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vSANのデザインとサイジング - メモリオーバーヘッドに関する考慮点

今週はEMEAで開催されるテックサミットに参加するためベルリンに来ています。このイベントはEMEAのフィールドの皆さんのためのイベントです。私は、vSANのデザインとサイジングを含むいくつかのセッションを担当しました。そのセッションの一部では、トピックとしてvSAN環境でのメモリ消費について取り上げました。過去には、こちらのブログでも触れました通り、ディスクグループ構成によるホストのメモリ要件についてのみお話しをしてきました。例えば、vSANの最大構成時(ホスト毎に最大5つのディスクグループ、各ディスクグループには最大7台のディスクを割り当て可能)には、ホストのメモリを最低でも32GB消費します。しかし、これはvSANのみが消費するのではなく、ワークロードを実行するために消費されるのかもしれません。その値は構成の上限としてお考えください。上の過去のブログで触れたように、もしホストが32GB以下のメモリしか搭載していない場合は、ホスト上で作成されるディスクグループの数を減らす必要があります。
私の知っている限り、何がvSANクラスタ上のメモリ消費の一因となるのかについて、情報として共有されていませんでした。このブログで、その部分について説明をしていきたいと思います。

[Update] KB2113954でも、vSAN環境でのメモリ消費について触れられています。

vSAN環境のメモリ消費を理解するために、以下の方程式が使われます。

equation

BaseConsumption:ESXiホスト毎で、vSANによって消費される固定のメモリ量。この値は現在は3GBです。このメモリは、vSANのディレクトリ情報、ホスト毎のメタデータ、メモリキャッシュを格納するために使われます。vSANクラスタが16ノードを超える場合は、BaseConsumptionの値は300MB増えて、3.3GBとなります。

NumDiskGroups:ホスト毎のディスクグループ数。1から5の範囲で設定可能です。

・DiskGroupBaseConsumption:ホストの個々のディスクグループによって消費される固定のメモリ量。この値は現在500MBです。このメモリは、主にディスクグループ毎の操作の際に使われます。

・SSDMemOverheadPerGB:SSDの各GB毎に割り当てられた固定のメモリ量。この値は現在はハイブリッド環境では2MB、オールフラッシュ環境では7MBとなっています。このメモリの大部分は、ライトバッファやリードキャッシュ用途として使われるSSD内のブロックのトラックを保持するために使われます。

・SSDSize:SSDのサイズ(GB)

注意:これらの値はvSAN 6.0,6.1,6.2を前提としています(KB2113954参照)。将来バージョンで変更される可能性があります。

それではいくつかのシナリオに沿ってメモリ消費について理解を深めていきましょう。

シナリオ1
各ホストで32GB以上のメモリを搭載、vSANクラスタを構成するホスト数は16台以下、SSDのサイズが400GB。

例1
ホスト毎に1つのディスクグループ、ハイブリッド構成

example1

例2
ホスト毎に3つのディスクグループ、ハイブリッド構成

example2

例3
ホスト毎に1つのディスクグループ、オールフラッシュ構成

example3

例4
ホスト毎に3つのディスクグループ、オールフラッシュ構成

example4

シナリオ2
各ホストで32GB以上のメモリを搭載、vSANクラスタを構成するホスト数は16台以上、SSDのサイズは600GB。
vSANクラスタが16台を超える場合は、BaseConsumptionは300MB増えてトータル3.3GB。

例5
ホスト毎に1つのディスクグループ、ハイブリッド構成

example5

例6
ホスト毎に3つのディスクグループ、ハイブリッド構成

example6

例7
ホスト毎に1つのディスクグループ、オールフラッシュ構成

example7

例8
ホスト毎に3つのディスクグループ、オールフラッシュ構成

example8

シナリオ3
各ホストで32GB以下のメモリを搭載。32GBよりも少ないため、メモリの消費量は公式(SystemMemory/32)に従って直線的に減少します。SystemMemory(GB)とは、システムに搭載されるメモリの搭載量です。よって、システム搭載メモリが16GBの場合、メモリ消費量は公式から”1/2”となります。システム搭載メモリが8GBの場合、”1/4”まで減少します。

各ホストの搭載メモリが16GB、vSANクラスタを構成するホスト数は16台以下、SSDのサイズが400GBという前提で考えましょう。

例9
ホスト毎に1つのディスクグループ、ハイブリッド構成

example9

例10
ホスト毎に3つのディスクグループ、ハイブリッド構成

example10

例11
ホスト毎に1つのディスクグループ、オールフラッシュ構成

example11

例12
ホスト毎に3つのディスクグループ、オールフラッシュ構成

example12

vSAN構成におけるメモリ消費量について、いくつかの例をもとにまとめてきました。このようにして、vSANのメモリオーバーヘッドを算出することができます。特に考慮すべき点は、以下の通りです。

・ホストのメモリ搭載量が32GB以下の場合には、vSANはメモリ消費を抑制します
・16ノードを超えるvSANクラスタ環境では、追加でメモリを消費します
・オールフラッシュ構成では、ハイブリッド構成と比べて追加でメモリを消費します

PowerCLI 6.5 Release 1 and vSAN

powercli

今朝、私が最初に見たメールは、私の仲間の Alan Renouf からのも のでした。
Alan は、API、SDK、CLI、および Automation Frameworks (Alan 昇進おめでとう)の製品ラインマネージャーです。
このリリースでは多くの改良点があり、多くの賛辞は PowerCLI チームに送られなければなりません。
vSAN の観点からも、この PowerCLI の改良は素晴らしいものです。
補足
PowerCLI  のこれらの新機能を活用するために vSAN 6.5 にアップグレードする必要はありません。
このバージョンの PowerCLI は、vSAN 6.2 および 6.0 でも動作します。

Alan 曰く、
「今回のリリースでは、PowerCLI ストレージモジュールに大きな焦点が当てられています。 vSAN、仮想ボリューム(VVols)、および仮想ディスクの処理に関して多くの機能が追加されています。 vSAN コマンドレットは、vSAN クラスタのライフサイクル全体に焦点を当てた12個以上のコマンドレットに強化されています。 新しい PowerCLI を用いて、テストの実行や vSAN HCL データベースの更新だけではなく、vSAN クラスタ作成プロセス全体を自動化することができます」

vSAN コマンドレットの一覧を次に示します。

  • Get-VsanClusterConfiguration
  • Get-VsanDisk
  • Get-VsanDiskGroup
  • Get-VsanFaultDomain
  • Get-VsanResyncingComponent
  • Get-VsanSpaceUsage
  • New-VsanDisk
  • New-VsanDiskGroup
  • New-VsanFaultDomain
  • Remove-VsanDisk
  • Remove-VsanDiskGroup
  • Remove-VsanFaultDomain
  • Set-VsanClusterConfiguration
  • Set-VsanFaultDomain
  • Test-VsanClusterHealth
  • Test-VsanNetworkPerformance
  • Test-VsanStoragePerformance
  • Test-VsanVMCreation
  • Update-VsanHclDatabase

