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月別アーカイブ: 2013年12月

今回は、オンラインハンズオンラボをより便利に利用するテクニックついて記載します。
ラボの登録がまだの方は、こちらを参照しアカウント作成をお願いします。

テクニック1:マニュアルやコンソールの表示位置を変更
下記の画面キャプチャの通り、アイコンを操作することでコンソールやマニュアルの表示位置を自由自在に移動する事ができます。ディスプレイの画面サイズが小さい場合には特に有効です。

テクニック2:マニュアルを外部デバイスに表示
下記の画面キャプチャの通り、”SPLIT SCREEN” をクリックすると、外部デバイス(タブレット端末など)にマニュアルのみを表示する2次元バーコード及びURLが表示されます。マニュアルを表示させたいデバイスで、2次元バーコードをスキャンするか、表示されたURLに直接アクセスすることで表示されます。これを利用することでディスプレイを全画面で占有でき、オペレーションしやすくなります。

テクニック3:目次の利用
下記の画面キャプチャの通り、目次を利用することで、ラボの内容が把握でき、目的のラボのみを実行することができます。表示されているモジュールは、独立しておりはじめから実施する必要はありません。ラボを開始したモジュールをクリックすることでマニュアルも該当箇所にジャンプする仕組みになっております。

テクニック4:表示言語の変更
ラボの手順にはありませんが、Web ブラウザでオペレーションする日本語対応された製品は日本語での表示が可能です。日本語環境で製品を操作してみたい方におすすめです。
注1)中には日本語表示できないラボも有るかもしれませんが、その場合はご了承ください。
注2)マニュアル内の画面キャプチャは、日本語表示できません。あらかじめご了承ください。

下記は、Firefox での言語表示変更の手順です。
Step1:ブラウザのオプションを選択

Step2:Languages の Chooseボタンをクリック より言語を選択

Step3:AddボタンをクリックしJapanese を追加
Japanese を追加、OKボタンを押し、Option画面を閉じた後、一旦 Webブラウザを閉じます。再度起動すると、日本語表示されているはずです。

テクニック5:ラボを開始する前にその内容を知りたい。
ラボの概要は、現状英語表記となっておりますので和訳したリストを準備しました。
こちらリストより、目的のラボを簡単に探すことができます。
このリストの概要欄に記載された項番は、ラボ内のモジュールに相当しており、それぞれのモジュールの概要、所要時間、難易度が分かるように記載しております。

ラボには、一意のIDが割り振りされております。ラボの概要や、ラボ内で体感可能な製品を確認後、一意のラボIDを下記の画面キャプチャの通り検索して下さい。

vSphere 5.5 の新機能紹介 VMware Virtual SAN その3

前回、その2では、ストレージポリシーを利用した仮想マシンのSLAの管理についてご説明しました。今回は、Virtual SANの読み書き、及び障害時の動作についてご説明します。

書き込み処理

 許容障害数=1 で作成された仮想マシンを例にとってご説明します。このポリシーを適応され作成された仮想マシン(仮想ディスク)は、VMDKファイルが2つのホスト内のHDDに分かれて配置されます。

1. 上記ケースでは、ホストH1とH2にVMDKファイルが配置されています。その際、このオブジェクトに対するオーナーが決まります(上記例ではH1)
2. 仮想マシンはオブジェクトオーナであるH1に対し、書き込みの要求を発行します
3. オブジェクトオーナーであるH1は書き込み要求を二つ作成し、H1 とH2 に対して発行します
4. 各ホストのSSD上で「準備」が完了すると、それぞれ「ACK」を返します(ライトバック動作となります)
5. オーナーはH1、H2からの「ACK」を受け取るとIO完了を仮想マシンへ通知、仮想マシンでの書き込み処理が完了します
6. SSD内のキャッシュは数秒間蓄積された後、HDDへディステージされ、SSD領域から削除されます

読み込み処理

上記と同じ仮想マシンでの読み込み処理について説明します。

1. 仮想マシンはオブジェクトのオーナーであるH1に対し、読み込みの要求を発行します
2. オブジェクト(VMDK)はある容量毎に読み込みを実行するホストがあらかじめ決められています(上記例ではH2)*
3. H2のキャッシュにヒットした場合はSSDから読み込みます
4. キャッシュミスした場合はHDDから読み込まれ、SSDにキャッシュされます
5. 読み込んだ内容がH1に返ります
6. 仮想マシンの読み込み処理が完了します

