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VMware ESXi イメージ管理ベストプラクティス その1

ESXi 5.xのイメージを管理する!

※この記事は、VMware ESXi 5.x、及び2013年6月時点の情報を前提に記載しています。
将来、変わる可能性がありますので、あらかじめご了承の上ご利用下さい。

まだ一般的にはあまり知られていないようですが、VMware ESXiは起動に必要なモジュール(VIB)を選択して起動(インストール)することが出来る、非常にユニークなHypervisorです。このユニークさが隠れたESXiの凄いところなのですが、この ”選択されるVIB” は必要に応じてカスタマイズすることが可能で、カスタマイズにより以下の様なメリットが得られます。

・最新のドライバを含んだインストールイメージの作成が可能

・ドライバが無いことによるインストールの不具合を解消
最新のサーバへの対応が容易

・ESXi導入時間や障害時のリカバリ時間の短縮
追加のパッチ当てやドライバのインストール作業が不要に

・Auto Deploy環境におけるイメージ作成・管理が可能
追加インストールが事実上不可能なステートレス環境ではこの知識が非常に役に立ちます

ここでは2回に分けて、最適なESXiのイメージ管理手法について具体的な例を挙げながらご説明します。

2種類あるESXi 5.xのイメージ
ESXiのイメージには、ISO、ZIPの2種類があり、以下のような特徴があります。

ISO
・CDに焼くことによりBootableとなり、ESXiのインストールが可能
・オフラインバンドルから作成することも可能

ZIP
・オフラインバンドルの1つであり、ESXi独自のユニークなバイナリ提供方法
・ESXiを起動・インストールするために必要な複数のVIBやイメージプロファイルなどで構成される
・様々なカスタマイズや、 ISOファイルへの書き出しが可能

ESXiのイメージ管理にはISOファイルではなく、ZIPファイル(オフラインバンドル)を利用します。

※オフラインバンドルはESXiイメージ全体の提供だけではなく、デバイスドライバやエージェント類の提供方法としても利用されています。
この場合は、単一のVIBかつイメージプロファイルを含まない形が主となっています。


※VMwareダウンロードサイトより

オフラインバンドルの主な構成要素
オフラインバンドルの構成要素は以下の通りです。

・VIB・・・VMware Infrastructure Bundle
ESXiの構成上必要なパーツで、以下のような物があります
・ESXiベースイメージ(ESXi Kernel)
・デバイスドライバ
・CIMプロバイダ

・イメージプロファイル
起動(インストール)に利用する複数のVIBを選択・定義した物
上記VIBの内、ここで定義された物が起動(インストール)時に読み込まれる
インストーラー(ISOファイル)を書き出す事が可能
カスタマイズが可能

VIB・イメージプロファイルの提供方法


1. vmkernelや一般的なデバイスドライバ等は、VMwareから提供されるオフラインバンドルの中に含まれます。
2. サーバ固有のCIMプロバイダや最新ドライバ等は、1.に追加する形で各OEMベンダー用のカスタムイメージとして
提供されます。
3. VMwareから定期的に提供されるパッチの構成は基本的には1.と同じで、インストールに必要な全てのモジュール
が含まれます。但し、2.は含まれません。
4. デバイスドライバで、元々1.に含まれない物や、Updateされた最新ドライバ類です。
5. VIBには、アプリケーションからESXiにプッシュインストールされる物もあります。
代表的な物が、vSphere HAを構成する際にvCenter ServerからインストールされるFDM Agentです。

必要に応じて、柔軟に青や赤の波線で囲った様なイメージを作成することが今回の目的です。

1.のイメージの中に必要なドライバが含まれているかどうかは、VMwareのCompatibilityGuideのサイトで確認が出来ます。

一例を挙げます。ここのTypeで、

inbox・・・含まれる
async・・・含まれない

事を示します。

次回、その2では、実際のカスタマイズの方法に関してご説明します。