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Virtual SAN 6.1 の新機能 〜 ストレッチ クラスタ、2 ノード構成などに新たに対応

今週 VMworld 2015 にて、VMware Virtual SAN(VSAN)の新バージョン 6.1 が発表されました。今回のバージョンでは、ストレッチクラスタや 2 ノード構成など、可用性に関して特に大きな進展があります。前のバージョン(6.0)が出てから半年で、大きなアップデートをご紹介できることを嬉しく思います。

VSAN 6.1 はこれが 3 世代目の正式リリースとなり、ビジネスは順調なペースで成長を続けています。最初の正式リリース(2014 年 3 月)から 15 ヶ月間が経過しましたが、VSAN を利用している顧客数は既に 2000 を超えています。

以下、VSAN 6.1 の新機能について、可用性、性能面、管理面の 3 つに分けて説明しましょう。

可用性における新機能

VSAN 6.1 には、ビジネス クリティカル アプリケーションを稼働させるようなエンタープライズ クラスのストレージとして、多くの可用性向上の新機能が搭載されています。以下、その中でも主な 5 つの新機能を紹介しましょう。

Virtual SAN ストレッチ クラスタ

VSAN 6.1 では、地理的に離れたサイト間でストレッチ クラスタを作成することをサポートします。データはサイト間で同期レプリケーションされます。サイト間の RTT (Round-Trip Time) は 5ms までサポートされます。

内部では、VSAN 6.0 で導入されたフォールト ドメイン機能を使っており、2 つのサイト以外にもう 1 つ、Witness サイトを設ける必要があります。Witness サイトとデータサイトの間は 100ms RTT 以下であることが必要です。ネットワークの帯域やトポロジなどの詳細は、近々出る予定の VSAN ストレッチ クラスタ ガイドをぜひご覧ください。

ストレッチ クラスタ機能により、マルチ データセンターなどの可用性を高める構成を組むことができるようになります。

SC-VSAN

Virtual SAN for Remote Office / Branch Office(ROBO)

VSAN 6.1 では、分散したリモートオフィス/支社への配備シナリオを新たにサポートします。顧客は、2 ノードの VSAN クラスタを各リモート オフィスに配備し、コアのデータセンターにある vCenter Server を通してそれらを集中管理できます。

内部の動作は VSAN ストレッチ クラスタと似ており、各リモート オフィスでは VSAN が 2 ノードで動作していますが、Witness VM を別の vSphere ホスト上で(通常はコアのデータセンターにて)動作させて、そこから 2 ノードの VSAN を監視できるようにする必要があります。

robo

Virtual SAN Replication(RPO 5 分間まで)

vSphere Replication では 15 分間(〜 24 時間)のRPOをサポートしていますが、VSAN 6.1 ではこの機能を強化し、RPO を 5 分間まで小さくすることをサポートします。

下図は、VMware Site Recovery Manager(SRM)との連携例です。ストレッチ クラスタを組んだ後に、レプリケーションを使うことで、広範囲の災害や、データセンター移行に対応することができます。

vsan-vr-srm

vSphere FT のサポート

vSphere FT(フォールト トレランス)を新たにサポートします。これにより、ゼロ ダウンタイムを必要とするミッション クリティカル アプリを VSAN 上で稼働させることが可能になります。複数の仮想 CPU からなる FT(SMP-FT)もサポートされます。

smp-ft-vsan

Windows Server Failover Clustering(WSFC)および Oracle Real Application Cluster(RAC)のサポート

VSAN 6.1 は Oracle および Microsoft のクラスタリング技術を新たにサポートします。Oracle RAC のユーザは、VSAN データストアにアクセスする複数の Oracle RDBMS インスタンスを立ち上げ、性能/スケーラビリティ/耐障害性を向上できます。同様に、Windows Server Failover Clustering を用いてアプリケーション レベルの可用性を向上することもできます。

wsfc-vsan

性能面における新機能

VMware は VSAN の性能改善を継続しています。今回、ハードウェア デバイスとインタフェースの新しいタイプをサポートすることで、スループットの向上とレイテンシの削減を実現します。

  • Non-Volatile Memory Express (NVMe)
  • ULLtra DIMM™

管理面における新機能

Virtual SAN Health Check(バージョン 2)

5 月にリリースされたヘルスチェック機能が改善されて VSAN 6.1 に取り込まれます。vSphere Web Client から、VSAN の構成やハードウェア/データの健全性に関して確認できるようになります。

health-ui

Virtual SAN Management Pack for vRealize Operations

VSAN 6.1 では vRealize Operations との統合が強化され、VSAN の健全性やリソース状況など、ステータスを可視化するための包括的な機能セットが提供されます。

VROPS

 

関連エントリ: WHATS NEW – VMWARE VIRTUAL SAN 6.1