この記事中で私は vSAN 固有の項目だけを強調していますが、Alan が言及するように、VMDK の管理や、Storage Policy Based Management(SPBM) や VVols の新しいコマンドレットなど、他のストレージ領域でも機能が強化されています。

VMware PowerCLI 6.5 Release 1 での変更点の詳細については、(新機能、改善点、bug fix、セキュリティ強化点、廃止予定の機能など) VMware PowerCLI Change Log を参照してください。
特定の機能の詳細内容については、「VMware PowerCLI 6.5 Release 1 User’s Guide」 を参照してください。
特定のコマンドレットの詳細内容については、「VMware PowerCLI 6.5 Release 1 Cmdlet Reference」を参照してください。
ここから PowerCLI 6.5 Release 1 を見つけることが出来ます。 すぐに入手ください!

原文:PowerCLI 6.5 Release 1 and vSAN
http://cormachogan.com/2016/11/18/powercli-6-5-release-1-vsan/
vSAN Cormac Blog 日本語版 Index
http://blogs.vmware.com/jp-cim/2016/03/vsan-index.html

VMware Storage and Availability Business Unit の シニアスタッフエンジニア Cormac Horgan の個人ブログを翻訳したものになります。vSAN の機能に関しては弊社マニュアル 、KB をご確認ください。また本記事は vSAN 6.2 ベースに記載しております。予めご了承ください。

VMware NSX for vSphereへの移行

3回目:VMware NSX for vShield Endpointへの移行検証サマリー

-Back Number-
#1_ vCloud Networking and Security (vCNS) の販売終了
#2_Deep Securityを実装するためのNSX
#3_ VMware NSX for vShield Endpointへの移行検証サマリー

こんにちは、ソフトバンク コマース&サービスの中川明美です。
今回は、「vShield Endpoint(vCNS)からNSX for vShield Endpointへのアップグレード手順をご紹介します。このBlogでは簡単な手順を共有します。詳細な手順をお知りになりたい方は、この後ご紹介するURLから入手ください。

◆構成図◆
今回の手順は、下図の構成で環境を構築しています。赤点線枠のコンポーネントをアップグレードします。vSphere 6.0環境下で、NSX for vShield Endpointへ移行します。
今後、vSphere 5.5 U1 + View 5.3 + Deep Security 9.5環境下からのアップグレード手順もご紹介する予定です。
env

◆アップグレード手順◆
次の11ステップを進めます。
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◆詳細手順◆
<アップグレード手順>
詳細手順を入手されたい方は、こちらにアクセスください。
http://campaign.vmware.com/imgs/apac/jp_dwn/PDF/techresources/20161206_NSXforvShield_Upgrade_Guide.pdf?elqTrackId=0d6a8486773f458c87c7f923b4e16016&elqaid=979&elqat=2

<新規手順>
「NSX for vShield EndpointおよびDeep Securityの新規構築」手順も準備しました。
こちらから入手ください。
http://campaign.vmware.com/imgs/apac/jp_dwn/PDF/techresources/Tips_NSX6.2.4_DS9.6SP1_PoC_20161121.pdf?elqTrackId=0d6a8486773f458c87c7f923b4e16016&elqaid=979&elqat=2

◆まとめ◆

今回のBlogでは、vSphere 6.0環境でのアップグレード手順を共有いたしました。vSphere 6.0環境をご使用のエンドユーザー様は、こちらの手順を参考にアップグレードの計画を進めていただけましたらと思います。
最後に、仮想スイッチについて補足します。NSX for vShield Endpointは、標準スイッチ(vSS)での動作をサポートしています。今回の環境は標準スイッチを構成しています。他の3つの有償エディション(Standard/Advanced/Enterprise)では、分散スイッチ(vDS)のみのサポートになります。標準スイッチはサポートされません。仮想デスクトップ環境は、より多くのESXiホストで構築されています。複数のESXiホストで構成されたクラスタ環境において、分散スイッチのメリットを享受できます。こちらのBlogで、あらためて分散スイッチの活用方法についてご紹介したいと考えています。現在標準スイッチで仮想デスクトップ環境を構築されていらっしゃる場合は、分散スイッチのメリットをご認識いただけましたら幸いです。

nakagawa

VSAN Cormac Blog ~ vSAN 6.2 キャパシティ ビュー

vSAN Cormac Blog ~ vSAN 6.2 キャパシティ ビュー ~ 

 

vSAN 6.2 の新機能の中でも、特に重複排除や圧縮のような容量効率化の機能に注目している方も多いかと思います。
この機能の他にも、新しく バージョン3になった オン ディスクフォーマット と新しいソフトウェアチェックサム機能があります。
これらの機能はキャパシティのオーバーヘッドをもたらしますが、vSAN 6.2 で導入された新しいストレージビューにより、管理者によるストレージ消費の追跡を容易にしています。

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まず最初にキャパシティ オーバービューに焦点をあてた場合、vSAN データストアの全体サイズを見ることができます。 (上記の画面では 59.43 TB あります。)

併せて、重複排除と圧縮のオーバーヘッドも確認することができますが、更にファイルシステムのオーバーヘッドやチェックサムのオーバーヘッドを確認したい場合は、画面下部の使用量の内訳で詳細を表示することができます。

使用済み合計 – vSAN データストア上で、物理的にどれくらいのデータが書き込まれているのか (論理サイズとは対照的)を表しています。

これは、データストア上に存在することができる仮想ディスク、 仮想マシンのホームオブジェクト、スワップオブジェクト、パフォーマンス管理オブジェクトおよびその他の項目の組み合わせです。

 

その他の項目とは、例えば ISOイメージ、未登録の仮想マシン、またはテンプレートなどがあります。 画面下部の使用容量内訳の仮想マシンオブジェクトに表示されている値は、オブジェクトの種類ごとにグループ化されたときに、関連する使用量、重複排除と圧縮前の値かが計算されています。

重複排除と圧縮を行った後に、オブジェクトがどのくらいのスペースを消費しているかを確認するための情報は、この時点ではありません。

しかし、これらのスペース効率の機能によって保存されている領域の量が確認できないということではありません。

 

画面右上のデデュープと圧縮の概要は、スペースの節約とデデュープ (重複排除) 率がどれくらい達成しているのかを確認できるのと同様に、管理者が vSAN 上のスペース効率化の機能を無効にして重複排除と圧縮されたオブジェクトを再膨張させたい場合に有効な情報となる場合があります。

展開されている仮想マシンがより類似のものであれば、容量の節約率は高くなります。ここでは、数百の仮想マシンを展開している例です。いかがでしょうか?