※このアルゴリズムにより、同一領域が複数のSSDにキャッシュされることが無くなり、SSDの利用効率が最大化します。

障害及びホストメンテナンスに関して

 ディスク障害時やホスト障害時の仮想マシンの可用性、さらにはホストのメンテナンス時の考慮事項と具体的なオペレーションについてご説明します。

ディスク障害
 Virtual SANを構成するHDD 1 台が障害を起こした場合、適応されたストレージポリシーに従って仮想マシンの可用性が担保されます。この場合デフォルトである、許容する障害数=1 以上で作成された仮想マシンに関しては連続稼働が担保されます。

 障害を起こしたHDDがエラー状態でオペレーション継続不能な状態に陥った場合、ホストは即座に復旧処理を開始します。上記の場合は薄青の仮想ディスクに対し復旧処理を開始し、以下のような状態となります。


”障害を起こしたHDDがエラー状態でオペレーション継続不能な状態” というのが実はミソです。上記したとおりHDDの障害が永久障害と判断される場合は即時復旧となりますが、例えばHDDの状態が分からない様な場合(疑似障害発生のためHDDを抜いた場合など)、ホストはコンポーネントの一時障害か永久障害か区別が付かないため下記ホスト障害同様、一定時間デバイスが復帰するのを待つ動作に入ります。HDDの復旧処理は重い処理であるため、一時障害で戻ってくるのであればそれを待つアルゴリズムになっているということです。

ホスト障害時
 ホスト障害時の仮想マシンの可用性は、vSphere HA(ホストの可用性)とVirtual SAN(ストレージの可用性)で担保されます。例えば、vSphere HAとVirtual SANを利用した以下のようなクラスタで、一番右のホストが障害でストップしてしまった場合を考えます。

上記で影響を受けるのは、以下のオブジェクトです。
 障害を起こしたホスト上で稼働する仮想マシン
 障害を起こしたホスト内に存在する仮想ディスク
  薄青・・・3面ミラー構成
  薄緑・・・2面ミラー構成

この場合、以下のようになります。

1. 障害を起こしたホスト上稼働していた2つの仮想マシンは、レプリカディスクを利用して他のホストで起動する(vSphere HA)
2. 一定時間経過してもホストが復帰しない場合*、ストレージポリシーに従い仮想ディスクの再配置を行う(Virtual SAN)

 ※2の一定時間に関しては、ホストの詳細設定VSAN.ClomRepairDelayパラメータで定義されており、デフォルト値は60分となっています。

ホストメンテナンス・削除時
 通常のクラスタ環境同様、ホストをメンテナンスモードに変更します。このオペレーション時、以下のような確認画面が表示されます。オプションは以下の3つがあります。このオプションを利用することにより、管理者の意図した形でかつ安全に、ホストをVirtual SANから取り外すことが出来ます。なお、この作業は、必ずvSphere Web Clientで行ってください。vSphere Clientではサポートされません。

・アクセシビリティの確保(デフォルト)
 該当ホストをVirtual SANデータストアから外しても仮想マシンの動作に問題ない場合、仮想ディスクの待避は行いません。ホストへのパッチ適応や一時的なシャットダウンなど、ホストをメンテナンスしたい時に利用するオプションです。このオプションを選択すると、ストレージポリシーに違反する仮想マシンが出てくる可能性があります。このため、恒久的にホストを削除する場合には適さないオプションです。

・全データの移行
 該当ホスト内の仮想ディスクを他のホストへ待避します。多量のデータ転送が発生するため、メンテナンスモードに移行するまでの時間が長くなります。恒久的にホストをVirtual SANから削除する際に適するオプションです。

・データの移行なし
 仮想マシンの稼働にかかわらず、仮想ディスクのデータ待避を行いませんので仮想マシンが仮想ディスクへアクセスが出来なくなる可能性があります。

まとめ

 3回に渡りVirtual SANについてご紹介を行いました。Virtual SANは安価なホストローカルのストレージを利用する、拡張性に富んだストレージの新機能です。現在PublicBetaという位置づけですが、将来のFullサポートを視野に入れ、是非この段階での評価をご検討下さい。

Virtual SAN Public Beta登録サイト
http://www.vmware.com/vsan-beta-register.html

vSphere 5.5 の新機能紹介 vSphere Data Proteciton Advanced(VDPA)

