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EMCストレージ EMC Storage Analytics と vRealize Operations Manager の連携をご紹介!

みなさんこんにちは。
VMware vRealize Operations Manager (vR Ops) のストレージとの連携機能について、今回は EMC Storage 「EMC Storage Analytics」と連携した機能を vExpert であります EMC ジャパンの吉田 尚壮様にご紹介いただきます。
それでは吉田様、よろしくお願いいたします。


こんにちは。EMC ジャパンの吉田です。

今回は、vR Ops と EMC ストレージを連携させる「EMC Storage Analytics」(以下 ESA)をご紹介いたします。 ESA は、vR Ops 向け EMC ストレージアダプターの名称です。現時点では、下記 EMC ストレージ製品( VMAX、VNX、VNXe および VPLEX)からそれぞれ専用のアダプターが提供されています(図 1)。それらのアダプターを vR Ops にロードすることで、ストレージ内部の情報が vR Ops のダッシュボードに表示できるようになります。

図1 EMC が提供しているストレージアダプター EMC1

※vCenter Operations Manager は、vRealize Operations Manager に名称変更されました。

 

ESA のダッシュボード

ESA のアダプターを vR Ops にロードすると、vR Ops のダッシュボードに ESA のタブが現れます(図2)。これらのタブには、予めトポロジーマップやヒートマップ、メトリックグラフなどが仕込まれています(図3)。その後、監視対象のストレージを登録すると、ストレージ内部の様々な情報が vR Ops 上に表示されます。

 

図2 そのまま利用できる ESA のタブ EMC2

※vCenter Operations Manager は、vRealize Operations Manager に名称変更されました。

 

図3 直感的に状態が把握できるヒートマップ

EMC3

※vCenter Operations Manager は、vRealize Operations Manager に名称変更されました。

 

ESA の活用例

システムで性能問題が発生した場合、素早く原因を特定する必要があります。一般的に、ストレージ装置において性能のボトルネックになり易いコンポーネントは、ハードディスクドライブとコントローラーです。ESA を使えば、それらのボトルネックも直感的に識別できるので、短時間で問題の切り分けができます。 例えば、VNX のコントローラー(Storage Processor と呼びます)をスコアボード ウィジェットに登録すると、CPU と Write キャッシュメモリの利用状況が色と数値で判別できたり、Read と Write I/O の数値も表示できます(図4)。もし、Write I/O の比率が高く、且つ Write キャッシュメモリの利用率(厳密には Write Cache Page の値)も高ければ、そこがボトルネックとなっている可能性が高いと判定できます。また、冗長化されている2台のコントローラーのうち、どちらかに I/O が片寄ってしまい、ストレージ全体として想定通りの性能が出ないケースも稀に発生します。ESA であれば、そのような状態も一目で判別できます。

 

図4 VNXコントローラーの稼働状況

EMC4

※vCenter Operations Manager は、vRealize Operations Manager に名称変更されました。

 

VM からストレージ内部の各コンポーネントまでの関連性が把握できれば、問題の切り分けと影響範囲の特定に役立ちます。ESA を使って VNX を見てみると、LUN や RAID Group、ディスクドライブだけではなく、FAST Cache (SSDベースの2次キャッシュ機能)や FAST Pool (ストレージ階層化プール)、Tier (ストレージ階層化タイプ)などの情報まで全てアイコンで表示でき、かつ関連性も直感的に見分けられるので、短時間で全体の構成が把握できます(図5)。

図5 トポロジーマップ EMC5

 

また、各種コンポーネントの情報は、メトリックを選択すればオンディマンドでグラフ化できます。使用率の高いディスクドライブだけ赤く表示させるようにヒートマップウィジェットを構成しておけば、そこから動的に知りたい情報をグラフ化するということもできます(図6)。仮に、ディスクドライブの負荷が高くなっていれば、ヒートマップ上のタイル(個々の四角い枠)が赤く変化します。その赤くなっているアイコンをクリックして、詳しく調べたいメトリックを選択すれば、それがグラフとして表示されます。グラフのタイムスケールも自由に調整できるので、問題発生前後の変化を視覚的に把握できます。同時に、トポロジーマップを利用して、そのディスクドライブに関係しているLUNや仮想マシンを追跡すれば、影響範囲の特定も短時間で行うことができます。

 

図6 ヒートマップとメトリックグラフ

EMC6

※vCenter Operations Manager は、vRealize Operations Manager に名称変更されました。

 

EMC ストレージはメトリックが豊富

EMC のストレージは、管理者のために非常に多くの構成情報や容量情報、性能情報などが取得できる仕組みを備えています。例えば、VNX のブロックストレージ機能だけでも、150種を超える値が取得できます。通常は、VNX 専用のツールを使ってこれらの値を取得し分析に利用しますが、ESA でも同等の情報が収集できるので非常に便利です(図7)。さらに、ESA であれば、分析に必要なメトリックをピックアップしてグラフ化し、タイムスケールなどを動的に調整できるので、ストレージ管理者の作業効率は確実にUPします。

 

図7 豊富なメトリック

EMC7

※vCenter Operations Manager は、vRealize Operations Manager に名称変更されました。

 

まとめ

ESA を利用することで、ストレージに関連する詳細な情報が収集できるようになり、仮想マシンの視点からストレージを含めた統合的な管理が可能となります。特に、性能問題が発生した際、ボトルネックの切り分けが短時間で行える点は、大きなメリットだと言えます。ESA は、評価ライセンス(期間限定の無償ライセンス)も提供していますので、EMC ストレージをお使いの方は、是非一度お試しください。

尚、EMC のコミュニティーサイト(EMC Community Network)では、ESA に関する詳しい情報(活用例やセットアップ方法など)を公開しています。そちらも併せてご覧ください。