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これは、重複排除と圧縮を使用しないで現在のワークロードを展開した場合、11TBほどが必要になることを意味しています。 重複排除と圧縮機能を使用することで、400GB程度まで削減されました。

留意点は、「使用前 (Used Before)」の値は、レプリカ(RAID-1)とパリティ(RAID-5/6)の値も含まれることです。これは、データタイプのグループを反転させることで、すぐに確認することができます。

これで、重複排除と圧縮を無効にして、仮想マシンをもとのサイズに再膨張させた場合に必要とされる容量を確認することができます。

上記のような操作を計画している場合、この画面を参照し、利用可能な十分な容量があることを確認してください。

 

続いて、キャパシティビューの中で表示されているオブジェクトの説明です。

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・オブジェクトタイプのグループ

 

パフォーマンス管理オブジェクト

パフォーマンスサービスが有効になっている場合、パフォーマンス・メトリックを格納するために作られたオブジェクトによって消費される容量

 

ファイルシステムのオーバーヘッド

重複排除、圧縮やチェックサムのオーバーヘッドに起因しない、容量のドライブ上のファイルシステム(VirstoFS)に取り込まれた任意のオーバーヘッド 。

重複排除と圧縮が有効になっている場合、ファイルシステムのオーバーヘッドは、 vSANデータストアの論理サイズの増加を反映して10倍に増加されます。

 

デデュープおよび圧縮のオーバーヘッド

重複排除と圧縮の効果を得るため、オーバーヘッドが発生します。これは、重複排除や圧縮のために必要なマッピングテーブル、ハッシュテーブル、そして他のメカニズムに関連付けられたものが含まれます。

チェックサムのオーバーヘッド

すべてのチェックサムを格納するオーバーヘッドです。重複排除と圧縮が有効になっている場合、チェックサムのオーバーヘッドは、 vSANデータストアの論理サイズの増加を反映して10倍に増加されます。

 

vSANデータストア上に仮想マシンやテンプレートを展開している場合は、より多くのオブジェクトが表示されます。

 

仮想ディスク

vSAN上に存在する仮想マシンディスク (VMDK)のオブジェクトによって消費される容量

 

仮想マシン ホーム オブジェクト

vSANデータストア上に存在する、VMホームの名前空間オブジェクト(仮想マシンファイルを含む)によって消費される容量

 

スワップ オブジェクト

vSANデータストア上に存在する仮想マシンのスワップ領域によって消費される容量。

 

Vmem オブジェクト

仮想マシンのスナップショット取得時に作成されるメモリオブジェクトによって消費される容量。これは仮想マシンバ ージョン10以上をつかっているときのみ表示されます。

 

 

その他

仮想マシンテンプレート、登録されていない仮想マシン、仮想マシンに関連付けられていないスタンドアローンのVMDK、手動で作成 されたvSANオブジェクト、手動で作成されたISOを保存しているディレクトリによって消費される容量。

次は、別のビューであるデータタイプを掘り下げてみてみましょう。

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データタイプのグループ

プライマリ 仮想マシン データ

VMホームの名前空間、VMスワップとVMDKオブジェクトを含む、仮想マシンによって消費される容量

 

Virtual SAN オーバーヘッド[レプリカ・監視・RAID 5 コンポーネントなど]

レプリカや 監視 (Witness )、Raid 5 / 6 のパリティやその他のデータによって消費される容量。

 

一時的なオーバーヘッド

オブジェクトの移動や再構成によって、一時的に消費される容量。

 

使用済み予約超過仮想マシン

重複排除と圧縮が有効にされていない場合は、画面上のキャパシティの概要部分に表示されます。このフィールドは 「使用済み – 予約超過仮想マシン」と呼ばれます。

 

オブジェクト・スペース・リザベーション (OSR) を使用することを決めたら、このフィールドによりどのくらいのスペースが予約されるのかを確認することができます。この値が高い場合、オブジェクトスペースリザベーションの値を減らし、このスペースの一部を他の用途に再利用する価値があるか、再検討する必要があります

 

重複排除と圧縮を有効にしている場合、オブジェクト領域の予約は0%または100%に設定する必要がありま す。(これら以外の中間値を設定することはできません。)

容量の消費のされ方や重複排除/圧縮がどのように動作しているかを確認するフィールドです。

容量の観点から他の情報も項目として必要である・有用であるというご要望がある場合は、私までお知らせくださいませ。プロダクトマネージャーやエンジニアにフィードバック致します

原文  VSAN 6.2 Part 7 – Capacity Views 

(http://cormachogan.com/2016/02/25/vsan-6-2-part-7-capacity-views/)

VMware Storage and Availability Business Unitの シニアスタッフエンジニアCormac Horganの個人ブログを翻訳したものになります。vSANの詳細に関しては弊社マニュアル 、KBをご確認ください。また本記事はvSAN 6.2ベースに記載しております。予めご了承ください

 

vSAN に特化した vRealize Loginsight コンテンツパック

loginsight-logo vSAN ユーザの皆様へ重要なお知らせがあります。vSAN に特化した、Log Insight のコンテンツパックが新しくリリースされました。vSAN ユーザの皆さまの中は、 Log Insight をご存知ではない方もおられると思いますが、 Log Insight は様々なログの集約と、ログの分析を通じて、ログ管理の効率化・自動化を行います。この製品により、管理者は大容量のログを分析することや、非構造化データ(各種のログ)をすばやく解析し、GUI ベースの扱いやすいインターフェースを通じてインタラクティブでリアルタイムな検索や分析を行えます。

vSAN 用の新しいコンテンツパックは、vSAN の為のダッシュボードを用意しており、vSAN コンテンツパックを利用することで、vSAN の様々なログへの深い知識と洞察力を提供します。コンテンツパックは、様々なダッシュボード、クエリとアラートが含まれており、vSAN 管理者に優れた診断機能とトラブルシューティングを提供します。

Log Insight 用の他のコンテンツパックをインストールした方法・手順と同じようにインストールできます。

その前に、以下のように vSAN Cluster を管理している vCenter を管理下にします。

li-vc-1

コンテンツパックのインストールが完了すると、”VMware – vSAN” ダッシュボードが利用可能となります。

li-vsan-dash-2

vSAN 管理に特化した新しい項目を確認する為に、”VMware – vSAN” をクリックします。

li-vsan-dash3

ご覧通り、 vSAN に関して様々な観点で調べることができます。 Log Insight には、 vSAN 環境で発生している各種エラーや、問題が上がってきます。そのため、特に問題が発生していない場合、多くのレポートは空になります。

