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HP 3PARを VMware vCenter Operations Managerで管理する!!

VMware vCenter Operations Manager には様々な他社製品と連携できる機能が用意されており、これから数回にわたり vCenter Operations Manager と連携できる製品について紹介させていただきます。今回ご紹介するHP様の HP StoreFront Analytics Pack for vCenter Operations Manager による3 PAR ストレージとの連携については、事前に日本HPの3PAR担当プリセールスの伊東様とVMwareにて共同検証を実施、その結果に基づいて伊藤様より当ブログ用の記事を執筆、ご提供いただきました。その内容を、読者の皆さんにご紹介させていただきます。

HP 3PARをVMwareの仮想環境で利用されている方も多いと思います。そのような方、もしくは今後3PARを導入予定の方に是非ご覧いただきたいBlogです。

HP StoreFront Analytics Pack for vCenter Operations Manager
今回ご紹介するHP StoreFront Analytics Pack for vCenter Operations Manager という製品では、VMware vCenter Operations Manager(以下vC Opsと記載)とHP 3PARを連携させるためのAdapterが提供されています。このAdapterを利用することにより、vC Opsが通常取得可能な仮想マシンやホストの情報はもとより、3PARハードウェア内部の情報、例えば、コントローラ、ドライブ、ドライブシャーシ、ポート、ファンに至るまで、”3PARの健康状態” をvC Opsの管理画面から一気通貫で確認することが可能となります。

 

HP 3PAR StoreServシリーズ

HP 3PAR Management Console画面

従来の管理手法では、例えば3PARのパフォーマンスを細かくチェックしたい場合、3PARのストレージ管理ツールにアクセスしなければなりませんでした。これが本製品を利用することにより、ストレージの負荷状況や、データ領域などのリソースの利用状況が仮想環境の管理ツールであるvC Opsに取り込まれ、ひとつの管理コンソールで視覚的に非常に簡単に見ることができるようになります。

最終的にはこのようなイメージとなります。

以下、vC Ops環境へのアダプタのインストール方法や活用方法について解説していきたいと思います。

①HP 3PAR用Adapterのインストール
3PAR Adapterインストールは極めて簡単です。まず3PAR用のアダプタを用意します。アダプタは以下のサイトからダウンロードが可能で60日間は評価期間として使用することが可能です。

<HP Software Depotサイト>
https://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/index.do
※HP Storage > Storage Software > HP StoreFront Analytics for VMware vCenter Operations Manager

https://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do?productNumber=vCOPS

 

  • Zipファイルをダウンロードしたら解凍しておきます。
  • 解凍するとhpsfap4vcops_1_0.pak というファイルが出てきます。これがアダプタになります。
  • アダプタのvCOpsへのインストールは非常に簡単で、vC Opsの管理画面(/admin)にアクセスし管理画面で更新の処理を行います。
  • 下図のように更新パッケージにhpsfap4vcops_1_0.pakを選択し更新するだけで完了です。

 

②Adapterのモニタ対象となる3PARを登録
アダプタのインストール後にモニタ対象となる3PARを登録します。

 

  • サードパーティのアダプタの機能を利用するには、カスタム画面(/vcops-custom)にログインします。
  • ログイン後、環境タブ > 構成 > アダプタインスタンス…を選択します。

 


アダプタインスタンスの管理画面で、新規アダプタインスタンスの追加を行います。


アダプタインスタンスの追加ボタンを押し、アダプタインスタンス名、および Data Source Network Nameを入力し完了です。

③3PARアダプタの活用方法
このアダプタを使うことにより、vC Opsから3PARの情報を以下の様に確認することが可能となります。

HP Storage Monitoringタブ
3PARの全体的な状態を確認することが可能です。

  • 対象となる3PARを選択することにより、そのリソース状況が一覧で表示されます。
  • ハードウェアデバイスがアイコンで一個一個表示され、健全性はデバイスをランキングで表示、ヒートマップによる現在の負荷状況を一元的に確認することができます。
  • ヒートマップはハードウェアデバイス(ドライブやポート)とボリューム毎のIOPSおよび、CPG(3PAR特有のボリュームプール)とボリューム毎の容量使用率を表示できます。

