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月別アーカイブ: 2014年1月

プライベートクラウド実現に向けた自動化のニーズ

仮想化によるサーバ統合によりコスト削減を実現し、次のステップとして更なるコスト削減やインフラ管理の効率化のためにプライベートクラウドの実現を模索されているお客様も多くいらっしゃるかと思います。

ここで今一度、クラウドの定義について整理をしてみたいと思います。
米国国立標準技術研究所 (NIST: National Institute of Standards and Technology)によると、クラウドとは以下5つの特徴によって定義(注)されています。

1.オンデマンド・セルフサービス
2.幅広いネットワークサービス
3.リソースの共用
4.スピーディーな拡張性
5.サービスが計測可能であること

上記3.のリソースの共用のように、仮想化によって実現できることがクラウドの特徴として定義されている項目もありますが、仮想化しただけではクラウドの要件を完全に満たすことはできません。
サービス提供者を介さずにオンデマンドでコンピューティングリソースの提供を可能にするために必要な要素が自動化です。また、需要に応じてスピーディーにインフラの拡張/縮小させるためにも自動化が必要となります。
つまり、クラウドを実現するためには自動化というのは欠かせない要素となるわけです。

自動化と一口に言っても、いくつかのフェーズに分けて実装を進めます。
以下の図にありますとおり、クラウドの自動化に向け5つのフェーズに分けて進めます。

Blog2

本ブログではVMwareが提供するITプロセスの自動化/オーケストレーションを実現するためのツールであるvCenter Orchestratorを使った自動化の進め方について全5回に分けてご紹介していきます。

Orchestratorは非常に汎用的なツールですので、5つの全てのフェーズで利用可能ですがフェーズ1の自動化、フェーズ2の統合化に絞ってご説明をしていきます。

次回以降は以下の内容を予定しています。

2回目:vCenter Orchestratorのアーキテクチャ
3回目:vCenter Orchestratorを使ってみる(1)-フェーズ1を想定した使い方
4回目:vCenter Orchestratorを使ってみる(2)-フェーズ2を想定した使い方
5回目:vCloud Automation Centerとのインテグレーション

(注)http://www.ipa.go.jp/files/000025366.pdf

押さえておきたいvSphere の基本~ネットワーク編 第1回~

押さえておきたいvSphere の基本」のネットワーク編として、仮想化環境におけるネットワークの基本を3回に分けてご紹介していきます。第一回は一般的な仮想スイッチの役割と機能及び、vSphere Standardエディションで使用できる標準スイッチ(vSphere Standard Switch 以下vSS と表記)について、分散スイッチ(vSphere Distributed Switch 以下vDS と表記)との差異を中心に解説します。

仮想スイッチは、仮想マシンと物理ネットワークを接続するためハイパーバイザ内に作成されたL2 スイッチとして、サーバ仮想化環境での導入が進んでいます。サーバの仮想化に比例して、仮想スイッチの導入も進んでおり、下記のグラフから既に2012 年の時点でデータセンターにおけるアクセスポート(サーバが接続されるスイッチのポート)数で、仮想スイッチの提供するポート数が、物理スイッチの提供するポート数を上回っていることが分かります。

vsphere-nw-part1-01

また、仮想化環境において仮想スイッチは、仮想マシンを最初に接続するネットワーク機器となり、仮想マシンのトラフィックを集約する最初のポイントとなります。このことから、仮想スイッチは単に物理的なネットワークインターフェイスを共有させるだけではなく、下記ネットワーク関連機能の実装に、物理スイッチ以上に最適なポイントということができます。

・ネットワークポリシー(セキュリティ及び帯域制御)の適用
・ネットワーク統計情報の収集
・ネットワークトラフィックのモニタリング

このような背景から、今まで物理スイッチで実装してきた機能の多くを仮想スイッチでも実装してきています。また、パイパーバイザーと同様に集中管理可能であり、x86 ベースの豊富な機能といった仮想化環境特有の特徴を持っています。仮想スッチのアーキテクチャを表したのが下記の図となります。仮想マシンと物理ネットワーク機器の間に入り、ネットワーク機能を提供します。