ここで、 vSAN 環境で収集された Log Insight の例を示します。

li-vsan-obj-config-create-4-new

上記のスクリーンショットは、vSAN オブジェクトの作成に関連するイベント群を表示しています。

下記のスクリーンショットでは、各対象の負荷 (congestion) と特定のデバイスの待ち時間 (device latency) が確認できます。

この環境では、過去24時間の内、一部の時間帯で平均デバイス待ち時間が上昇していることがわかります。ここでも、拡大するにはスクリーンショットをクリックしてください。

li-congestion-latency-5-new

いくつかのデバイスに遅延の問題が発生している、という事実がわかりましたが、それは何を示しているのでしょうか。 “i” のアイコンをクリックすると、そのイベントの詳細情報を確認できます。

また、より多くの情報を持つ VMware KB へのリンクを提供する場合もあります。

li-vsan-latency-kb-link-6-new

簡単ではございますが、vSAN 環境のログ管理を効率化する方法をご説明しました。
ご確認いただいたように、Log Insight は vSAN 環境を管理しているユーザ様にとって問題発生時の切り分け、問題発生箇所の分析などで有益な機能を提供します。

もし、すでに Log Insight を使用されており、 vSAN 環境をお持ちでしたら、このコンテンツパックの導入・テストを強く推奨いたします。また、Log Insight は vRealize Operations Manager にも連携され、vSphere 全体の管理性が向上されます。 Log Insight の使用を是非ご検討ください。

vSAN 用のコンテンツパックは VMware Solutions Exchange から見つけることができます。

原文:A new vRealize Log Insight Content Pack for VSAN
http://cormachogan.com/2015/12/03/a-new-vrealize-pack-for-vsan/
VSAN Cormac Blog 日本語版 Index
http://blogs.vmware.com/jp-cim/2016/03/vsan-index.html

VMware Storage and Availability Business Unitの シニアスタッフエンジニアCormac Horganの個人ブログを翻訳したものになります。VSANの機能に関しては弊社マニュアル 、KBをご確認ください。また本記事は vSAN 6.2 ベースに記載しております。予めご了承ください。

VSAN Cormac Blog ~ VSAN6.1 新機能 – 問題のあるディスクの取り扱い ~

すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、VMware Virtual SAN 6.1 リリースノートに下記の項目が追加されています。

Virtual SAN は、ソリッド ステート ドライブと磁気ディスク ドライブの健全性を監視し、健全でないデバイスをアンマウントしてそれらのデバイスを事前に分離します。また、Virtual SAN ディスクの段階的な障害を検出し、影響を受けるホストと Virtual SAN クラスタ全体で輻輳の状態になる前にそのデバイスを分離します。アラームは、健全でないデバイスが検出されたときと、健全でないデバイスが自動的にマウント解除された場合にイベントが生成されたときに、各ホストから生成されます。

この記事では、このすばらしい新機能に関するより多くの情報をご紹介する事が目的です。

 

歴史

まずdisk-failure-150x150はこの機能が必要となる背景をご紹介します。
我々はSSDや磁気ディスクドライブの不健全な動作が引き起こす問題に関していくつかの問合せを受けていました。
あるケースでは、ディスクから多くのエラーが報告されているにもかかわらず、故障には至っていませんでした。
最終的にこの1本のディスクにより、クラスタ全体のパフォーマンスの低下を引き起こしていました。

この新機能で実装された監視機構により、これらの不健全なディスクを未然に切り離し、クラスタ全体に影響を与えない事が可能となります。

この機能では、SSDもしくは磁気ディスクドライブで、長期間にわたり大幅な処理の遅延が発生していないかを探します。
VSANは特定のデバイスで長期間にわたる大幅な処理の遅延が確認されると、遅延デバイスがキャパシティデバイスの場合はディスクをアンマウントし、遅延デバイスがキャッシュデバイスの場合は、キャッシュデバイスが所属するディスクグループをアンマウントします。
対象のディスクもしくはディスクグループは”Absent”としてマークされ、CLOMD(Cluster Level Object Manager Daemon) タイマーの期限が切れると、クラスタの他の領域でコンポーネントのリビルドが行われます。

この動作により、一つの健全でないドライブによる影響を受けずに、仮想マシンのパフォーマンスが保たれます。

 

検出

VSANがこの処理をdisk-error-detect-150x150行った場合に、管理者/オペレーターはどのようにして知ることができるでしょうか?

さて、この問題が起こった場合、VOBs (VMware Observations)はさまざまなイベントをあげます。
例えば、VSAN Diskへの読込み時に、SSDもしくは磁気ディスクドライブのアンマウントにつながるような、閾値を超過する読込み遅延が発生した場合、下記のいずれかのメッセージが生成されます。

 


  • WARNING – READ Average latency on VSAN device %s is %d ms an higher than threshold value %d ms.
  • WARNING – READ Average Latency on VSAN device %s has exceeded threshold value %d ms %d times.

キャッシュデバイスもしくキャパシティデバイスのアンマウントにつながるような、閾値を超過する書込み遅延が発生した場合は、下記のいずれかのメッセージが生成されます。


  • WARNING – WRITE Average latency on VSAN device %s is %d ms an higher than threshold value %d ms.
  • WARNING – WRITE Average Latency on VSAN device %s has exceeded threshold value %d ms %d times.

繰り返しになりますが、対象のデバイスがキャッシュデバイスの場合はディスクグループへの影響があります。

読込み遅延の警告閾値を超過したため、下記のVOBメッセージが生成されます。


  • WARNING – Half-life READ Average Latency on VSAN device %s is %d and is higher than threshold value %d ms.

 

書込み遅延の警告閾値を超過したため、下記のVOBメッセージが生成されます。


  • WARNING – Half-life WRITE Average Latency on VSAN device %s is %d and is higher than threshold value %d ms.