各デバイスの右下の色がその健全性を表しており、緑→黄色→赤という順番に健全性が低くなっていきます。

ストレージで最もボトルネックとなりやすいデバイスはハードディスクドライブになりますが、それも一覧で表示されるため、どの部分に負荷がかかっているか即座に確認することが可能です。

上図は、一部のドライブに極端にI/O負荷がかかっているような状態を表しており、数本のドライブが赤く表示されています。

※3PARは通常は全てのドライブに均一にデータを配置させるため、一部のドライブがホット=赤い状態になることはありませんが、今回は検証するためあえて従来のストレージに近いデータ配置を作りました。

健全性として赤く表示されているところは状況を確認したいところだと思いますが、さらに詳細な情報を確認するためにはリソース詳細を表示させます。

下図が”Storage System”に対してリソース詳細を表示した際の例になります。

※リソース詳細へのリンクはStorage System以外にも様々なオブジェクトに対して設定されており、各オブジェクトの詳細情報の確認が可能です。

健全性のステータスが低い原因を細かく突き止めていくことができます。この例では、特定のストレージで動的閾値を超えてしまっていることが原因であることが分かります。

今度は閾値を超えてしまった原因が何か?を突き止めるために、さらに当該ドライブをダブルクリックすることでIOPSなど選択したメトリックを表示し状況が確認できます。

この例では、当該ドライブのIOPSが直近で579~629の間で推移しているのが分かります。

ドライブ1台あたりのIOPSとしては非常に高い値(通常は200IOPS)ですので、IOPSを下げるために何らかの対策(他のドライブにデータを分散する、ドライブを追加する等)を講じなければいけないと判断することができます。

デバイスアイコンの色から始める解析のアプローチ以外の方法としては、下図の健全性の低いランキング(ハードウェアだけでなく論理構成も表示)から上位のリソースの詳細を見て行く方法や、

現状の負荷状況をヒートマップから見て、負荷の高い箇所の詳細情報を確認することで根本原因を突き止めることができるようになります。
例えば下記ヒートマップでは、今回準備した72本の物理ディスクが表示されています。

HP Storage Trouble Shootingタブ
ここまでの内容はストレージ内部の監視・解析方法になりますが、Trouble Shootingでは仮想マシンやデータストアから3PARのデバイスまでを下図のようなツリーで見ることができ、それらのマッピング状況を確認することができます。

そのため、仮想マシンに何らかのトラブルが見つかった場合に、その根本原因を探す先として、3PARのデバイスにまで目を向けることができます。それをひとつの画面でできるのです。

下記 VM TO STORAGE MAPPINGの画面ではStorage Monitoringタブに出てきたようなアイコンではなく、各デバイスはバッジで簡素化され表示されています。そのため、より視認しやすく、問題の箇所を即座に特定できるようになっています。

バッジの色から問題のあるリソースをダブルクリックでたどっていくことで、ここからも同じようにパフォーマンス状況まで確認し、問題の原因を特定することができます。

vC Opsの標準の監視項目は、データストアや仮想マシンより上位のリソースを監視します。

3PARのアダプタは仮想マシン/データストアから下位層のリソースを監視しています。

両方のツリーを組み合わせて見ていくことで、上位層から下位層までの関連するトラブル箇所を容易に確認することができるようになります。

④HP 3PARが持つ他のvSphere連携ツールとの役割の違い

下表にて以前から存在する3PARとvSphere環境を連携させるツールであるManagement Plug-in & Recovery Managerと、今回ご紹介したStoreFront Analytics Pack for vCenter Operations Manager(vC Ops アダプタ)の目的・機能を比較してみました。

まとめ

vC Opsにより可能となる仮想ホスト環境を俯瞰した監視方法に3PARのアダプタを追加することで、重要や役割を持つストレージのデバイスや論理構造にまで監視できる範囲を簡単に拡大できますので、vSphere環境のストレージとして3PARをご利用いただければ、より安心して日々の運用ができるようになります。

是非ご利用下さい!!