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月別アーカイブ: 2013年2月

Virsto の買収を発表

今週、VMware は、カリフォルニア州サニーベールに本拠を置き、仮想環境でのストレージの性能や利用効率を最適化するソフトウェアを提供する Virsto® Software を買収する正式契約に署名したと発表しました。(VMware press releaseVirsto blog post)

仮想環境における性能およびデータサービスを適切に管理することは、多くの顧客環境で重要な課題になりつつあります。その傾向はデスクトップ仮想化のような I/O インテンシブな環境でより顕著です。この課題に対して Virsto は、VM ベースのストレージ管理モデルを構築することで、VM レベルのスナップショットやクローンなどの効率的なデータサービスを提供するとともに、ブロックベースストレージの I/O 性能の改善を実現しています。

これらの Virsto のテクノロジーは、ストレージシステムの性能と利用効率を大きく改善することを可能にしています。Virsto のより詳細な説明については、昨年 Cormac Hogan が書いたブログを参照頂けると幸いです。

VMware は、Virsto 製品に関し 2 つの計画を持っています。1 つは、Virsto のスタンドアロンの仮想アプライアンスの提供を継続して、vSphere 環境におけるストレージ性能と利用効率を改善することです。これは、私たちが、これから Virsto を利用される新しい顧客だけでなく、既存の Virsto の顧客をサポートし続けることを意味しています。2 点目に、私たちは Virsto のアーキテクチャとデータマネジメントサービスを将来の VMware 製品に統合することを計画しています。より詳細な情報をぜひお待ち下さい。

Virsto の買収は、IT の難しい問題に革新的なソリューションを提供することに対する VMware のコミットメントの一例です。私たちは、仮想化の価値をデータセンターの全てのドメインに拡張することを目指していますーコンピューティング、ネットワーク、そしてストレージです。VMware は、顧客がかつてないほどの効率性と俊敏性のレベルを実現することを支援していきます。

データセンターが根本的な変革にある中で、多くのテクノロジー領域において新しい機会とイノベーションが出現しつつあります。ストレージへの新しいアプローチを定義することは Software-Defined Datacenter の基本的な要素であり、VMware はストレージエコシステムとのパートナーシップによりこの変革をドライブしていきます。

 

vSphere Data Protection Advanced の発表

ヴイエムウェアは本日、新しいバックアップ リカバリ ソリューション VMware vSphere Data Protection Advanced 発表しました。本エントリでは、この新しいソリューションの概要を皆さまにご紹介します。

vSphere Data Protection Advanced (VDP Advanced) は、中規模の VMware vSphere 環境のために設計された、VMware の新しいバックアップ リカバリ ソリューションです。

ご存知の方も多いと思いますが、 vSphere 5.1 から vSphere Data Protection (VDP) がバックアップ リカバリの新機能として導入され、vSphere の Essentials Plus 以上に含まれています。VDP は、vSphere に従来含まれていた VMware Data Recovery を置き換え、小規模環境において強固で信頼性の高いバックアップを行うことを可能にしました。

今回発表した VDP Advanced は、VDP の上位エディションにあたります。VDP Advancedを用いれば、VDP の能力を下記のように高めることができます。

より優れた拡張性

VDP では、仮想アプライアンス 1 台あたり 2 TB までのデータを格納することができますが、VDP Advanced では、この 4 倍にあたる仮想アプライアンス 1 台あたり 8 TB までのデータを格納することができます。この 8 TB というのは重複排除後のデータ容量ですので、かなり大きなデータを格納することができます。

平均的なバックアップ ポリシーを想定した場合、この 8 TB の容量で、約 200 台の仮想マシンを保護することができます。もちろん、複数の VDP Advanced の仮想アプライアンスを用いることで 8 TB 以上のデータを保護することも可能です。VDP、VDP Advanced は仮想アプライアンスとして提供されているので導入が容易です。

アプリケーション アウェアのバックアップ リカバリ

VDP Advanced はまた、Microsoft Exchange や Microsoft SQL Server のようなビジネス クリティカル アプリケーション向けに、アプリケーション アウェアの保護を行うことを可能にします。

アプリケーション アウェアの保護を必要とする場合には、VM 内でエージェントを走らせることで、アプリケーションの一貫性を確保します。このエージェントにより、より粒度の細かいデータベースのバックアップ リカバリも可能になります。

なお、VDP も VDP Advanced も、通常のバックアップでは VM 内にエージェントは必要ありません。アプリケーション アウェアの保護が必要な VM のみにエージェントが必要になります。

コスト効率性

VDP は、昨年 9 月の vSphere 5.1 のリリースから、累計で 1 万回以上ダウンロードされています。これだけ幅広く使われているのは VDP が優れた効率性を持っているからですが、この特性は VDP Advanced でも有効です。