 

トリガー / 閾値

トリガーとなる閾値は50msです。下記は、実際のホストのSSDで読み込み遅延を検知した場合のイベントの例です。


2015-09-15T02:21:27.270Z cpu8:89341)VSAN Device Monitor: WARNING – READ Average Latency on VSAN device naa.6842b2b006600b001a6b7e5a0582e09a has exceeded threshold value 50 ms 1 times.
2015-09-15T02:21:27.570Z cpu5:89352)VSAN Device Monitor: Unmounting VSAN diskgroup naa.6842b2b006600b001a6b7e5a0582e09a


 

ホーム・ラボユーザへの注意事項

VSANはエンタープライズクラスのHcautionCI(ハイパーコンバージド インフラストラクチャ)システムです。我々はミッションクリティカルなビジネス環境で必要とされるワークロードを、VSAN上で稼動させることをサポートします。

我々はデバイス、コントローラ、ドライバー、ファームウェアに関しての広範囲なHCL(ハードウェア互換性ガイド)をもっています。HCLから選択されたデバイスは、健全な場合にこのような大幅な遅延が発生する事はありません。HCLから選択されたデバイスでは、健全でないデバイスのみがこのような挙動を示すはずです。

しかしながら、我々は多くの顧客、パートナー、従業員がHCL以外のデバイスを使用してラボを運用していることを理解しています。この機能はVSAN6.1で有効となっているため、ラボの環境でコンシューマ向けのデバイスを使用している場合、大幅な遅延が発生し、この制限に該当した場合にデータストアをアンマウントする可能性があります。

この状況を回避するために、ディスクグループのアンマウントを防ぐ2個のパラメータが用意されています。


  • VSAN Device Monitoringの無効化:
    # esxcli system settings advanced set -o /LSOM/VSANDeviceMonitoring -i 0     ← デフォルトは “1” です

- もしくは -

  • VSAN Slow Device Unmounting 機能の無効化:
    # esxcli system settings advanced set -o /LSOM/lsomSlowDeviceUnmount -i 0     ← デフォルトは “1” です

ラボ環境では仮想マシンの稼動前や、データがホスト間で移動するメンテナンスモードタイプの操作を行う前に、すぐにこの機能を無効化したほうが良いかもしれません。これはラボの環境をVSAN 6.1 (vSphere 6.0u1)へアップデートする事を計画している場合も同様となります。

詳細は公式ドキュメントとしてKB2132079に記載されています。

 

最後に

この監視機構はVSANにとって素晴らしい機能拡張となりました。

これまで1本の不健全なデバイスが、VSANクラスタ全体への影響を引き起こしていた問題に対して、この機能により、デバイスの切り離し処理が適切におこなえる様になったため、この種類の問題による影響を軽減する事ができるようになっています。

 


原文: VSAN 6.1 New Feature – Handling of Problematic Disks

VMware Storage and Availability Business Unitの シニアスタッフエンジニアCormac Horganの個人ブログを翻訳したものになります。VSANの詳細に関しては弊社マニュアル 、KBをご確認ください。また本記事は VSAN 6.1ベースに記載しております。予めご了承ください

VMware NSX for vSphereへの移行

2回目:Deep Securityを実装するためのNSX

-Back Number-
#1_ vCloud Networking and Security (vCNS) の販売終了
#2_Deep Securityを実装するためのNSX
#3_ VMware NSX for vShield Endpointへの移行検証サマリー

こんにちは、ソフトバンク コマース&サービスの中川明美です。
前回、vCloud Networking and Security (vCNS)の販売が終了したことをお知らせしました。早急にVMware NSX for vSphereへの移行を検討しなければいけませんね。
今回は、トレンドマイクロ社のDeep Securityにフォーカスし、Deep Securityを実装するためのNSXエディションについてご紹介します。

NSXの各エディションとDeep Securityが提供する6機能の使用可否を整理します。
matrix

上の表から、主な使用目的は次の2つに分けられると思います。

①不正プログラム対策(ウイルス対策)
②侵入防御、ホスト型ホストファイアウォール

目的に合わせて、どのNSXエディションを選択するべきかを順に確認します。

①ウイルス対策のみの場合 (赤枠)ウイルス対策のみを使用したい場合は、無償ライセンスのNSX for vShield Endpointを含めた 4つのVMware NSXを選択することが可能です。

anti-virus

②侵入防御やファイアウォールの場合 (緑枠)侵入防御やファイアウォールを使用したい場合は、「AdvancedまたはEnterprise」を選択するか、「NSX for vShield EndpointまたはStandard」を選択するかの2パターンがあります。それぞれ準備するコンポーネントが異なります。

◆Advance / Enterprise◆
NSXのAdvancedまたはEnterpriseを選択する場合、Deep Security Virtual Appliance(DSVA)のみで、侵入防御やファイアウォールの機能を使用することができます。
adv-ent

◆NSX for vShield Endpoint / Standard◆
NSX for vShield EndpointまたはStandardを選択する場合、Deep Security Virtual Appliance(DSVA)で提供される機能はウイルス対策のみです。そのため、各仮想マシンにDeep Security Agent (DSA)をインストールし、侵入防御やファイアウォールを使用します。この方法がコンバインモードです。
combined-mode
コンバインモードの詳細はこちらをご確認ください。
http://esupport.trendmicro.com/solution/ja-JP/1112549.aspx?print=true

◆まとめ◆
侵入防御やファイアウォールを使用したい場合、どのNSXエディションを選択するかがポイントですね。Advanced / Enterpriseを選択するなら、導入が容易に思えます。一方でライセンスコストとの費用対効果を考えることも必要です。Advanced / Enterpriseで提供される機能が自社の運用管理の効率の向上が見込めるのであれば、この機会に検討されるのもよいですね。

無償の「NSX for vShield Endpoint」を選択するなら、Deep Security Agent(DSA)を各VMに導入する必要があります。

現在、私個人が注目しているのは、運用面からの「ネットワークの仮想化」という選択です。

ここ数年、vRealize Operations Managerを介して、ユーザーの仮想基盤の運用管理のお悩みをうかがう機会が増えました。最近は、ストレージの運用の容易さから、Hyper-Converged Infrastructure (HCI)が台頭してきていますね。次はネットワークの仮想化の出番なのではないかと感じています。

今後のVMware Blogでは、運用面から見た「ネットワークの仮想化」の記事を投稿できたらと考えています。

次回は、VMware NSX for vShield Endpointへの移行検証サマリーを投稿します。

nakagawa

VMware NSX for vSphereへの移行

1回目:vCloud Networking and Security (vCNS)の販売終了

-Back Number-
#1_ vCloud Networking and Security (vCNS) の販売終了
#2_Deep Securityを実装するためのNSX
#3_ VMware NSX for vShield Endpointへの移行検証サマリー

こんにちは、ソフトバンク コマース&サービスの中川明美です。
vCloud Networking and Security (vCNS)の販売が終了されていることをご存知ですか?
すでに一般サポートも2016 年 9 月 19 日に終了を迎えています。テクニカルガイダンスは2017年3月まで提供されます。
セキュリティベンダーが提供する仮想アプライアンスを使用して仮想基盤を保護されているユーザー様、または提案を予定しているパートナー様は、ご注意ください。
vCNSの販売および一般サポートの終了にともない、こちらのBlogでは3回にわたり、VMware NSX for vSphereへ移行のための情報を共有いたします。連携する仮想アプライアンスは、トレンドマイクロ社のDeep Securityを対象とします。

