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VMworld 2014 からの注目セッション 第7回 – SRM と VR について

皆様こんにちは。VMware の北村と申します。VMworld 2014 からの注目セッションの最終回 (7回目) は、「BCO2629: Site Recovery Manager and vSphere Replication: What’s New Technical Deep Dive」のセッション内容についてご紹介します。

 
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VMware vCenter™ Site Recovery Manager™ (以下、SRM) は、約 6年前の 2008年の 12月に最初のバージョン (1.0) をリリースしましたが、今回の 5.8 は 7回目の大きなリリースとなります (注: スライドでは SRM 4.0.x と 4.1.x が 4.x として記載されていますので、今回の 5.8 が 6回目のリリースに見えますが実際は 7回目です)。
また、vSphere Replication (以下、VR) は、2011年の 9月に SRM との同時利用のみをサポートした最初のバージョン 5.0 (5.1 以降から VR 単体での利用をサポート) をリリースし、今回の 5.8 は 4回目の大きなリリースとなります。

 
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初めに SRM のおさらいになりますが、SRM は、vSphere 環境のための災害対策を自動化する業界トップのソリューションとして、次の主な機能を提供しています。

  • 数千の仮想マシンのリカバリ プランを集中的に管理
  • 無停止でのリカバリ テスト
  • 自動化された DR ワークフロー
  • VMware の製品スタックに統合

これらの機能により、次のようなメリットを得る事が可能です。

  • 50% 以上の DR 管理のコストを低減
  • マニュアル操作のリスクと複雑性を排除
  • 迅速で容易に予測可能な RTO を実現
  • 仮想化されたアプリケーションに対しポリシー・ベースの DR コントロールを提供

 
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SRM の典型的なユースケースとしては、こちらのスライドにある様に、災害対策、災害回避、計画移行、などがあげられます。

 
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今回の SRM 5.8 の新機能ですが、次の 3つのカテゴリでそれぞれ機能拡張が行われています (※はアレイ・ベースのレプリケーション使用時)。

    1. SDDC のための DR
  • セルフ・サービス、ポリシー・ベースのアプリケーションの DR 保護として、vCO プラグインを利用した vCAC ブループリントとの統合 (※)
  • DR に対応した SDS として、SRM と VR と Virtual SAN との統合
    1. スケーラビリティの強化
  • 5 倍のスケールの保護:vCenter Server (※) あたり 5,000 までの保護された VM
  • 2 倍のスケールのリカバリ:vCenter Server (※) あたり 2,000 VM まで同時にリカバリ
  • 性能改善:ストレージスタックを改善し、RTO を削減
    1. 運用の簡素化
  • vSphere と UI を統合:vSphere Web Client プラグイン
  • 簡素化された IP アドレス管理:サブネット・レベルでのルール・ベースのカスタマイズ
  • より迅速なインストール:組み込みデータベースのオプション (vPostgre)

 
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次に VR です。SRM 同様、最初に VR のおさらいからお伝えします。VR は、vSphere Essentials Plus Kit、および、vSphere Standard Edition 以上で利用可能な、vSphere プラットフォームに統合されたホスト・ベースで仮想マシンをレプリケーションする機能を提供します。主な特徴には以下があります。

  • 仮想アプライアンスとして提供される為、容易なデプロイ
  • UI は vSphere Web Client に統合
  • OS やアプリに関係なく仮想マシンを保護
  • 柔軟な RPO ポリシー (15分から 24時間)
  • 個々の仮想マシンの迅速なリカバリ
  • SRM 為のレプリケーション・エンジン (アレイ・ベースのレプリケーション未使用時)
  • 様々な形態のストレージ (SAN、NAS、ローカル、および、VSAN) とのコンパチビリティ

 
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次に、VR のユースケースとしては以下があります。

  • データ保護、および、災害対策
  • データセンター移行での利用
  • SRM 為のレプリケーション・エンジン
  • VR 単体でのレプリケーション
  • 同じサイト内でのレプリケーション

VR 5.8 の新機能として、次の 2点の機能拡張がありました。
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  • 仮想マシンの vCloud Air へのレプリケーションが追加されました (実は、この機能は VR 5.6 から実装されていますが、UIがローカライズされたのは今回の 5.8 からになります)

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  • vSphere Replication レポーティング機能が強化されました

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新機能ではありませんが、VR の現実のレプリケーション・トラフィックを生み出さずに、仮想マシンのレプリケーションによるネットワークへの影響をモデル化する事を可能にするアプライアンスとして、VMware Labs の Flings に公開されている vSphere Replication Capacity Planning Appliance についての紹介がありました。

VR の対象としたい仮想マシンをレプリケーションする為に必要なネットワーク・トラフィックをグラフで表示する事が可能で、実際に必要となるネットワーク・トラフィックを計算するのに参考となるツールだと思いますので、ご興味がある方は以下の参考情報を元に是非お試し下さい。

参考情報:

  • https://labs.vmware.com/flings/vsphere-replication-capacity-planning-appliance
  • http://blogs.vmware.com/vsphere/2014/04/vsphere-replication-capacity-planning-appliance.html

 
全7回でお伝えしてきました VMworld 2014の注目セッションブログも今回で最終回となります。

 
最後に、11月5日(水) ~ 11月6日(木) にプリンスタワー東京で vForum 2014 が開催されます。こちらでも、今回の VMworld 2014 と同様のセッションが数多く講演されますので、ぜひご来場ください ( お申し込みはこちらから )。

 
今後も皆様にとって有益な情報を本ブログ上でお伝えしていきたいと思いますので、是非、お楽しみに!