vsphere-nw-part1-03

仮想マシンは仮想NIC を持ち、IP 及びMAC アドレスは仮想NIC に割り当てられます。この仮想NIC が接続されるのが、仮想スイッチ上にある仮想マシン用ポートグループとなります。物理スイッチと接続されるホスト上の物理NIC は、固有のIP アドレスを持たず トラフィックをバイパスするケーブルと同等の役割となります。この他に、ホスト管理、vMotion、iSCSI、NFS、FCoE、Fault Tolerance、VSAN、などのESXi サービスのトラフィックを処理するためにホスト固有のIP を持つVMkernel ポートがあります。

vsphere-nw-part1-04

なお、ネットワーク仮想化環境で提供されるVXLAN 論理ネットワーク(NSX では論理スイッチ、vCNS ではVirtual Wire と呼ばれる)は、仮想スイッチ上に仮想マシン用ポートグループとして作成されます。また、VXLAN トンネルを終端するVTEP(VXLAN Tunnel End Point)の実態はVMkernel ポートであり、VXLAN 構成時にVMkernel ポートが自動的にホスト上に作成されます。

VMware vSphere の実装では2種類の仮想スイッチがあります。vSphere Standard エディションで使用可能なホスト単位のネットワークを提供する標準スイッチ(vSS)、vSphere Enterprise Plus エディションで使用可能なデータセンター単位のネットワークを提供する分散スイッチ(vDS)です。ホスト単位でネットワークを構成し、分散スイッチ(vDS) が有する機能を使用する要件がない場合は標準スイッチ(vSS)のみで構成をとることが一般的です。L2 スイッチに求められる基本的なVLAN 機能や、標準的なチーミングを標準スイッチ(vSS)を用いて実装することが可能となります。

VLAN 構成及び設定については、「VLAN configuration on virtual switches, physical switches, and virtual machines (1003806)」、チーミング構成及び設定については、「NIC teaming in ESXi and ESX (1004088)」に解説があります。標準スイッチ(vSS)、分散スイッチ(vDS)の機能については下記表を参照ください。

vsphere-nw-part1-05

表の中で、(5.1)等の括弧内に書いてある番号が、新機能として実装されたvSphere のバージョンとなり、水色のセル部分が分散スイッチ(vDS)固有の機能となります。特に管理、トラフィック制御、及びネットワーク仮想化に伴い必要とされる各種機能が分散スイッチ(vDS)に実装されており、下記のような要件がある場合には分散スイッチ(vDS)の実装が適していると言えます。

・複数のホストで使用するネットワークを効率的に管理する
・広帯域ネットワーク(10G 以上)に各種トラフィックを集約して使用する
・ネットワーク仮想化(VXLAN ネットワーク)の展開を予定している

次回「押さえておきたいvSphereの基本」ネットワーク編第2回目は、スケーラブルで高機能なネットワークを構築する 〜分散スイッチ編〜 という題目で、上記ポイントを中心にお送りします。

「押さえておきたいvSphereの基本」
~ストレージ編~
1.マニュアル操作でストレージ環境を最適化
2.ストレージと連携してパフォーマンスを最大化
3.優先度の定義付けと自動化

~ネットワーク編~
1.ホスト単位でネットワークを構築する 〜標準スイッチ編〜
2.スケーラブルで高機能なネットワークを構築する 〜分散スイッチ編〜
3.仮想化環境でL3-L7 サービスを提供する 〜vCloud Networking and Security〜

~可用性編~
・物理リソースの有効活用と仮想マシンの最適配置~DRSとリソースプール編~
・システム障害に備える仕組み~vSphere HAとFT編~

vSphere 5.5へのアップグレード

vSphere 5.5 へのアップグレードについて その2 ~ ESXi 編 ~

全2回でお送りする vSphere 5.5へのアップグレードに関するブログ、その2はESXi編です。
その1 vCenter Server編はこちら

前回お伝えした通り、vSphereのアップグレードには、以下の段階的な工程があります。 Upgrade Step
今回は、ステップ3〜5についてお伝えしていきます。

 

ステップ3(ESXi) のポイント:

  • ESXi 5.5のハードウェア要件については、[vSphereのアップグレード]のドキュメントの[ESXiのハードウェア要件] を必ず参照して下さい。特にハードウェアの[VMwareの互換性ガイド]は必ず確認してください。以前のバージョンが動作したから5.5でも動作するだろう、と憶測するのは危険です。その他、ESXからESXiへアップグレードする際の注意点や、必要な事前確認項目の詳細については、[ホストのアップグレードの準備]を参照してください。
  • ESXi5.5へのダイレクトアップデートが可能なのは、ESX/ESXi 4.0以上です。ESX/ESXi 3.5からのアップグレードを実施する場合は、1度ESX/ESXiを4.xへアップグレードする必要があります。
  • ESXiの構成が比較的シンプル、かつホストの台数が少ない場合には、アップグレードではなく新規インストールのほうが適している場合があります。
  • 実際のアップグレードでは、CD/DVD/USBを使用する方法や、スクリプトによるアップグレード、vSphere Update Managerを使用する方法などがあります。それぞれの詳細については、[ESXi5.5のアップグレードのオプション]を参照してください。
  • esxcliコマンドを使用してESXiをアップグレードする場合は、VIB、イメージプロファイル、およびソフトウェアデポについて理解している必要があります。これらの詳細については、[VIB、イメージプロファイル、およびソフトウェアデポ]を参照してください。
  • ホストが複数台あり、かつクラスタ環境であれば、アップグレード対象のホスト上から仮想マシンをvMotionで移動させ、ホスト上で仮想マシンが稼働していない状態にしてからESXiのアップグレードを実施する、ローリング・アップグレードを推奨します。ローリング・アップグレードを実施することで、アップグレードに伴うダウンタイムを回避することができます。またUpdate Managerを使用すると、自動的にローリング・アップデートが実施されます。
  • vSphere Install Components

 

ステップ4(仮想マシン) のポイント:

  • vSphereのアップグレートにおいて、仮想マシン側でアップグレードが必要となるのは、①VMware Tools と、②仮想マシンのハードウェアバージョン の2点です。
  • ①VMware Tools や ②仮想マシンのハードウェアバージョン の互換性や、その他アップグレードの詳細については、[仮想マシンのアップグレード]を参照してください。
  • vSphere Install Components
  • 必ず ①VMware Tools のアップグレードを先に実施し、次に ②仮想マシンのハードウェアバージョン をアップグレードしてください。
  • これらのアップグレードは、実際には任意ですが、常にESXiと互換性がある中での最新バージョンにしておくことを推奨します。

 

ステップ5(VMFS) のポイント

  • VMFS-3とVMFS-5の相違点については、[VMFS5 の VMFS3 との相違点]を参照してください。
  • VMFS-5からVMFS-3へのダウングレードはできません。
  • VMFS-5へのアップグレード後は、ESX/ESXi5.0以前のバージョンからはアクセスできなくなります。
  • VMFS-3からアップグレードされたVMFS-5データストアと、新規作成もしくはフォーマットされたVMFS-5データストアでは、仕様が異なる部分があります。詳細は[VMFSデータストアのアップグレード] を参照してください。
  • アップグレードの方法としては、ストレージを準備し、新しい VMFS-5 データストアを作成して、既存の仮想マシンを Storage vMotion で新しい VMFS-5 データストアへ移行する方法を推奨します。
  • VMFS-5へのアップグレードは、vSphere Web ClientやvSphere Clientから、オンラインのまま実施することも可能です。
  • vSphere Install Components

vSphere 5.5へのアップデート、第2回はステップ3(ESXi)とステップ4(仮想マシン)、ステップ5(VMFS)についてご紹介しました。vSphere環境のアップグレードは、作業前の事前確認と事前準備が重要です。繰り返しになりますが、アップデートに際しては必ず[vSphereのアップグレード]ドキュメントをご一読ください。

押さえておきたいvSphereの基本~ストレージ編 第1回~

皆様こんにちは!
先週お伝えしたとおり「押さえておきたいvSphereの基本」と題して、仮想環境をご利用するにあたり押さえておきたい機能、ポイントをストレージ、ネットワーク可用性に分けてお伝えしておきます。
初回はストレージ編です。vSphere 環境に限りませんが、ストレージはシステムを稼動させる上で非常に重要なリソースの1つとなるため、ストレージ選定において、容量、可用性、パフォーマンス、コストなどを検討する上で重要なポイントとなります。そこでvSphereが持っているストレージ関連の機能で、どのようなことが実現できるかご紹介していきます。今回は第1回目ということで Standard エディションや標準的に利用できるストレージに関する代表的な機能を3つご紹介致します。

