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VMware Workstation 12 PROを使って仮想マシンをvCloud Airに移行してみよう〜後編〜

ソフトバンクC&Sの幸田章です。前回はVMware Workstationを使ってvSphereと連携したり、vSphereの仮想マシンをWorkstationに移行する方法を紹介しました。今回はその仮想マシンをVMware vCloud Airへ移行してみます!!

vCloud Air VPC OnDemand環境との連携

 仮想マシンの移行の前にWorkstation 12 ProにvCloud Air VPC OnDemand環境を登録が必要です。連携の登録をすることで仮想マシンのコンソール操作や電源操作をWorkstation 12 Proの画面から実行することができます。

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今回連携させるvCloud Air VPC OnDemandの環境は下記のようにオーストラリアリージョン(仮想マシン3台)と西日本リージョン(仮想マシン1台)を利用している環境です。

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 それではWorkstation 12 ProにvCloud Air VPC OnDemand環境を登録します。「ホーム」画面から「VMware vCloud Airに接続」をクリックします。クリックすると「ユーザ名」「パスワード」を入力する画面がポップアップ表示されますのでvCloud Air VPC OnDemandにログインするユーザID・パスワードを入力し「接続」をクリックします。

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正常に接続できればWorkstation 12 ProのライブラリにvCloud Air VPC OnDemand環境上の仮想マシンが表示されます。

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これでvCloud Air VPC OnDemand環境の登録は完了です。Workstation 12 Proの画面からvCloud Air VPC OnDemand環境上の仮想マシンへ、コンソール接続や電源操作を実施することができます。但し、割当リソースの変更など、設定変更操作はWorkstation 12 Proの画面からはできませんので、vCloud Airのポータル画面から行う必要があります。

下記の画面キャプチャはvCloud Air VPC OnDemand上のWindows仮想マシンにコンソール接続し、その後に仮想マシンのパワーオフを行っているところです。

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仮想マシンのハードウェアバージョン変更

 登録が完了したので、すぐにvCloud Air VPC OnDemandへ仮想マシンを移行したいところですが、その前にひとつ作業が必要です。vCloud Air上では仮想マシンのハードウェアバージョンが「vSphere5.5でサポートされているバージョン(4,7,8,9,10)」である必要があります。今回、前編でvSphere6から移行してきた仮想マシンのハードウェアバージョン11で作成した仮想マシンなので、このままだと移行ができません。(2015年10月現在の状況です)

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Workstation 12 Proでは、仮想マシンのハードウェアバージョンの変更ができます。vSphereではハードウェアバージョンのアップグレードはできますが、ダウングレードはできません(ダウングレードする際はハードウェアの一部機能が削除・変更される場合があるので注意が必要です)。
次の手順で、仮想マシンのハードウェアバージョンを変更(ダウングレード)します。ライブラリの仮想マシン名を右クリックし「管理」-「ハードウェア互換性の変更」を順にクリックします。

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 ハードウェアの互換性変更ウィザードが表示されますので、変更後のハードウェアバージョンを選択します。今回は「10.0」を選択し、「次へ」をクリックします。

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 次に、変換前に仮想マシンのクローンを作成するかを選択します。今回は「この仮想マシンを変更」を選択し、選択した仮想マシン自体に変更を加えます。選択後「次へ」をクリックします。
※もし元の仮想マシンに変更を加えたくない場合は、「この仮想マシンの新しいクローンを作成」を選択することでハードウェアバージョンをダウングレードしたクローンの仮想マシンを作成することができます。

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確認画面が表示されるので「完了」をクリックすると変換が開始されます。変換終了後「閉じる」をクリックします。

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 終了後、仮想マシンの詳細を確認するとハードウェアバージョンがダウングレードされている事が分かります。これでダウングレード作業は完了です。

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vCloud Airへ移行(V2C)

 それでは、いよいよ変換したWindows Server 2008R2の仮想マシンをvCloud Air VPC OnDemandへ移行(コピー)します。まず対象の仮想マシンをパワーオフします。次に対象の仮想マシンを右クリックし「管理」-「アップロード」の順にクリックします。

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 仮想マシンアップロードウィザードが表示されるので「VMware vCloud Air」を選択し「次へ」をクリックします。

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 次に、アップロード先での仮想マシン名を入力し、デプロイするリージョンとVDCを選択します。今回は「西日本リージョン(jp-jpanwest-1-10.vchs.vmware.com)」の「VDC1」を選択します。最後に「完了」をクリックするとアップロードが開始されます。

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 アップロードの進行具合は、下記左側のキャプチャ画面のようにゲージで表示されます。また、右側のキャプチャ画面のようにvCloud Airポータル画面でも移行作業が行われている事が確認できます。

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以上の手順でアップロード作業は完了です。移行完了後、vCloud Airポータルで移行した仮想マシンが確認できます。電源オンし、通常の仮想マシンとして利用することができます。

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 下記キャプチャ画面は移行した仮想マシンに対しコンソール接続している画面です。vCloud AirポータルとWorkstation 12 Proのどちらの画面からも仮想マシンを操作することができます。

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なお、アップロードした仮想マシンはどのネットワークにも接続されていないので、vCloud Airポータルから追加設定が必要ですのでご注意下さい。

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※参考
Workstation 12 Proドキュメントセンター
Workstation 12 Proリリースノート

以上、前編・後編にわたりWorkstation 12 Pro を使ってvCloud Airへの移行をご紹介しました。Workstation 12 ProはvSphere、vCloud Air VPC OnDemandともに簡単に連携でき、仮想マシンの移行もクリック操作で簡単にできることがご確認頂けたかと思います。なおWorkstation 12 Proでは物理環境からのP2V2Cも簡単に実施することも可能です。
※Workstationを使ったP2V2Cの動画はこちらからダウンロードして閲覧可能です。
仮想化基盤をオンプレミス・PC・クラウドに拡張し益々ご活用頂ければと思います!

VMware Workstation 12 PROを使って仮想マシンをvCloud Airに移行してみよう
(前編) VMware Workstationを使ってみよう
(後編) vCloud Airへ仮想マシンを移行してみよう 本編

ソフトバンク C&S 幸田 章/市島 拓弥