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これだけは押さえておきたい!マルチクラウド運用管理

みなさん、こんにちは。

VMware vRealize Operations Manager (vR Ops)の主な得意分野は、仮想基盤のキャパシティ管理や健全性管理ですが、他社の運用管理製品と連携することによって、vR Ops単体では不十分な機能を相互に補完し合う事が可能です。

今回は株式日立製作所の運用管理製品「JP1」、およびストレージ管理製品と連携してクラウド基盤全体、およびその上で動くサービスや業務を安定的に運用する方法について、株式会社日立製作所の坂川博昭様と同 長江亮介様にご紹介していただきます。それでは坂川様、長江様よろしくお願い致します。

 

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こんにちは。株式会社日立製作所 ITプラットフォーム事業本部 JP1ビジネス推進センタの坂川(さかがわ)(以下、坂川)です。私は、JP1のモニタリング製品を中心に拡販活動をしています。今回は、最近よく話題になっているクラウド環境についてお話をさせて頂きます。特に、さまざまなクラウド環境でも、一つにまとめて管理できる統合運用管理製品JP1のご紹介をしたいと思います。

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皆さん、こんにちは。同じく日立製作所 プロダクトビジネス推進部の長江(ながえ)です(以下、長江)。僕は、プラットフォーム製品、サーバ・ストレージ含めた装置周りの運用管理ソフトウェアの拡販に従事しています。これまでは特にストレージ運用管理を担当していましたので、その観点で最近のマルチクラウド環境のストレージ運用まわりの課題への新しい解決案をご説明したいと思います。

専用ツールがネックになる?マルチクラウド運用管理の落とし穴

hitachi_apr2015_sakagawa_icon (坂川)最近クラウドって言葉がはやっていますけど、さまざまな会社がクラウドサービスを提供しています。それぞれのクラウドを管理する時には、それぞれ専用ツールを使って管理をするのが一般的です。それだと、それぞれのツールの使い方を覚えないといけないですし、UIも異なるので、管理者には負担が大きいという問題があります。

日立の統合運用管理製品JP1を使いますと、複数のクラウド管理が、一つの製品でまとめて管理できるというメリットがあります。運用コストも低減できますし、管理者も運用が楽になるというメリットがあります。

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(長江)確かにそういう負担はありますよね。それぞれのクラウド環境で用意されたツールを使わないといけないですし、使いやすさの面で、ネックになることが多いですよね。ですから、そこを統合的に管理できるツールがあれば、ぐっと楽になりますよね。

 

hitachi_apr2015_sakagawa_icon(坂川)そうですね。JP1を使いますと、マルチクラウド環境の一元管理ができます。構成情報に関しては、JP1/Integrated Management(以下JP1/IM)でさまざまなクラウド環境の構成情報を取得することができます。

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稼働監視については、JP1/Performance Management(JP1/PFM)を使うと、さまざまなクラウド基盤が混在していても情報を一つの画面で確認することができます。今どうなっているのか、リソースの使用状況はどうなのかを俯瞰することができます。

クラウド上で稼働している業務については、ジョブ管理製品であるJP1/Automatic Job Management System 3(JP1/AJS3)を使うことによって、クラウド上での業務を自動化できます。

クラウド種別を問わずに、監視や業務で発生するイベントをJP1コンソール画面で一元管理をすることができます。この画面では、マルチクラウド環境で発生するイベント、それから監視で発生するイベント、業務で発生するイベントを「統合監視」できます。

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(長江)最近はお客さまがクラウド管理をされることが多いですし、例えば、従来ではストレージは管理していなかったのに、今はサーバ・ストレージを含めた全体的な管理の必要にせまられているお客さまが増えてきています。クラウドの実績が豊富なVMwareとストレージ間での課題もありますよね。

 

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(坂川)そうですね。他にも、クラウドを利用していて動作が重くなった時に、どこに問題があるのかを分析するのも結構大変になってくるのかなと。そういう時に、ツールを使って仮想のリソースが足りないのか、それともサーバなどのハードウェアのリソースが足りないのか、もしくはストレージに何かボトルネックがあるのかとか、そういう分析をする作業もすごく大変ですよね。

VMware社の管理ソフトであるvRealize Operations Manager(以下vR Ops)を使うと、どこに問題があるのかをヒートマップで表示してくれて、「ストレージのどこどこの箇所でI/Oネックが発生している」といった事象がわかる仕掛けになっています。このvR OpsとJP1を連携させると、管理者にとってさらにやさしい運用ができるようになります。例えば「リソースが足りなくなっているよ」というイベントをJP1で検知して、じゃあその問題はどこにあるのかをvROpsで分析するといった感じですね。

ストレージの観点でも、いろいろと課題はありますよね?