・ストレージ環境を最適化にするファイルシステム~VMFS~
仮想化環境では、物理サーバ(ESXi)とストレージ(ボリューム)の関係が1 : 1となるような形で導入いただくことも可能ですが、m : nとなるように共有ストレージと併せて導入していただくと、システムの運用効率や可用性を高めていただくことができます。

shared-Storage
 

図1 ESXiとストレージのイメージ
m:nのような環境を構成するためには、複数のESXiサーバが同じボリュームに同時にアクセスする必要があります。 FCやiSCSIを使用した共有ストレージ(ブロックデバイス)環境ではVMFSと呼ばれる共有可能なファイルシステム(Virtual Machine File System )を提供しており、このVMFS でフォーマットされた領域に対して複数のESXiホストからアクセス可能としております。ファイルシステムを複数のESXiホストから共有している以上、整合性を保つ何かしらの”仕組み”が必要になってきますが、VMFSの場合SCSI-2のディスクリザベーションを利用して排他制御を実現しています。

共有ファイルシステムといっても特に難しい設定はなく、それぞれのESXiからマウントするだけとなっておりますので、特殊な設定等はなく簡単に実装できてしまいます。ちなみにこの排他制御、標準のVMFSではLUN単位に動作しますが、規模等によってはさらに効率よく実施するための仕組み/VAAIをハードウエア側(ストレージ)と協力して実装しております。(その点は次回に触れていきます。)その他、ファイルシステムの拡張性ももちろん兼ね備えております。仮想環境に関してはディスク容量の拡張が頻繁に行われる傾向がありますがハード側(ストレージ側)における動的拡張の後VMFSのファイルシステム拡張も動的に行えますので拡張作業も安心ですネ。

パフォーマンスでも様々な工夫がされており、特徴的なのがVMFSのブロックサイズです。
一般的にフィルシステムでフラグメントが多発している状況では、連続領域にファイルが配置されていないためI/Oリクエストが複数ブロックに分断され性能劣化の可能性がありますが、VMFSのブロックサイズ(1MB)は一般的なゲストOSのブロックサイズと比較してかなり大きく、ブロック境界を跨ぐ機会が少ないため、仮にVMFS 自体にフラグメントが発生していても性能劣化の影響が少ないです。このようにVMFSは地味な存在ですが、仮想環境をより安心にご使用していただくため大きな役割を担っております。

・より多くの仮想マシンを配置するための工夫~シンプロビジョニング~
様々なストレージ関連の製品で実装されていることもあり、”シンプロビジョニング”という言葉を聞いたことある方も多いかと思います。 一般的にシンプロビジョニング機能を利用していただくと、実際に利用可能な容量以上のボリュームを予め作成できるようになるため、将来の容量増加の見込みがつかないシステムなどに対し、使用していない容量の初期投資を抑えることが可能になります。

例えば、5年間運用するためにディスクサイズを100GB と算出した仮想マシンを10 台作成するとします。本来であれば、約1TB の容量が必要になりますが、1 年間運用した結果、それぞれの仮想マシンは平均20GB ほどしか消費しなかったとすると、導入時200GB 準備すればよかったことになります。ストレージのシンプロビジョニング機能を利用すれば、計画的な増設が可能になります。また、仮想ディスクをシンプロビジョニング形式で作成することにより、約1TB の容量に対して、ディスクサイズを100GB を想定した仮想マシンは10 台以上配置することが可能になり未使用の割り当て領域が削減され、効率的にストレージ容量を使用できるようになります。

 

図2シンプロビジョニング:シンで作成された仮想マシンは使用領域のみストレージ側で消費されている
特に仮想環境では導入当初は小さく始め、その後拡張していく傾向があります。vSphereのシンプロビジョニングを使用して、小さく始めて、必要があれば拡張していくという方式も可能となります。このvSphereのシンプロビジョニング機能も、全てのエディションでご使用いただけます。

・ストレージにおける仮想マシン配置の最適化~Storage vMotion~
仮想環境では、仮想マシンの増加等で構成変更が頻繁に発生する傾向にあります。その際仮想マシンのストレージ配置等構成変更が多く発生するのも仮想環境の特徴のひとつです。仮想マシンはストレージ上のボリューム(LUN等)に格納されておりますが、仮想マシンが増えていくと、容量が枯渇したり、IO競合が多く発生する可能性がありますので、将来的に仮想マシンの配置を変える可能性が高いことも考慮する必要があります。そこでvSphereでは仮想マシンの配置変更をオンラインで実施するための機能”Storage vMotion”を提供しております。