現在vCNS(旧vShield Manager) をご使用のユーザー様は、vShield Endpointを管理するために、今後はNSX Managerを使用することになります。
また、vShield  Managerを含むvShield Endpoint関連のコンポーネントは、すでにVMware社サイトからのダウンロードを終了しています。そのため、新規構築の際も、NSX for vSphereを使用することになります。
いずれも、NSX for vSphere 6.2.4 以降をダウンロードし、環境を構築する必要があります。
トレンドマイクロ社は、vCNS 5.5.x環境下のDeep Securityに関するサポートを継続します。ただしベストエフォート対応のサポートとなります。

終了については、次のKBをご確認ください。
<KB: 2145636 >
VMware vCloud Networking and Security 5.5.x の販売終了および一般サポートの終了

https://kb.vmware.com/kb/2145636

◆VMware NSX for vSphere 6.xのライセンスエディション◆

NSX for vSphereは、次の4つのエディションが提供されています。

  • NSX for vShield Endpoint
  • NSX Standard
  • NSX Advance
  • NSX Enterprise

「NSX for vShield Endpoint」は、VMware NSXバージョン6.2.4から追加された新しいライセンスです。

4つのエディションは、同じNSXモジュールを使用します。ライセンスキーを入力せずにインストールするとNSX for vShield Endpointとして機能します。残りの3つのエディションは各ライセンスをご購入されると利用できます。

◆vShield EndpointとNSXの構成の違い◆
vShield EndpointからNSXへ移行すると、どのようなコンポーネントが必要となるでしょうか。提案する際に何が必要かを知っておくことは大事なポイントとなりますね!

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<変更のポイント>

  1. 管理マネージャーが、「vShield Manager」から「NSX Manager」に変わります。NSX Managerは、vShield Managerと同様に1システムに1つ準備します。
  2. 新たに、仮想アプライアンス「Guest Introspection」を、各ESXiホストに配置します。Guest Introspection がvShield Endpoint の全機能を提供します。

変更・追加対象の、「vShield Manager」と「Guest Introspection」は、「NSX for vShield Endpoint」を含む「VMware NSX for vSphere」すべてのエディションで提供されます。

◆各NSXエディションとDeep Securityの機能◆
ウイルス対策のみの場合は、NSX for vShield Endpoint (無償)で使用可能です。

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◆まとめ◆

vCNSの販売の終了にともない、仮想基盤のセキュリティ強化に努めるユーザーや提案するパートナーに影響をもたらしていると思います。
仮想基盤の管理者にとっては悩ましいことですね。一般サポートも終了していますから、今後のことを考慮し、ぜひNSX for vSphereへのアップグレード準備を開始いただけたらと思います。
こちらのBlogの3回目では、無償版の「NSX for vShield Endpointへの移行」のサマリーをお伝えします。移行の詳細手順書を12月以降に提供する予定です。こちらは「VMware Japan」Facebookでお知らせします。
その前に新規インストール用の簡易手順書を共有します。こちらへアクセスください。

http://campaign.vmware.com/imgs/apac/jp_dwn/PDF/NSX-NV-05-NSX_for_vShield_EndPoint_20161021a.pdf?elqTrackId=9bc23ac857cc422897d92420f93dc17b&elqaid=979&elqat=2

 

nakagawa

VMware vRealize Operations Manager (vROps) をパワーアップしよう! パート2

2回目:ビューの活用方法 ①

– Back Number –
#1…最新のV4Hが使いやすくなっている!
#2…ビューの活用方法①
#3…ビューの活用方法②
#4…レポートの活用方法
#5…vRealize Log Insightとの連携

こんにちは、ソフトバンク コマース&サービスの中川明美です。
突然ですが、「ビューを制する者は、vROpsを制する」と私は思っています(笑)
vROpsは、「健全性」「リスク」「効率」スコアの色から、容易に状況を把握できるのがメリットの1つです。とは言うものの、詳細なデータを使用して分析したい場合は、ぜひ「ビュー」を活用してみてください。
今回のビュー①ではビューのノウハウを、次回のビュー②ではカスタムビューの活用方法をご紹介します

◆ビューの管理画面◆
ナビゲーションパネルの「コンテンツ」ボタンをクリックします。メニューから「ビュー」をクリックし、ビューの管理画面を表示します。この画面で、カスタムビューの作成/編集/削除を行います。
下図は、「CPU(赤点線枠)」で検索し、CPUに関連する標準のビューを表示しています。
タスクが終われば、フィルタに赤い×が付いているボタン(青点線枠)をクリックし、検索を解除してください。フィルタが反映された状態では、すべてのビューが表示されず、慌てることになります(笑)。お気をつけください。

View

◆任意のオブジェクトのビュー◆
次に、任意のオブジェクトのビューを表示します。ここでは対象をクラスタとします。
「環境」ボタン→「イベントツリー」→「vSphere ホストおよびクラスタ」→「vCenter 」→「クラスタ」とドリルダウンします。該当のクラスタを選択後、「詳細」タブ→「ビュー」をクリックし、クラスタに関連するビューを表示します。

<
リスト形式のビュー>
下図の「ホストのCPU診断リスト」は、私が仮想化健康診断で報告書を作成する際に、よく使用しているリスト形式のビューです。「タイプ」に「リスト」と明示しています。

View2

このビューでは、パフォーマンスとキャパシティに関するメトリックである、「競合(%)」「デマンド(GHz)」「使用量(GHz)」などの数値を並べて確認することができます。
上図は、使用量よりデマンドが多く、さらに競合率も15%を超えています。この値から、リソースの競合により、パフォーマンス劣化が生じていることがわかります。
このBlogの環境はクラスタに1台のESXiホストですが、複数のESXiホストを追加している場合は、各ESXiホストの状態を比較することもできます。
1回目のBlogで「空きリソースがあるESXiホストに仮想マシンを移行する」と対応方法を紹介しました。空きリソースがあるESXiホストを確認する場合に、この診断リストを使用すると調査が簡単です。

<グラフ形式のビュー>
グラフ形式のビューは、時系列で状況を確認することができます。
下図は、「クラスタのCPUデマンド予測トレンド」ビューを選択しています。過去から現在のデマンドと、未来(30日間)の予測デマンドを表示します。
中央の▲(赤点線枠)をドラッグすると、グラフを拡大表示することができます。

View3

◆ちょっとした表示のコツ◆
グラフ形式の表示に関する”コツ”をご紹介します。

<表示/非表示>
「クラスタのCPUデマンド予測トレンド」ビューは、7つの凡例(項目名)があります。
下図は、項目名の「クラスタのCPUデマンド予測トレンド – 構成済みキャパシティ」を選択しています。項目名をクリックすると、名前とグラフが強調表示されます。
さらにもう1回クリックすると、「非表示」になります。非表示の状態でクリックすると、再表示されます。

