Home > Blogs > Japan Cloud Infrastructure Blog


V2C (Virtual to Cloud) – VMware vSphere 環境から vCloud Air への移行

VMwareは、2014年11月にパブリッククラウド vCloud Air のサービスを日本で開始しました。本シリーズのエントリでは、物理から仮想化環境への移行P2V(Physical to Virtual) について記載してきましたが、今回はP2V で移行したオンプレミスの仮想マシンを、vCloud Air に移行するV2C(Virtual to Cloud) をご紹介します。

20141226-v2c-01-2

V2C を実施する際にはVMware vCloud Connector(vCC)を使用することで、プライベートクラウドとパブリッククラウド間での仮想マシンの移行をスムーズに行うことができるようになります(vCC は無償で提供されています)。vCC の導入とオペレーションについて、詳細は下記リンクで公開されているドキュメントをご参照ください。

vCloud Connector構築ガイド(Step by Step の構築ガイドで簡単に環境が構築できます)

 

■ アーキテクチャ
オンプレミス環境 – vCloud Air 間をvCC で接続し、ネットワーク経由で仮想マシンのイメージを移行します。vCC はConnector Server と、Connector Node で構成されており、オンプレミスのvSphere 環境にデプロイします。vCloud Air 側は、あらかじめデプロイされているマルチテナント型のConnector Nodeを使用します。

20141226-v2c-02-2

Connector Server(オンプレミス) – Connector Node(Air) 間の通信にはTCP ポート8443 を使用するため、FWで通信を許可する必要があります。データ転送はNode 間で実施します。デフォルトの設定ではデータ転送にTCP ポート8443 を使用しますが、UDT(UDP-based Data Transfer Protocol)を使用する場合はUDP ポート8190 をFW で許可します。

 

■ 構築手順
オンプレミスのvSphere 環境に、Connector Server とConnector Node を展開します。各コンポーネントはOVF 形式で提供されており、vCenter サーバから簡単にデプロイできます。

1. vCloud Connector Node の展開
vCenter Server から「OVF テンプレートのデプロイ」を選択し、OVF 形式で提供されているConnector Node を展開します。展開時にIPアドレスの設定を行います。

2. vCloud Connector Node の設定
展開後にWeb ブラウザから「https://Connector_Node_IP:5480」にアクセスし、vCenter Server を登録します。データ転送にUDT プロトコルを使用する場合は、Connector Node で設定を行います。

3. vCloud Connector Server の展開
vCenter Server から「OVF テンプレートのデプロイ」を選択し、OVF 形式で提供されているConnector Server を展開します。展開時にIP アドレスの設定を行います。

4. vCloud Connector Server の設定
展開後にWeb ブラウザから「https://Connector_Server_IP:5480」にアクセスし、vCenter Server を登録します。オンプレミス側及びAir 側のConnector Node の登録を実施します。

 

■ 移行手順
各コンポーネントの展開及び設定後、vSphere Client の「ホーム」画面からvCloud Connector の管理画面にアクセスできるようになります。Connector のオペレーションは、今後vSphere Web Client でも実装予定ですが、現在はvSphere Clientから実施します。オンプレミス及びAir 側のvCC Node を登録することでセットアップは完了です。移行対象の仮想マシンを選択し、vCloud Air へ「Copy」することで、簡単に移行ができます。

20141226-v2c-05-2

 

■ まとめ
vCloud Connector を使用いただくことで、オンプレミスの仮想マシンを簡単にvCloud Air 上に移行することができます。オンプレミスのvSphere 環境と同様に幅広いゲストOSがvCloud Air 上で動作しますので、P2V を行った古いゲストOSをvCloud Air 上で稼働させることが可能になります。また、vSphere 環境と同じアーキテクチャで動作しますので、仮想マシンのイメージの変換等、異なるアーキテクチャのパブリッククラウドへの移行時に発生する煩雑なオペレーションがありません。

20141226-v2c-04-2

オンプレミス環境とvCloud Air 間のワークロード移行にはvCloud Connector をご活用ください。

vCloud Connector構築ガイド(Step by Step の構築ガイドで簡単に環境が構築できます)

 

[仮想化への移行]シリーズ
・はじめに
-移行計画、準備段階でのポイント
・V2V (Virtual to Virtual)
- VMware vCenter Converter Standaloneを利用した他の仮想化製品フォーマットから VMware vSphere 環境への移行
・P2V (Physical to Virtual)
- VMware vCenter Converter Standalone を利用した物理サーバ (Linux) から VMware vSphere 環境への移行
・I2V (3rd Party Image/Backup Tool to Virtual)
- 3rd Party Image/Backup Tool から VMware vSphere 環境への移行
・V2C (Virtual to Cloud)
- VMware vSphere 環境から VMware vCloud Air への移行 ← 本エントリ