUとメモリのメトリックに言及します。

<CPU
に関するメトリック>
仮想デスクトップ基盤では、オーバーコミットによる、CPUの競合が発生する確率が高いように見受けられます。「CPU Ready」や「Co-Stop」の値から、仮想CPUに物理CPUがアサインされず、待ちが発生しているかいないかがわかります。これらの高い値はパフォーマンスの劣化を表わします。パフォーマンスに影響を与える値の目安としては、「CPU Ready」が10%以上、「Co-Stop」が15%以上と言われています。Co-Stopはクリティカルなレベルで影響を及ぼしますから、15%を超えないための対応が必要です。対応方法は、CPUリソースの空きがあるESXiホストへvMotionするか、CPUリソースの空きがなければESXiホストを追加します。

「vCPU Recommended」が表示されるのも嬉しいですね。仮想デスクトップに構成された値である「vCPU Count」よりも「vCPU Recommended」が多い場合は、キャパシティに問題がある(vCPUの割り当てが少ない)ことがわかります。

<メモリに関するメトリック>
メモリについては、「Memory Swap」が発生している時点で、物理メモリが枯渇していることがわかります。パフォーマンスに悪影響を及ぼしますから、早急に対応する必要があります。対応方法は、メモリリソースの空きがあるESXiホストへvMotionするか、メモリリソースの空きがなければESXiホストを追加します。

◆セッションプロセス
セッションプロセスでは、仮想デスクトップ(ゲストOS)の「サービス」「プロセス」「Traceroute」のデータを取得できます。
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<デスクトップ サービスを取得/デスクトップ プロセスを取得>
「サービス」または「プロセス」のデータから、どのApplicationがどの程度リソースを使用しているかを確認することができます。たとえば、仮想マシンのCPU使用率が高い場合、ゲストOS上のどのApplicationがCPUを多く使用しているのかを確認することができます。下図に表示されているCPU以外に、Page、Disk Read、Disk Write、Network Packetsのデータを取得できます。
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Dashboard6

<デスクトップを取得/クライアントのTraceroute>
仮想デスクトップから、Horizon Clientがインストールされている機器までのTracerouteを表示することができます。このTracerouteの結果から物理ネットワークの状態を確認することができます。セッションが切れる場合、1つの参考値になると思います。
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<セッションプロセスのデータ取得/表示>
データ取得は、「アクションの選択」でメニューを選択後、実行ボタン(赤枠)をクリックします。実行ボタンを押した時点のデータを取得することができます。
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過去のデータは、コンボボックスのリストから該当の日時を選択し、表示します。
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◆まとめ
V4H6.3では、「Horizon Help Desk」ダッシュボードのみで、仮想デスクトップの様々な情報を取得することができます。トラブル時などは、このダッシュボードだけで、必要な情報を取得できます。便利になりました!
これからは、「情報が多すぎてどのデータを確認したらよいかわからない」と質問されたら、「Horizon Help Deskダッシュボードを活用ください」と答えられます。
大きな単位(たとえばPodやPool単位)で仮想デスクトップの状態を分析したい場合は、その他のHorizonダッシュボードを活用します。仮想基盤を分析する場合は、V4Hでも標準vROps機能を当然活用することができます!
次回はvROpsに戻り、ビューの活用法をご紹介します。ビューを理解することがvROpsの活用度を高めます!

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ソフトバンクC&SのサイトでvROpsを使用した仮想化健康診断の事例を紹介しています。
ここでは、「vSphere環境を運用管理している方が何に困っているのか」「その困ったことにパートナーのみなさまがどのようにアプローチされているのか」を載せています。
インタビュー形式で構成しています。ぜひお仕事に役立つ情報を手に入れてください!
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