Trend

下図は、「構成済みキャパシティ」「使用可能なキャパシティ」「Rawデマンド」を非表示にし、「ストレスなしのデマンド」のみを表示しています。必要なデータだけを表示できますから、分析しやすいですね。このグラフから、7月はデマンドの値が増加していますが、8月から減少し、今後30日間はさらに低くなる傾向を読み取れます。

Trend2

<詳細表示>
下図は、任意の仮想マシンの「仮想マシンのCPU診断」ビューです。「ホストのCPU診断リスト」と同様の項目を、時系列で表示することができます。
ある時点をポイントすると、凡例(項目名)の具体的な数値を確認することができます。

CPU_Analytics

次に、ポイントしたままドラッグすると、表示の時間間隔を短くすることができます。
下図は、上図でドラッグした範囲が10分刻みで表示されています。元に戻したい場合は、右上の「ズームのリセット(赤点線枠)」をクリックします。
このグラフから、20分おきに、「デマンド」「使用量」「準備完了」の値が上昇していることがわかります。仮想マシンはCPUを要求しているけれども、リソース不足のため、同時にCPUの待ちが発生していると判断できます。この期間はパフォーマンス劣化が生じていますね。
たとえば、この仮想マシンを使用しているユーザーからクレームがあれば、診断ビューの日時と照らし合わせ、原因を調査することができます。

CPU_Analytics2

◆ビューの日付範囲◆
多くのビューは、過去7日間の範囲で表示されます。カレンダーのアイコン(赤枠)をクリックすると、表示データの日付範囲を変更することができます。
相対的な日付範囲は、「分」「時」「日」「週」「月」「年」の間隔で指定できます。また、開始と終了を指定して期間設定することもできます。

View4

◆CSVとしてエクスポート◆
「ビューのデータを保存すること、または印刷することはできますか」と質問を受けることが多々あります。印刷は、そのビューを元に作成された「レポート」機能を使うのが簡単です。ビューには、「CSVとしてエクスポート」という機能があります。この機能を使用すれば、エクスポートしたデータの保存、好みのレイアウトの印刷を行うことができます。

Export

下図は、エクスポートしたデータをメモ帳で開いたものです。

csv

1つ注意点があります。vROpsのCSVファイルは、UTF-8形式で保存されます。Excelを利用する場合は、「データ」メニューから「テキストファイル」を選択し、UTF-8形式でインポートしてください。下図のような文字化けを回避できます。

csv2

◆まとめ◆
今回は”ちょっとしたコツ”を含めた、ビューの活用方法をご紹介しました。
過去データから、トラブルの原因などを調査する際に威力を発揮します。データの表示間隔や日付も指定でき、データを柔軟に表示できるのは便利ですね。
ビューは、このBlogで紹介した「ビュー画面」で使用する場面もありますし、ダッシュボードやレポートの元データとして使用する場面もあります。後者はカスタムビューで対応することが多くなります。
次回は、そのカスタムビューの作成方法と活用方法をご紹介します。お楽しみに!

nakagawa

ソフトバンクC&SのサイトでvROpsを使用した仮想化健康診断の事例を紹介しています。ここでは、「vSphere環境を運用管理している方が何に困っているのか」「その困ったことにパートナーのみなさまがどのようにアプローチされているのか」を載せています。
インタビュー形式で構成しています。ぜひお仕事に役立つ情報を手に入れてください!

voa

第3回 VMware Virtual SAN(VSAN)搭載アプライアンスVxRailとは? ~ VxRail の運用と管理:前編 VxRail Managerのご紹介 ~

こんにちは、ネットワールドの石塚智規です。前回のハイパーコンバージドインフラのアプライアンス「VxRail」のセットアップの続きで、今回は管理の方法についてご紹介したいと思います。

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VxRail Managerによるシンプル管理

VxRailはvSphere環境を簡単に管理する手段として専用のGUI = VxRail Managerを搭載しています。このGUIにより、vSphereのリソース状況やハードウェアのステータス状況などを一括して管理することができます。

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VxRail Manager の管理画面は以下の様な特徴があり、使いやすいと好評頂いています。

  • マウスクリックや画面スクロールなどの操作感が非常に軽快
  • ログインした時点でアプライアンスの状態(正常, 警告, エラーなど)が把握できる
  • 1クリックでリソース(CPU, メモリの利用率やディスクIO)の状況が把握できる
  • リソース状況画面と同じ画面上にハードウェアステータスを把握できる(壊れているパーツがあれば赤く警告される)
  • 故障個所がアプライアンスのどの位置で発生しているのかグラフィカルに表示される
  • 追加ノードを自動的に検出, ウィザードを利用して簡単(5分)で追加できる
  • ボタン1つでアプライアンス全体の電源断ができる

 

では、実際の管理の方法について具体的にご説明したいと思います。

 

 

管理GUI=VxRail Managerへのログイン

アプライアンスの管理GUIであるVxRail Managerへログインしてみます。ブラウザを起動して、URLにセットアップのときに指定したVxRail ManagerのIPアドレスもしくはホスト名を指定します。

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ログインアカウントはvCenterと同じユーザ名/パスワードでログインします。VxRailアプライアンス内にvCenter/PSCを配置している場合はadministrator@vsphere.localユーザを利用して下さい。

 

ログインに成功すると以下のようなダッシュボードが表示されます。

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VxRail Managerは左側にメニューがあり、「ダッシュボード」「サポート」「イベント」「稼働状態」「構成」の5つが利用できます。いくつかの機能はインターネット接続が必要になります。

 

ダッシュボード メニュー

ダッシュボードでは以下の4つの情報が得られます。

 

  • システム全体の稼働状態
    アプライアンス全体のステータスが表示されます。ステータスは「正常」「エラー」「警告」「重大」の4段階で表示されます。「エラー」は状態変化が発生した、もしくはしていることを示し、「警告」だとそのままの状態だと安定稼働に支障が出るため何がしかのアクションが必要な状態(例えばディスクスペースの不足など)、そして「重大」はダウンタイムに繋がる即時対応が必要な状態(ディスクの破損など)を示しています。

 

  • VxRailコミュニティ
    EMCサポートコミュニティサイトのVxRailセクションの最新情報がリストアップされます。最近話題になっているスレッドが表示されるので、安定運用のための情報が得られます。

 