 

図3 Storage vMotionのイメージ 異なるストレージへ仮想マシンをオンラインで移行
Storage vMotionの特徴としては仮想マシンを止めずに仮想マシンを配置しているストレージを変更できます。例えばFCストレージからiSCSIストレージへの移行も可能です。ストレージの容量が足りなくなってきたり、IOの激しい仮想マシンが他の仮想マシンに影響を及ぼす様であれば、IOの負荷分散として仮想マシンの配置変更をオンラインで実施できます。操作も以下のとおり数ステップでできてしまうので非常に簡単です。

Storage vMotionの操作
移行する仮想マシンを選んで「移行」を選択

「データストアの変更」を変更。ここで「ホストの変更」を選択するとvMotionになります

仮想マシンの移行先を選択します。

「終了」を押せばStorage vMotionが開始されます。

仮想環境では複数のシステムが物理的なリソースを共有している関係上、運用フェーズで仮想マシンの配置変更を実施することが多くなるかと思います。このStorage vMotionでシステムを止めずに仮想マシンの配置を変更できることは、私も通常業務で大変助かっております!

今回はvSphere Standard エディションで提供しているストレージに関する代表的な機能を3つご紹介させていただきました。今回ご紹介した機能、VMFSやシンプロビジョニング機能はエディションに関係なく標準的に実装されている機能です。Storage vMotionに関してはStandardエディションから実装されている機能になりますが、どの機能も仮想環境におけるストレージを下支えする重要な機能となっております。次回「押さえておきたいvSphereの基本」ストレージ編第2回目は、~ストレージと連携しパフォーマンスを最大化~するという題目でお送りします。

VMware青山健二/中村朝之

「押さえておきたいvSphereの基本」
~ストレージ編~
1.マニュアル操作でストレージ環境を最適化
2.ストレージと連携してパフォーマンスを最大化
3.優先度の定義付けと自動化

~ネットワーク編~
1.ホスト単位でネットワークを構築する 〜標準スイッチ編〜
2.スケーラブルで高機能なネットワークを構築する 〜分散スイッチ編〜
3.仮想化環境でL3-L7 サービスを提供する 〜vCloud Networking and Security〜

~可用性編~
・物理リソースの有効活用と仮想マシンの最適配置~DRSとリソースプール編~
・システム障害に備える仕組み~vSphere HAとFT編~

vSphere 5.5 へのアップグレード

vSphere 5.5 へのアップグレードについて その1 ~ vCenter Server 編 ~

2014年5月21日に vSphere 4.x(vCenter Server 4.x、および、ESX/ESXi 4.x)のジェネラル サポートが終了となります(詳細は、弊社ウェブサイトのVMware サポートポリシー販売終了(エンド オブ アベイラビリティ)タブにある製品のライフ サイクル マトリックス(PDF)を参照してください)。

そこで、2回にわたり「vSphere のアップグレード」のドキュメントの参照ポイントについてご紹介します。

アップグレードを計画する上で、最初に行う必要があるのは、既存のハードウェアや関連ソフトウェア(特に vCenter Server や Update Manager で利用しているデータベース) が vSphere 5.5 でサポートされているかを確認する事です。

それぞれ以下のサイトで確認の上、必要な場合は、ハードウェアのリプレイス (32bit CPU を搭載したサーバの場合) や、関連ソフトウェアのアップグレードを行ってください。その後、vSphere 5.5 へのアップグレード作業を開始してください。

 

vSphere のアップグレードには次の様な段階的な工程があります。
Upgrade Step

ステップ1(vCenter Server) のポイント:

ステップ2(Update Manager)のポイント:

  • Update Manager を使用している場合、vCenter Server を 5.5 にアップグレードした後に、Update Manager も 5.5 へアップグレードする必要があります。詳細は「vSphere のアップグレード」のドキュメントの「Update Manager のアップグレード (サブトピック含め)」を参考にしてください。
  • Update Manager の使用権はvSphereに含まれており、ESX/ESXi ホストへのパッチ適用、および、アップグレード、仮想マシンの VMware Tools、および、仮想ハードウェア バージョンのアップグレードの管理が可能で、手作業でのパッチ適用やアップグレードを実施する際の人的ミスを回避するのに非常に有益な製品です。今までご使用になられていない場合は、vSphere 5.5 へのアップグレードを期に 、是非、Update Manager の新規導入もご検討ください。
  • Update Manager