VDP および VDP Advanced は EMC Avamar をベースとしており、可変長の重複排除機能が全ての仮想マシンに適用されます。この可変長/グローバル/クライアントサイドという特徴を兼ね備えた重複排除エンジンはユニークなもので、VDP Advanced は最大で 95 % のバックアップストレージを削減し最大で 99 % のネットワーク帯域を削減します。これにより、バックアップ基盤で重要なコスト削減を行うことが可能になります。VDP Advanced でアプリケーション専用のエージェントが使われた場合には、より高い重複排除率が期待できます。

更に運用コストの面でも優れた効果を発揮します。VDP Advanced は、ウィザード形式のバックアップジョブ作成、1 ステップのファイルや VM のリカバリなど、vSphere 管理者の業務をシンプルにしてくれます。vCenter Server や vSphere Web Client とシームレスに統合されているので、vSphere と同じユーザインタフェースを使って VM のバックアップとリカバリができます。

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このような多機能の重複排除機能を持つ製品ですが、ライセンシング上は非常にシンプルで、CPU 単位のライセンシングとなります。保護したい VM が稼働しているホストの CPU 数をカウントするだけです。VDP から VDP Advanced へのアップグレードも可能です。

VDP Advanced は 2013 年第 1 四半期に提供開始予定で、単体製品として購入することができます。また、同日に発表されたvSphere with Operations Management Acceleration Kit の Enterprise および Enterprise Plus エディションにも含まれています。

vSphere に強力な管理機能を加えた新製品登場: vSphere with Operations Management

ヴイエムウェアは本日、VMware vSphere の新製品ライン VMware vSphere with Operations Management発表しました。この新製品は、市場をリードする仮想化プラットフォームである vSphere に、運用管理機能を持つ VMware vCenter Operations Management Suite の Standard Edition を組み合わせたものです。

本エントリでは、この新製品の概要を皆さまにご紹介します。

仮想環境の健全性、リスク、効率性を可視化

この新製品の価値を理解していただくには、その中に含まれる vCenter Operations Management Suite の強力な運用管理機能を理解してもらうことが一番だと思います。以下、昨年のリリース時に書いた紹介文から少し抜き出してみます。

vSphere 環境の管理ツールとしては vCenter Server があり、さまざまなデータを vCenter Server を用いて集めることができます(CPU やメモリーの使用率など)。これらのデータは、仮想環境の管理を行ううえで欠かせない重要なものです。

しかし、管理者にとってより重要なのは、これらのデータが何を意味しているかということです。たとえば、CPU やメモリーの使用率がしきい値を超えたというデータだけでは、何が起こっているのかを判断することは困難です。それは単なる一時的な負荷の増大かもしれませんし、リソースが逼迫しているのかもしれません。もしくは何かの設定ミスにより引き起こされたのかもしれません。

問題が発生しているかどうか、そして、問題の原因がどこにあるのかを理解するためには、vCenter Server が収集したデータに解釈を加えていく必要があります。ここに運用管理の難しさの一面があります。

vCenter Operations Manager が解決しようとしている課題は、この部分です。vCenter Operations Manager は、vCenter Server が収集した無数のデータから、管理者の目的に合った3つの指標 Health、Risk、Efficiency を自動的に計算し、表示します。(※追記 スクリーンショットは最新のものです。GUIが日本語化されています)

詳細は元のエントリを読んでいただきたいと思いますが、vCenter Operations Management Suite を用いることにより、分析作業の多くは自動化され、ダッシュボードで仮想環境の健全性/リスク/効率性を視覚的に認識できます。また、vSphere 環境に最適化された性能管理やキャパシティ管理の機能をこの他にも多く有しています。

これらの機能により、障害復旧時間の改善、運用管理工数の削減、そして利用率の最適化などを実現できます。

プロセッサ単位のライセンシング

vSphere with Operations Management はプロセッサ単位のライセンシングとなっています。仮想マシン数の制限は無く、適切にライセンスが付与されたプロセッサ上であれば、何台でも仮想マシンを稼働させることができます。vSphere と同様、物理コア数や物理メモリの容量に制限はありません。

今まで、vSphere と vCenter Operations Management Suite を個別に購入する場合には、 プロセッサ数以外に仮想マシン数のサイジングが必要でしたが、vSphere with Operations Management ではプロセッサのみというシンプルなライセンシングになります。

なお、vCenter Operations Management Suite を単体製品として購入することも今まで通り可能です。この場合は、仮想マシン単位のライセンシングとなります。

vSphere with Operations Management は 2013 年第 1 四半期に提供開始予定で、vSphere と同じく Standard、Enterprise、Enterprise Plus の 3 つのエディションで提供されます。市場想定価格は、1 プロセッサあたり 21 万 8000 円からです。

vSphere を利用中のお客様のために、期間限定で vSphere with Operations Management の各エディション、ならびに Acceleration Kit に割引価格でアップグレードできるキャンペーンがリリースに合わせて用意されます。

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本日のエントリでは、vSphere の新製品ラインである vSphere with Operations Management を紹介しました。

この新製品のリリースはまだ先ですが、ご興味のある方は、vCenter Operations Management Suite の最新バージョン 5.6 の 60 日間無償評価版をぜひお試しください。