  • サポート
    サポート情報としては「最新のハートビート」「サポートとチャットする」「サービスリクエストを作成する」の3つが利用できます。「最新のハートビート」ではEMCのSecure Remote Services(ESRS)実装済みの場合に最後にESRSと通信した時刻が表示されます。「サポートとチャットする」はそのままですがEMCサポート窓口に対してチャットで質問(例えば電源断の方法など)するためのチャットセッションが開始されます。「サービスリクエストを作成する」では事象を伴うトラブル(ディスク故障など)を問い合わせることができます。

 

  • イベント履歴
    イベント履歴もそのままですが、最近発生したイベントが表示されます。

 

 

サポート メニュー

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サポートでは以下の7つの情報が得られます。

 

  • 最新のハートビート
  • サポートとチャットする
  • サービスリクエストを作成する
  • 送信した最新の構成情報を確認
    上記4つはダッシュボードと同じことが可能です。

 

  • ダウンロード
    EMCサポートのダウンロードサイトへのリンクです。

 

  • VxRailコミュニティ
    こちらもダッシュボードと同じことが可能です。

 

  • ナレッジベース
    EMCのナレッジベースを検索することが出来ます。

 

 

イベント メニュー

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イベントでは以下の2つの情報が得られます。エラー以上のイベントを検知した場合、イベントメニューのアイコン上に発生したイベント数が赤く表示されます。

 

  • システムイベント
    発生した全てのイベントがリストアップされます。イベントIDや重大度、対象コンポ―ネットを指定してリストアップすることも可能です。

 

 

  • イベントの詳細
    システムイベントのリスト上で任意の情報を選択すると、その詳細が表示されます。

 

 

稼働状態 メニュー

稼働状態には「論理」と「物理」の2つのタブがあります。それぞれ以下の情報が得られます。論理タブではリソースステータス(ストレージ, CPU, メモリの各リソースの負荷状況)を正常(緑)、注意(黄色, 75%~85%)、警告(赤, 85%以上)で色分けして状態を表示してくれます。

 

<論理タブ>

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管理しているアプライアンスのそれぞれのハードウェアIDが表示されます。標準状態では全てのアプライアンス全体の状態が表示されます。ハードウェアIDをクリックすると、それぞれのアプライアンスの状態が表示されます。

  • ストレージIOPS
    現在の負荷状況をパーセンテージで表示します。また、現時点のIOPS、最大のIOPSも表示されます。

 

  • CPU使用率
    現在の負荷状況をパーセンテージで表示します。また、アプライアンス全体で保有しているCPUリソース(クロック数, GHz)と、現時点での空きリソースも表示されます。

 

  • メモリ使用量
    現在の負荷状況をパーセンテージで表示します。また、アプライアンス全体で保有しているメモリリソース(GB)と、現時点での空きリソースも表示されます。
  • ストレージ情報
    Virtual SANとして構成されているストレージ容量が表示されます。全体容量が「容量」として表示されています。この容量は冗長性が考慮されていない所謂Raw容量です。各ゲストOSに割り当てられたストレージポリシーに従い消費します。
  • ESXiノード
    アプライアンスに搭載されいてるノードのハードウェアステータスが表示されます。容量ディスク(ハイブリッドの場合はHDD, オールフラッシュの場合はSSD)、キャッシュ用SSD、ESXiシステムブートディスク(SATADOM)、NICの各コンポーネントの状態が確認できます。各コンポーネントをクリックするとUUIDなどが表示されます。

 

 

<物理タブ>

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管理しているアプライアンスのそれぞれのハードウェアIDが表示されます。標準状態では全てのアプライアンスの物理的な状態が一覧で表示されます。ハードウェアIDをクリックすると、それぞれのアプライアンスの前面図、背面図が表示されます。エラーなどのイベントが発生しているコンポーネントがある場合は、該当コンポーネントにステータスアイコンが表示されます。また、コンポーネントをクリックするとそれぞれのコンポーネントが持っている詳細情報が表示され、交換作業のためのウィザードが表示されます。また、ノードコンポーネントをクリックすると、物理的な位置を示すLED(UID LED)を点灯/消灯させることができます。

 

 

構成 メニュー

構成には「機能」と「市場」、「全般」の3つのタブがあります。それぞれ以下の情報が得られます。

 

<機能>

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アプライアンスに既に実装済みの管理コンポ―ネント(バーチャルアプライアンス)が表示されます。標準状態ではVxRail Managerだけが表示されます。リモート保守用のESRSを追加すると追加で表示されます。

 

 

<市場>

09

EMCが提供しているバーチャルアプライアンスをダウンロードするためのリンクの一覧です。2016年9月1日時点ではCloud Array(VxRailアプライアンスには1TBキャッシュのライセンスがバンドルされています)と、Data Domain(0.5TBまでのコミュニティサポートエディション, 別途ライセンス購入可能です)、RecoverPoint for Virtual Machines(VxRailアプライアンスには15個のゲストOSの保護ライセンスがバンドルされています)、vSphere Data Protectionのダウンロードリンクが存在しています。

 

 

<全般>

10

  • サポートアカウントの設定
    インターネット経由で確認できるサポートの各種情報(ナレッジベースの検索やダウンロードなど)へのリンクに利用するEMCサポートサイトに登録しているユーザ自身のアカウント情報です。

 

  • ログコレクション
    VxRail Managerの最新のログ情報を取得します。トラブル対応時に必要になるログの1つです。

 

  • ESRS(EMCセキュア リモート サポート)の有効化
    EMCのリモートサポートシステムであるESRSの実装状態を示します。

 

  • ネットワーク環境設定の構成
    各種インターネット経由の機能を有効化(オンライン)もしくは無効化(オフライン)にします。

 

  • クラスター監視の抑制
    システム全体の状態監視を有効化/無効化します。メンテナンス等の作業時にステータス監視を無効化するときに利用します。

 

  • システム診断
    現在のシステム全体の状態をチェックすることができます。

 

  • クラスターのシャットダウン
    クラスター全体のシャットダウンを行うときに実行します。シャットダウンプロセスの前にシステム診断が行われ、正常状態でないとシャットダウンは実行できません。

 

  • 言語を選択
    VxRail Managerの表示を各種言語に切り替えられます。

 

 

以上がVxRail Managerの操作概要となります。ログインした時点でステータスが把握できますし、リソースとハードウェアのステータスも1クリックで確認できる究極的に簡単な管理ツールと思います。次回は管理の後半戦として、良くあるご質問にまとめてお答えしたいと思います。

#1…VxRail & VSAN Overview

#2…VxRail インストール

#3…VxRail の運用と管理:前編 VxRail Managerのご紹介

#4…VxRail の運用と管理:後編 運用についての良くあるご質問

#5…VxRail によるデータ管理の向上

#6…VxRail のサイジングと設定について