今回は、vSphere のバージョン5.1 より導入されているバックアップとリカバリソリューションvSphere Data Protection Advanced(VDPA) に焦点を当て、先日発表されましたバージョン5.5 で追加された新機能・特徴の概要をご紹介します。

VDPA は、先日ご紹介させていただいたおりますVDP を機能拡張させたバックアップソリューションになります。VDP は、vSphere Essential Plus および上位エディションにバンドルされておりますが、VDPA はバックアップ対象の仮想マシンをホストしているCPU 単位のライセンス購入が必要となります。
ライセンスの追加や割り当ては、”構成”タブより実施します。

図1. ライセンスの登録と割り当て
VDP とVDPA の機能比較は、以下のようになります。

(1) 平均的な仮想マシンサイズおよび日次更新率をもとに60 日間保持として算出
(2) アプライアンスあたりのサポートされる保護対象仮想マシン数の上限数は、VDP 100 VMs, VDP Advanced 400 VMs

図2. VDP とVDP Advanced の比較
バージョン5.5 で追加されたVDPA の主な新機能は以下となります。(VDP と共通される新機能はこちらをご参照ください)

1. バックアップ データ レプリケーション
2. Microsoft SharePoint 対応エージェント
3. EMC Data Domain システムへのバックアップ
4. 自動バックアップ検証機能

それぞれの機能について見ていきましょう。

1. バックアップ データ レプリケーション
VDP 5.5 では、レプリケーション機能が新たに追加されましたが、送信先としてEMC Avamar のみをサポートしております。VDPA 5.5では、EMC Avamarだけではなく、VDPAも送信先として利用いただけるようになります。

VDPA へのレプリケーションジョブは、”レプリケーション”タブで作成します。レプリケーションジョブは、バックアップジョブに含まれるクライアント(仮想マシン)すべてもしくは、個々に選択することが可能です。

図3. レプリケーションジョブの作成ウィザード
レプリケーションが完了すると、送信先に設定しているVDPA の”リストア”タブにクライアント名が表示され、レプリケーション先でクライアントのリストアが可能になります。

図4. 送信先のVDPA での”リストア”タブ
2. Microsoft SharePoint 対応エージェント

VDPA 5.5 では、5.1 で提供していたExchange やSQL エージェントに加え、SharePoint のエージェントも追加されました。
各アプリケーションのエージェントは、”構成”タブよりダウンロードが可能になっており、アプリケーションを実行する仮想マシンにインストールします。

図5. 各アプリケーションエージェントのダウンロードリンク
各アプリケーションエージェントをインストールする際、VDPA の仮想アプライアンスのホスト名を入力して、アプリケーションのバックアップを取得できるようにします。
アプリケーションのバックアップジョブは、イメージバックアップ同様に”バックアップ”タブから、”新しいバックアップジョブの作成”ウィザードを利用します。

図6. “新しいバックアップジョブの作成”ウィザード
3. EMC Data Domain システムへのバックアップ

VDPA 5.5 では、バックアップデータを仮想ディスクファイル(vmdk) だけではなく、EMC Data Domain システムへ保存することが可能になりました。Data Domain と連携させることで、VDPA にさらなるスケールとパフォーマンスを提供します。
VDPA からData Domain へのバックアップデータの転送効率を最大化するためにDD Boost を利用することが可能です。また、バックアップデータは、Data Domain アプライアンス内でグローバルに重複排除されるため、VDPA が複数あるような環境では、非常に有効です。

 

図7. Data Domain とVDPA の連携
Data Domain をバックアップデバイスとして追加するには、VDPA のWeb コンソールの”ストレージ”タブから実施します。VDPA のWeb コンソールにアクセスするためには、ブラウザより次のURL にアクセスします。
https://<VDPA のIP アドレス もしくは ホスト名>:8543/vdp-configure/

図8. VDPA のWeb コンソール
Data Domain を追加すると、バックアップジョブ作成時に保存先として、Data Domain Storage を選択できるようになります。

図9. バックアップジョブ作成時の保存先の選択
4. 自動バックアップ検証機能

取得されたバックアップデータが有効なものか、本当にリストアが必要になる前に確認しておくことは、RPO やRTO の観点で非常に重要になります。
VDPA 5.5 では、取得されたバックアップデータが有効かを、自動的に検証する機能を提供しております。

デフォルトでは、ゲストOS とのハートビートが検証のために使用され、オプションでゲストOS 上に配置されたスクリプトを実行させることが可能です。
この機能を利用するためには、仮想マシンに最新バージョンのVMware Tools がインストールされていることが必要になります。