 

今回は、ステップ1(vCenter Server)とステップ2(Update Manager)の「vSphere のアップグレード」のドキュメントの参照ポイントについてご紹介しましたが、アップグレードに際しては必ず「vSphere のアップグレード」ドキュメントを事前にご一読される事をお勧めします。

次回は ~ vSphere ホスト (ESXi) と仮想マシン編 ~ として、ステップ3からステップ5の「vSphere のアップグレード」のドキュメントの参照ポイントについてご紹介する予定です。

「押さえておきたいvSphereの基本」連載開始します

みなさんこんにちは!
いつもVMware Japan Blogをご覧いただきありがとうございます。
本ブログですが、新製品情報を中心に更新しておりますが、
日頃vSphereをご利用されているユーザ様やパートナー様より

-vSphereにおけるエディション選択のポイントを教えてほしい
-各エディションにおける各機能の設定や操作方法を書いてほしい

等ご意見をいただいております。

ご存知のとおりvSphereには多くの機能があります。
http://www.vmware.com/jp/products/vsphere/compare.html

それぞれの機能が、何の為の機能なのか?どのような使い方をするのか?設定方法は?等
全部把握するには少し時間がかかってしまいますよね。
そこで「押さえておきたいvSphereの基本」と題して
今後vSphereを使用、提案するにあたりまずは押さえておきたい技術的な内容を
約3ヶ月にわたり毎週月曜連載します。

予定している内容は、ストレージ編、ネットワーク編、可用性編として
各分野のエキスパートが執筆担当させていただきます。

「押さえておきたいvSphereの基本」 1月20日(月)から毎週月曜更新!
~ストレージ編~
1.マニュアル操作でストレージ環境を最適化
2.ストレージと連携してパフォーマンスを最大化
3.優先度の定義付けと自動化
執筆担当:青山健二、中村朝之

~ネットワーク編~
1.ホスト単位でネットワークを構築する 〜標準スイッチ編〜
2.スケーラブルで高機能なネットワークを構築する 〜分散スイッチ編〜
3.仮想化環境でL3-L7 サービスを提供する 〜vCloud Networking and Security〜
執筆担当:岩渕友裕、下村京也

~可用性編~
・システム障害に備える仕組み~vSphere HAとFT編~
・物理リソースの有効活用と仮想マシンの最適配置~DRSとリソースプール編~
執筆担当:安齋宗一郎、岡野浩史

これからvSphereを勉強する方はもちろん、長くvSphereに
携わってる方も、ちょっとした技術情報としてご活用いただければ幸いです。
どうぞお楽しみに!

互換性ガイドの参照方法について

VMware製品を導入する上で、どのソリューションが、「どのプラットフォーム上で稼働サポートをするのか」や「ゲストOSとして何をサポートするのか」を調べるためには、互換性ガイドの参照が欠かせません。

今回は、互換性ガイドの調査方法について紹介いたします。

1.互換性ガイドには大きく3つのカテゴリがあります。

ⅰ.システムの互換性ガイド・・・稼働システム/サーバ、サポートゲストOS、サポートホストOS 等の互換性が確認出来ます。

ⅱ.プロダクト互換性ガイド・・・VMware製品のバージョンの組み合わせ、サポートデータベース、アップグレードパスが確認出来ます。

ⅲ.パートナー製品との互換性ガイド・・・パートナー製品との互換性やサポート状況を確認できます。

 

1つの例として、ESXi5.5でサポートされるMicrosoftのゲストOSについて調べ方をご紹介します。

1.システムの互換性ガイドから「ゲストOS」を選択します。

2.Productとして「ESX/ESXi」、Release Versionとして「5.5」、OS Vendorとして「Microsoft」を選択します。

ここで、必要であれば「OS Family」等の細かな属性を指定することも可能です。

3.最後に「Update and View Results」で一覧が表示されます。

仮想化を導入する上で、稼働プラットフォームやサポートゲストOS等の情報は必須となりますので、是非活用ください。