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Site Recovery Manager 5.0 の性能とベスト プラクティス

VMware vCenter Site Recovery Manager (SRM) は、シンプルで信頼性に優れた災害復旧を実現する製品です。昨年リリースされた最新バージョンの SRM 5.0 は、災害復旧に加えて計画的なサイト移行をサポートするほか、費用対効果の高いホスト ベース レプリケーションを搭載するなど、多くの新機能を追加しています。

先日、SRM 5.0 の性能とベスト プラクティスを扱った新しいホワイトペーパー(英語)がリリースされましたので、本日はこちらを紹介したいと思います。

前バージョンより復旧処理が大幅に高速化

このホワイトペーパーでは、SRM 5.0 の性能を色々な条件でテストしています。ここでは代表的なテストとして、前バージョン SRM 4.0 との性能比較データを紹介します。下記の図は、1,000 VM 構成における性能を SRM 4.0 と比較したもので、アレイ ベースのレプリケーションが用いられています。

スクリーンショット(2012-02-24 11.07.07)

テスト リカバリでは 15 倍程度、実際のリカバリ (Unplanned Migration) では 8 倍程度と、SRM 5.0 では復旧処理がかなり高速化されていることがわかります。SRM の価値の1つは復旧処理の自動化による RTO (Recovery Time Objective) の短縮ですが、その価値が今までより大きくなることになります。

これだけの高速化が実現できた理由は、復旧の際の多くの処理が並列化されたためです。SRM 4.0 では、ストレージ接続の準備、ストレージのマウント、VM の起動などにおいて、多くの処理が逐次的に行われていました。SRM 5.0 ではこれらの処理を並列化し、多くのホスト、VM、保護グループが存在する状況でも迅速な復旧が行えるようになっています。

このほかにも色々なテスト結果がホワイトペーパーで紹介されているので、興味のある方は参照いただければと思います。

復旧処理を高速化するためのベスト プラクティス

このホワイトペーパーのもう1つのトピックは、SRM の復旧処理をより高速にするためのベスト プラクティスです。前述のように SRM 5.0 では性能が向上していますが、これらの設定と組み合わせることが高い性能を引き出すために重要です。ここではいくつか代表的なものを紹介します。

  • 復旧サイト側では DRS(動的なリソース スケジューリング)を有効にすることが推奨されています。SRM 5.0 は DRS を利用し、復旧処理の際に複数のホストに VM がうまく分散するようにします。
  • SRM のデータベースと SRM はなるべく接近して配置し、レイテンシを小さく保つ事が推奨されています。
  • vCenter Server と SRM のデータベースは、性能的な観点から異なるデータベースを用いることが推奨されています。
  • 大規模な構成で NFS ストレージを使う場合には、ボリュームのサイズをなるべく大きくして、ボリューム数を少なく保つことが推奨されています。これは、NFS を用いる場合には、ホストあたりで同時に発行できる mount/unmount コールが 2 つまでだからです。

詳しくはホワイトペーパーにてご確認ください。

 

なお、SRM 5.0 の機能について興味のある方は、当社エンジニアが SRM 5.0 の解説記事を書いておりますので、こちらをお読みになっていただくと良いと思います。ウェブサイトからも製品の詳細を確認いただけます。今すぐ試用版を60日間無料でお試しいただくこともできます。