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(長江)そうですね。VMware製品を使われている方は、管理対象をVM単位とすることが多いと思いますが、やはり従来のストレージだと、LUN(Logical Unit Number、ストレージの論理ユニットを識別するための番号)単位、ボリューム単位の管理になってしまうので、ストレージとサーバで管理したい粒度が異なったりと、課題はありますね。

例えば、従来の環境だと「VMがなんだか遅いなあ」という時に、まずはVMを構成しているデータストアを調べて、そのデータストアがどこのストレージにつながっているかを調べて、そのデータストア上に乗っているVMのどれが影響を与えているかを調べなきゃいけなかったので、非常に大変でした。

それに、LUNの上に載っているVMが複数あれば、どのVMに原因があるかの特定も難しいですし。やはり、ストレージはLUN単位、サーバはVM単位で管理しているところに、管理対象のギャップがあり実運用上で課題となりますね。

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(坂川)仮想基盤のVMware製品の部分は、vR Opsと連携することによって、検知したイベントも一元管理ができるようになります。これにより、vR Opsでとらえたストレージまわりの異常や、仮想環境で発生するイベントも合わせて見られるようになります。

vR OpsとJP1/Base間の連携に関してはクラウド連携設計支援のための商品をご用意していますので、それを組み込むことによって、シームレスにイベントが通知されるようになります。

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(長江)さきほどもお話しましたが、ストレージで管理したい単位と、サーバで管理したい単位とでギャップがあるので、そこが運用管理のネックとなっています。

具体的にいうと、一つのLUNに、複数のVMがくくりついています。これがどういう問題を生むかと言うと、例えばLUNでバックアップを取って、一つのVMだけを戻したいとします。でも、LUNの単位でのバックアップなので、すべてのVMが昔の状態に戻ってしまいます。そこで、これまではサーバ側から、スナップショットやクローンを作って対処していました。

それを変えてしまうのが、2015年3月にリリースされたVMware vSphere 6 のVirtual Volumes(以下VVOL)です。VVOLを使うことで、これまでサーバ側でやっていたスナップショットやクローン処理を、ストレージにオフロードできますので、性能が早くなるとか、管理の単位が楽になるという大きなメリットがあります。

そして、VMが遅くなった時でも、どこで遅くなっているのかが特定できますので、分析の精度が向上し、管理者の負担も減るというメリットがあります。将来的にはVVOLの情報もvROpsに表示されるようになり、ユーザの使い勝手がよくなればよいな、と思っています。

また、これまでは、こういう管理をしたい場合はVMとLUNを1対1で構築するケースもありました。その場合だと数が増えてしまって管理が大変だったり、1つのサーバに割り当てられるLUNの数にも制限がありました。

こういった問題にも、VVOLを使いますと、プロトコルエンドポイント(サーバとストレージ間のアクセスポイント、以下PE)と呼ばれるLUNをサーバに割り当てて、それ以外のLUNはすべてPE経由でアクセスすることで数の制限もなくなりました。

今までは、ストレージの管理者がLUNの割り当てまでを担当していたのですが、サーバの管理者がLUNを割り当てたり、スナップショットを操作したりすることができるようになりますので、ストレージ管理者とサーバ管理者のやりとりも減りますし、VMが必要になった時に、すぐに構築できるので機敏性が増しますね。

こういったVVOLに対して、日立ではHitachi Command Suite(以下、HCS)を使って、VVOLを使うために必要なストレージの設定や、ストレージコンテナの作成、ケーパビリティ(Capability、ストレージを管理するためのパラメータやルールのセット)を作ったり、VM単位の性能分析を実行したりと、運用管理を楽にする工夫をしています。

実際にはこのような画面で管理します。

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※開発中の画面のため予告なく変更となる場合があります。

詳しくは、2015年5月14日にセミナーを開催予定ですので、そちらでご紹介します。(セミナーの詳細はページ下部をご覧ください。)

日立が目指す運用管理

hitachi_apr2015_nagae_icon (長江)長々とお話してしまいましたが、最後に一つだけ。

VVOLにおけるストレージ側の実装については、ストレージベンダの依存になるところが大きいので、そこでいろいろな独自性を出していけるのかなと思っています。ですから、日立ではより使いやすくなるようにエンハンスを行っていく予定です。マルチクラウド運用に対して、ユーザは使い勝手を意識しなくても、楽に使えるようなものを順次提供していけたらなと。

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(坂川)そうですね。JP1もそうです。JP1はおかげさまで20周年を迎えることができました。今後も皆様のご要望を受けつつ、より使いやすく、皆様の役に立てるような運用管理製品を目指して、エンハンスをしていく所存です。

 

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(長江)それでは、今回ご紹介した内容を2015年5月14日に予定しているセミナーでご紹介します。 ぜひお越しください~!

 

 

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(坂川)浜松町で僕と握手!

無料セミナー開催のご案内

いかがでしたか?マルチクラウド運用管理、おわかりいただけたでしょうか? もっと詳しく知りたい!という方に、坂川と長江が今回ご紹介しきれなかった運用管理のコツを詳しくご説明いたします。

マルチクラウド運用にお困りの方へ ~最新の運用管理のご提案~

  • 日時:2015年 5月 14日(木) 14:00 – 17:00 (受付開始 13:30)
  • 会場:ヴイエムウェア株式会社 本社(東京都港区浜松町1-30-5浜松町スクエア13F)
  • 参加費:無料(事前登録制)
  • お申込み:http://info.vmware.com/content/APAC_JP_ev_joint_ht

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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