バックアップ検証ジョブは、”リストア”タブの”バックアップ検証”より作成します。

図10. バックアップ検証ジョブの作成ウィザード
自動バックアップ検証では、以下のような一連の動作が自動で実行されます。
1. テンポラリの検証用仮想マシンが作成され、バックアップデータがリストアされます。
2. リストアされた仮想マシンが起動されます。起動前に仮想マシンのNIC は無効化されています。
3. OS 起動後、VMware Tools とのハートビートが検証されます。
4. オプションでスクリプトの実行が検証されます。
5. テンポラリで作成された検証用仮想マシンの電源がOFF され、削除されます。

自動バックアップ検証の結果は、vCenter の”タスク”や”イベント”、VDP プラグインの ”レポート”タブ、Email レポートなどで確認可能です。

図11. “レポート”タブでのバックアップ検証結果の確認
まとめ
VDP Advanced は、VDP からのアップグレードが可能であり、お客様の環境に応じた導入が可能になっております。中規模程度のvSphere 環境に理想的なバックアップおよび、リカバリソリューションを提供します。

関連エントリー:ハンズオンラボのガイドその1〜ご自宅や会社で VMware 製品のラボができます〜

今回は、VMware 製品をオンラインで扱えるハンズオンラボをご紹介させて頂きます。
このハンズオンラボは、VMwareが提供する仮想化・クラウドソリューションを実際に使って稼動する大規模なクラウド型システムです。VMwareの最新の製品や機能、ソリューションをお持ちのパソコンの WEB ブラウザからオンデマンドで体感頂けます。
もちろん無償提供で、日本語でのラボも18種類ご用意しております。

VMware NSXなど話題の製品からVMware vSphereのパフォーマンス最適化など皆様の関心が高いプログラムを多数ご用意しております。

厳選されたプログラムからお好きなコンテンツをお選びいただけますので、この機会に是非お試しください。

ハンズオンラボ利用の事前準備は非常に簡単です。下記の2種類の手順がございますのでご確認ください。
エンドユーザ様は、こちらの手順を参照し、ユーザ登録してください。

VMware のパートナー様は、Partner Central のアカウントを利用すると便利です。既にPartner Central のアカウントをお持ちであれば、ハンズオン用にアカウントを作る必要はなくこちらの手順よりラボを開始できます。

Partner Central には他にもオンラインで受講できる様々なトレーニングやキャンペーン情報、提案や設計などに役立つ各種資料を取り揃えておりますので、未だPartner Central のアカウントをお持ちでない方はこれを機に作成をお願い致します。アカウント作成手順は、こちらよりユーザ登録してください。

動画でのラボご紹介はこちら(英語のみ)

<ハンズオンに利用できるデバイス>
以下のブラウザ(最新版)を最低1つ搭載することが必要です。
Apple Safari、Google Chrome、Mozilla Firefox
ラボを快適に楽しむために、できるだけ最新のCPUを搭載したデバイス(タブレットよりラップトップを推奨)でのご利用をお奨めします。
Internet Explorer および iPad版Safari には対応しておりません。

次回は、ラボをより快適に利用できるポイントをご紹介します。

vSphere 5.5 の新機能紹介 VMware Virtual SAN その2

前回その1でVirtual SANの概要と構築方法についてご説明しました。今回はその続編として、ポリシーベースのストレージ管理とそのポリシーを利用したVirtual SANデータストア上への仮想マシンの作成についてご説明します。

※このポリシーベースのストレージ管理は、Virtual SANに限った物ではなく、今後提供されるストレージの機能で実装することを予定しています。

ストレージポリシー

ストレージポリシーとは、VMwareがSoftware-Defined Storageで定義している重要な仕組みの一つで、ストレージの可用性、パフォーマンス等のSLAをストレージの機能と連携しながらポリシーで管理していく仕組みを提供するものです。ポリシーベースのストレージ管理には大きく3つの領域があります。

1. ストレージが有する機能及び通知する領域
ストレージが機能として包含しその機能を外部に対して公開する領域です。

2.ポリシーテンプレートを扱う領域
上記したストレージプロバイダに基づきポリシーのテンプレートを作成する領域です。

3.テンプレートを仮想マシンに適応する領域
作成されたテンプレートを仮想マシンに適応する領域です。適応されたテンプレートはストレージ側で理解され、仮想ディスクがポリシー(SLA)に従って配置されることになります。

