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あとどのくらい仮想マシンを載せられるか(リソースの残量を知る)〜 VMware vCenter Operations Manager活用法(第1回)

こんにちは、VMwareの塚田です。

今週から始まる連載「VMware vCenter Operations Manager活用法」では、VMware® vCenter Operations Manager (vC Ops)の活用ノウハウを具体的に紹介致します。第1回目のテーマは「現在運用中の仮想基盤へ何台くらい仮想マシンを載せられるのか?」です。

リソースの残り容量を把握する事は意外に難しい

仮想基盤を運用されていると、仮想マシンを後何台くらい基盤へ追加できるか?という事を知りたいと思う事が度々あると思います。そのような時、皆さんはどのような方法で調べますか?

真っ先に思い浮かぶのはvCenter Serverのパフォーマンス チャートだと思います。パフォーマンス チャートは、CPU使用率やメモリの使用量、データストアの使用済み容量と空き容量等、仮想基盤のリソースの最新の利用状況を詳細に把握する事を支援してくれます。また、リソースの統計情報を一定期間アーカイブしてくれるので、過去にさかのぼってリソースの利用状況を調べる事も可能です。

しかし、その便利なパフォーマンス チャートも、仮想基盤に追加可能な仮想マシンの台数については何も教えてくれません。それを知るためには、下に挙げるような手順を経て計算するしか方法がありません。

  1. vCenter Serverのパフォーマンス チャートのデータをエクスポートする
  2. エクスポートしたデータを表計算ソフト等へ取り込んで、以下の情報を算出する
    • 仮想基盤上の仮想マシンの平均的な構成(vCPU数、仮想メモリの容量、仮想ディスクの容量、仮想NIC等)
    • 仮想基盤の仮想マシンの平均的なリソース使用量(CPU、メモリ、仮想ディスク、仮想NIC等)
  3. 算出された仮想マシンの平均的な構成とリソース使用量から、残りリソースで平均的な構成の仮想マシンを何台作成可能か算出

いかがですか?結構な工数がかかりそうですね。また、このような複雑な計算を頻繁に行う事も大変そうですね。

このように、「仮想マシンをあと何台作成できるか?」という一見簡単そうな疑問に答えるのも、実際は結構な工数がかかったり、ある程度の知識が必要だったりする事がご理解いただけると思います。

vC Opsは残り容量を常に分かり易く表示

しかし、「基盤全体のパフォーマンスに影響なく仮想マシンを後何台作成できるのか?」、または「仮想基盤の空き容量はどれくらいか?」とは仮想基盤の運用者であれば常に把握しておきたい基本的な情報の一つだと思います。vC Opsを用いれば、このような基本的な情報も手間をかけずに常に把握することが可能です。

vC Opsは、クラスタ全体のリソースの残り容量を次の2つの観点で仮想基盤の運用管理者へ分かり易く伝えます。

vcops_blog_2_fig1

図1. 仮想基盤の残りリソースを「残り時間」(日数)と「残り容量」(台数)で表示

  • 残り時間(日数)
    • CPU、メモリ、ストレージの容量とI/O数、およびネットワークの各種リソースの内、最も早く枯渇するリソースを特定し、それが枯渇するまでの残り時間を「日数」で表示します。
  • 残り容量(作成可能な仮想マシンの台数)
    • 基盤上の仮想マシンの平均的な構成を算出し、残ったリソースから同じ構成の仮想マシンを何台作成する事が可能か「台数」

リソース毎の枯渇時期も予測し、リソース増強計画の作成を支援

また、vC Opsは先ほど挙げた各種リソース(CPU、メモリ、ストレージの容量とI/O数、ネットワーク)それぞれについて詳細な利用状況のレポートも作成、表示します。その内容は以下の通りです。

  • 枯渇するまでの残り時間(日数)
  • 過去のリソース利用状況(過去2週間)
  • 最新のリソース利用状況(今週)
  • 未来のリソース利用状況の予測(来週から 半年先まで)
vcops_blog_2_fig2

図2. リソース枯渇までの残り時間を把握することが可能

これを参照することにより、運用管理者は最も早期に枯渇しそうなリソースを特定することが可能であり、この情報を元に以下のような対策を取る事が可能になります。

  • リソースの追加計画を作成する
  • 日程上、または予算上の都合によりリソース追加が難しい場合は、仮想マシンの構成を見直してリソースを節約する事を計画する

そして、vC Opsはリソースの追加計画の作成を支援する機能、仮想マシンの構成を見直してリソースの節約を支援する機能も備えています。これらについては、今後の連載において紹介致します。

まとめ

vC Opsは、仮想基盤を運用管理する上で把握しておくべき基本的な情報の1つである、リソースの残り容量を常に計算しています。そして、その結果をいつどのリソースが最も早期に枯渇するか、仮想マシンを何台まで作成可能か、というとても分かり易い形式で管理者へ伝えます。

管理者はvC Opsのダッシュボードを見るだけで、いつまでにリソースを増強すべきか計画を練ったり、仮想マシンの構成を見直してリソースの消費量を抑制する事を検討したりする事が可能になります。

次回以降の連載の内容(予定)は以下の通りです。是非お楽しみにして下さい。

仮想基盤のリソース(キャパシティ?)状況を知る!
~VMware vCenter Operations Manager活用法~

第1回 あとどのくらい仮想マシンを載せられるか?(リソース残量を知る)

vC Ops簡単操作ガイド
執筆者:VMware SE 塚田 大輔