それぞれの領域を順を追ってご説明します。

1. ストレージが有する機能及び通知する領域
この領域には実装方法が大きく2つあります。

ストレージ自身が機能として実装
ストレージが実装している機能を自身で外部公開するもの。上記例では、ストレージが有する可用性99.99%、パフォーマンス100K IOPSを外部に公開している部分となります。外部公開には、ストレージプロバイダ* という仕組みを利用します。Virtual SANもこの機能に対応しています。

ユーザにより手動で定義される物
上記がサポートされていないストレージの場合、ユーザー側でタグという形で定義することが可能です。例えばSSDで構成されたデータストア(群)をPlatinum、SATAで構成されたデータストア(群)をBronzeとしてタグ付けすることが可能です。ストレージプロファイルに比べると限定的な定義しか出来ず、どちらかというとデータストアをTire化+グルーピングして管理という利用法になります。

Virtual SANでは、ストレージプロバイダを利用することにより以下の5種類の定義を行うことが可能です。

・許容される障害数(デフォルト:1 最大:3)
1つのストレージオブジェクトについて許容されるホスト、ネットワーク、およびディスク障害の数を定義します。指定した値+1 個の仮想ディスクが作成されます。

・ストライプ数 (デフォルト:1 最大:12)
単一のVMDKをストライピングして書き込むHDDの数を定義します。

・領域の予約 (デフォルト:0% 最大:100%)
Virtual SANでは仮想ディスクは Thin Provisioningでデプロイされます。領域を確保したい場合は、ここで値を指定します。設定した値(割合)が vmdk に対し Virtual SAN内で予約されます。
(例)50%設定の場合、10GBのVMDKファイル作成の際に5GB分が予約されます。

・フラッシュ読み取りキャッシュの予約 (デフォルト:0% 最大:100%)
読み取りキャッシュ用に予約したい場合に指定します。

・強制的なプロビジョニング (デフォルト:無効)
「はい」を指定すると、Virtual SANデータストアが仮想マシン作成ポリシーの要件を満たさない場合でもプロビジョニングされます。

※設定を変更する場合は、機能と影響範囲を良く理解した上で実施する必要があります。例えばストライプ数は、アプリケーション要件がSSD1台のパフォーマンスを超えない場合、デフォルトの1(ストライプ無し)に設定することをお勧めします。ストライピングによる無用なVirtual SANネットワークへの負荷発生を押さえるためです。

※ストレージプロバイダに関して
ストレージの機能をvCenter Server側から利用するためには、ストレージプロバイダをvCentere Serverへ登録する必要があります。この登録作業は通常手動で行う必要がありますが、Virtual SANの場合はVirtual SANの有効化と共にストレージプロバイダが自動登録され利用可能となります。このため、Virtual SANでは、ストレージプロバイダを手動で登録する必要はありません。

自動的に登録されたVirtual SAN用ストレージプロバイダ

2.ポリシーテンプレートを扱う領域
Virtual SANだけではありませんがポリシーテンプレートを作成するには、以下のように行います。まず、ホーム画面より仮想マシンストレージポリシーアイコンをクリックします。

「ベンダー固有の機能に基づくルール」でVSANを選択すると、先ほどの5個のポリシーがプルダウンで表示されます。この中で最低 1 つのポリシーを定義します。

例えば、オブジェクトあたりのディスクストライプ数:1 / 許容する障害の数:1 等を指定してポリシーの作成が可能です。ウィザードを複数回繰り返すことにより、複数のポリシー作成も可能です。

下記は、ポリシーを3個作成した時の例です。

3.テンプレートを仮想マシンに適応する領域
2で作成したポリシーを適応して仮想マシンを作成します。具体的には、仮想マシン作成ウィザードの中のストレージの選択画面で、仮想マシンストレージポリシーを選択することにより、ストレージポリシーを適応した仮想マシンの作成が可能です。

Virtual SANでは、Thin Provisioningでデプロイされます。このためディスクタイプは定義済みとなっており、変更することは出来ません。

仮想マシン作成後、仮想ディスクがどのホストに配置されたかを確認することも可能です。例えば、ストライプ数2、許容する障害数1で仮想マシンを作成したときのディスクの配置は以下のようになります。

これでVirtual SAN上に、ポリシー通りに仮想マシンを配置することが出来ました。

次回、その3では、Virtual SANでの読み込み、書き込みの動作やホスト障害時の動作についてご説明したいと考えています。